- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 経
- 時間割コード
Course Code - 30684
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 近代経済学史2
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 佐藤 方宣
- 曜限
Day/Period - 月2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
経済学は、経済の実態がどのようなものかという事実解明的な問いだけでなく、経済活動をめぐる制度やルールはどのようなものであるべきかという規範的な問いと向き合ってきました。
この科目「近代経済学史2」では、20世紀以降の経済学の多様な展開について、経済活動における望ましい制度やルールをめぐる議論の系譜に焦点を当てて講義します。必要な範囲で、倫理学や政治哲学など社会における望ましい制度やルールについての問題と取り組んできた関連諸領域の議論も積極的に紹介していきます。
この講義を受講することを通じて、経済学の概念や分析道具の来歴を知ることとともに、わたしたちが暮らす現代の経済社会の理念的な基礎について考えを深めていただければと思います。学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(経済学部)
1.知識・技能
① 国際化と情報化の進展する現代にあって、社会に生じる多様な問題を総合的に理解できる幅広い教養を有している。
② ①の問題の解決策を経済学の立場から提示できる、あるいはその内容について経済学の基本原理及び専門知識を活用し理解できる。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
② いかなる状況の変化に対しても深い洞察力を持って問題解決に向け「考動」できる。
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
20世紀以降の経済思想の展開について、基本的な歴史的知識を習得すること。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
20世紀以降経済思想の展開を知ることで、現代の経済学と経済社会をめぐる問題について、より深い理解と適切な判断ができるようになること。
③主体的な態度の観点
経済活動をめぐる制度やルールをめぐるさまざまな問題について、適切な学問的知見に基づき、自らの見解を展開できるようになること。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
1.はじめに:豊かさと格差を何で測るのか
2.豊かさと格差をめぐる問題群
3.厚生経済学の展開:ピグーの旧厚生経済学
4.厚生経済学の展開:ロビンズのピグー批判
5.厚生経済学の展開:ロビンズとカルドアの新厚生経済学
6.功利主義の歴史と現在
7.社会正義をめぐる論争:ロールズの功利主義批判
8.社会正義をめぐる論争:ノージックのロールズ批判
9.社会正義をめぐる論争:センの功利主義批判
10.社会正義をめぐる論争:センのケイパビリティ・アプローチ
11.社会正義をめぐる論争:ヌスバウムのケイパビリティ・アプローチ
12.豊かさの質の論じ方:近年の日本の経験から
13.豊かさの質の論じ方:「豊かさ」と「幸福」をどう測るか
14.豊かさの質の論じ方:「豊かさ」の実現手段をめぐる議論
15.まとめと到達度の確認授業時間外学習 / Expected work outside of class
・講義内容を配布プリントやノートを基に復習すること。
・必要に応じて、指定した参考書の講義該当章を予習・復習すること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
・筆記による学力確認(80%)、講義中に実施するコメント・ペーパー(20%)。
・成績評価方法の詳細は第1回の講義で説明するので、履修希望者は必ず出席すること。
・ただし受講人数により定期試験(筆記試験)の成績での評価に切り替えることこともある。履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
上記到達目標①の観点から、必要な知識を得ることができたかどうか。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
上記到達目標②の観点から、適切な分析と合理的な判断ができるようになったかどうか。
③主体的な態度の観点
上記到達目標③の観点から、自らの考えを展開できるようになったかどうか。
- 教科書
Textbooks
-
参考書
References 小峯敦編 『福祉の経済思想家たち 第3版』 ナカニシヤ出版 9784779518317
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact ・授業に関する問い合わせは、関大 LMS のメッセージ機能やメール(masanobu@kansai-u.ac.jp)で連絡してください。
- 備考
Other Comments ・他の受講者の静かな受講を妨げる行為に対しては、厳しく対処します。あらかじめご留意ください。
・第1回の講義で、授業の進め方や成績評価方法の詳細について説明します。履修希望者は必ず参加してください。