- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 経
- 時間割コード
Course Code - 30683
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 近代経済学史1
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 佐藤 方宣
- 曜限
Day/Period - 月2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
一般に自由な市場や競争は望ましいものだと考えられ、また一定の条件の下では政府の規制や介入も望ましいものだと考えられています。ではなぜ、そしてどのようにして、わたしたちはこのように考えるようになったのでしょうか。この講義科目「近代経済学史1」は、上記の問いに対し、経済学や経済思想の展開を振り返るなかで答えようとするものです。
その際、経済思想の歴史を単線的な「理論の発展史」として捉えるのではなく、経済社会をめぐる多様な「理念・思想の展開の歴史」として論じてみたいと思います。過去の経済学者たちが提示した経済理論や政策論の内容を理解するだけでなく、その背後にある望ましい社会や経済についてのヴィジョンの相違に注目し、それぞれの時代において人々がどのような問題に直面していたのか、そして個々の経済学説・経済思想はそれに対しいかなるかたちで解答しようとする試みであったのか、という点に注意を払って学んでいただければと思います。
この講義を受講することを通じて,経済学の概念や分析道具の来歴を知ることとともに,わたしたちが暮らす現代の経済社会の理念的な基礎について考えを深めていただければと思います.学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(経済学部)
1.知識・技能
① 国際化と情報化の進展する現代にあって、社会に生じる多様な問題を総合的に理解できる幅広い教養を有している。
② ①の問題の解決策を経済学の立場から提示できる、あるいはその内容について経済学の基本原理及び専門知識を活用し理解できる。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
② いかなる状況の変化に対しても深い洞察力を持って問題解決に向け「考動」できる。
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
現代にいたる経済学の展開について、基本的な歴史的知識を習得すること。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
経済学の基本的な概念や分析用具の形成過程を知ることで、現代の経済学と経済社会についてより深い理解ができるようになること。
③主体的な態度の観点
市場・競争・政府の働きをめぐるさまざまな問題について、適切な学問的知見に基づき、自らの見解を展開できるようになること。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
1.はじめに :なぜ経済学の歴史を学ぶのか
2.市場と競争をめぐる思想系譜と現在の問題系
3.経済学的思考の誕生 :スミスの重商主義批判
4.古典派から新古典派へ:限界革命の意義 ①
5.古典派から新古典派へ:限界革命の意義②
6.新古典派経済学の展開:マーシャルの経済思想①
7.新古典派経済学の展開:マーシャルの経済思想②
8.ケインズ革命の意義:ケインズの経済思想①
9.ケインズ革命の意義:ケインズの経済思想②
10.ケインズ革命の意義:ケインズの文明観
11.福祉国家論とその批判 ベヴァリッジと福祉国家論
12.福祉国家論とその批判:フリードマンとハイエクの経済思想
13.福祉国家論とその批判:現代の福祉国家論
14.市場の倫理をめぐる議論:サンデルの市場主義批判
15.まとめと理解度の確認テスト授業時間外学習 / Expected work outside of class
・講義内容を配布プリントやノートを基に復習すること。
・必要に応じて、指定した参考書の該当章を予習・復習すること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
・理解度の確認テスト(80%),講義中に実施するコメント・ペーパー(20%)。
・成績評価方法の詳細は第1回の講義で説明するので、履修希望者は必ず出席すること。
・履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
・成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
上記到達目標①の観点から、必要な知識を得ることができたかどうか。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
上記到達目標②の観点から、適切な分析と合理的な判断ができるようになったかどうか。
③主体的な態度の観点
上記到達目標③の観点から、自らの考えを展開できるようになったかどうか。
- 教科書
Textbooks
-
参考書
References 小峯敦編 『福祉の経済思想家たち 第3版』 ナカニシヤ出版 9784779504556
喜多見洋・水田健編 『経済学史』 ミネルヴァ書房 9784779518317
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact ・授業に関する問い合わせは、関大 LMS のメッセージ機能やメール(masanobu@kansai-u.ac.jp)で連絡してください。
- 備考
Other Comments ・他の受講者の静かな受講を妨げる行為に対しては、厳しく対処します。あらかじめご留意ください。
・第1回の講義で、授業の進め方や成績評価方法の詳細についてくわしく説明します。履修希望者は必ず参加してください。