2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
40567
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
国際マーケティング論
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
馬場 一
曜限
Day/Period
火3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 本講義は,国境を越えたマーケティング活動の理解を目標とする。海外で企業は国内とは異なる問題に直面する。たとえば,きわめて異質な海外市場についての知識が欠如していたり,これまで国内で行ってきた方法が海外では全く通用しなかったりということがある。さらに多国籍企業による諸活動のグローバルな調整が行なわれる際,こうした問題への対処はきわめて複雑かつ多様となる。つまり,世界各国に配置された拠点における活動を管理することの難しさがここにはある。
 そこで,本講義はまずマーケティングの国際化を歴史的に捉えることから始める。次に,国際マーケティングの戦略的意志決定問題を扱う。そして,マーケティング・プログラム(=マーケティング・ミックス,4P)を個別に検討する。最後に,すでにグローバルな配置を完了した多国籍企業にとって新しい国際マーケティングの諸課題について考える。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(商学部)
1.知識・技能
  ③専修に関わる専門知識の修得。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  ①ビジネス・経済・社会に対する広い視野と鋭い洞察力をも つ。
  ②企業倫理と社会的責任を深く認識し、品格をそなえたリーダーシップと「考動力」を発揮できる。
3.主体的な態度
  自ら諸問題を発見し、主体的かつ柔軟に取り組むことができる。

到達目標 / Course Objectives

 講義を通じて,受講者は次のような達成目標をクリアすることが求められる。
①異なる環境に直面した場合の国際マーケティング意思決定を戦略と戦術の観点から理解する。
②講義で学習した理論によって現実の事例を分析することができる。
③学習した知識を現実の意思決定に応用するためのフレームワークを確立する。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  イントロダクション
 国際マーケティングの問題領域が何であるかを説明する。
第2回  国際マーケティングの定義とマクロ要因
 国際マーケティングが対処する環境を明らかにする。
第3回  国際マーケティングの進化
 企業の国際化にともなって国際マーケティングがどのように発展するかを説明する。
第4回  国際マーケティングにおけるプロセスとプログラム
 国際マーケティングの全社的意思決定であるプロセスと局所的意思決定であるプログラムについて説明する。
第5回  国際マーケティング・リサーチ
 海外市場の分析や複数市場間での比較のための方法論を学習する。
第6回  国際市場細分化
 国際市場の切り分け方を学び,切り分けられた市場に対するターゲティングおよびポジショニングの方法について考える。
第7回  国際市場参入
 海外市場に対する様々な参入方式を理論的に学習する。
第8回  標準化・適応化フレームワーク
 全社的な標準化か,現地への適応化かの意思決定問題を扱う。
第9回  国際製品戦略
 国際的な製品やブランドの管理方法について説明する。
第10回  国際価格戦略
 国家間での価格設定方法について説明する。
第11回  国際広告戦略
 国際的な広告の管理方法について説明する。
第12回  国際チャネル戦略
 海外市場におけるチャネルの構築に関して議論する。
第13回  国際マーケティングの新次元(1)
 サプライチェーンマネジメントに関する最新の議論を紹介する。
第14回  国際マーケティングの新次元(2)
 eコマースやクラスターといった新たな国際マーケティングの問題領域を提示する。
第15回  まとめ
 これまでの講義を総括し,試験範囲についてアナウンスする。

授業時間外学習 / Expected work outside of class

授業資料を読み返し,授業内容の理解に努めるよう復習をすること。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
定期試験(70%)と3回の講義中の小テスト(30%)から総合的に評価する。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

出席は取らないが小テストへの参加およびレポート提出を重要視する。

教科書
Textbooks


講義内で指示する。

参考書
References

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

質問等は下記のメールアドレスに。
hajimeb@kansai-u.ac.jp

備考
Other Comments

 国際マーケティングはマーケティングの応用分野である。したがって、流通・マーケティング関連の科目をあわせて受講することが望ましい。