- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 経
- 時間割コード
Course Code - 30650
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 社会思想史2
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 吉野 裕介
- 曜限
Day/Period - 水2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
20世紀の社会思想におけるさまざまな諸問題を,二十世紀に活躍した経済学者・社会哲学者フリードリッヒ・ハイエクの言説を一つの参照点に読み解く。
学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(経済学部)
1.知識・技能
① 国際化と情報化の進展する現代にあって、社会に生じる多様な問題を総合的に理解できる幅広い教養を有している。
② ①の問題の解決策を経済学の立場から提示できる、あるいはその内容について経済学の基本原理及び専門知識を活用し理解できる。
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
社会思想をめぐる諸問題を理解し,その概念を説明できること。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
①を応用して現代の経済事象を読み解き,そのうえで自分の主張をもち,それを文章に表現できること。
③主体的な態度の観点
テキストの読解や文章の作成を,講義中および予習復習として行うことができること。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 ガイダンス:単位認定の基準,受講の際の注意点などの確認
第2回 「歴史の終わり」と「文明の衝突」:資本主義vs社会主義の行方
第3回 「偉大な社会」・「ゆたかな社会」・「開かれた社会」:望ましい社会像の追求
第4回 「文化のるつぼ」:世紀末ウィーンの都市文化
第5回 資本主義か社会主義か:社会主義経済計算論争とは
第6回 自由か介入か:ケインズとハイエクは何を争ったのか
第7回 暗黙知と形式知:社会科学における「知識」とは何か
第8回 20世紀ウィーンにおける心理学概論:行動経済学・経済心理学の基礎として
第9回 20世紀の社会科学における進化論:その適用と悪用
第10回 知識・ルール・「自生的秩序」:進化する自由社会で機能するルール
第11回 「ネオリベ」とは誰なのか:古典的自由主義・新自由主義・自由放任主義
第12回 1980年代アメリカにおける新自由主義:レーガノミクス再考
第13回 オープンガバメント:開かれた政府と情報公開
第14回 再燃・社会主義経済計算論争:現代中国におけるデジタルレーニン主義
第15回 講義のまとめと到達度の確認授業時間外学習 / Expected work outside of class
事前学習:使用予定のプリントに基づいて,わからない語句の意味を調べておく。
事後学習:授業時間中に取ったメモを再構成し,自分でノートにまとめる。講義で示された参考書やその周辺領域の本を図書館で借り出すなどして目を通し,理解の定着を目指す。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
到達度の確認(70%)、ミニッツペーパーによる平常点(30%)
履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
社会思想をめぐる諸問題を理解し,その概念について理解できたかどうか。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
①を応用して現代の経済事象を読み解いたうえで自分の主張をもち,それを文章に表現できたかどうか。
③主体的な態度の観点
テキストの読解や文章の作成を,講義中および予習復習として行うことができたかどうか。
- 教科書
Textbooks
-
参考書
References 吉野 裕介 『ハイエクの経済思想:自由な社会の未来像』 勁草書房 4326102322
山脇直司 『社会思想史を学ぶ』 ちくま新書
- フィードバックの方法
Feedback Method 講義の後半ではほぼ毎回ミニッツペーパーを記入してもらい,それに対する講評を,次回に行う。これにより,受講生同士がどのようなことを考え,意見を持ったかを共有する。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact e-mailにて受け付けます。質問があれば講義後も受け付けます。
- 備考
Other Comments 春学期の「社会思想史1」を受講していない人にも理解できる内容になっていますが。できるだけセットで受講すれば,より深い理解につながるでしょう。
「近代経済学史1・2」,「経済学説史1・2」も合わせて受講すると,理解が深まります。