- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 文/経
- 時間割コード
Course Code - 30695
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 産業組織論1
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 石井 光
- 曜限
Day/Period - 木4
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
現実の経済では、多くの製品やサービスが少数の企業によって供給されている。このような少数の企業が競争している市場を寡占という。寡占市場では、ミクロ経済学入門で学んだ完全競争市場と違って、企業の行動は他社の行動や価格に影響を与える。そのため、企業は市場競争を有利に進めるための戦略を立てる。産業組織論は、現実の企業行動を分析するために主に寡占市場における企業の戦略を分析し、この企業の戦略を踏まえて政府の規制(参入規制や価格規制など)や法律(独占禁止法など)の在り方を探る学問である。
「産業組織論1」と「産業組織論2」の授業を通じて、企業行動の分析に必要な基礎理論を学び、現実の企業行動の分析および政府の規制や法律の評価に経済学をどのように応用するのかを解説する。授業では図や数式を用いて解説するが、数式を使う場合は数式の経済学的な意味を丁寧に説明する。学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(経済学部)
1.知識・技能
② ①の問題の解決策を経済学の立場から提示できる、あるいはその内容について経済学の基本原理及び専門知識を活用し理解できる。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
①経済学に関する幅広い知識を活かして溢れる情報の中から真に必要な情報を取得する能力、グローバルな視野を持って時代を切り拓くための国際性を身に付けている。
② いかなる状況の変化に対しても深い洞察力を持って問題解決に向け「考動」できる。
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・企業行動の分析に必要な基礎理論を習得する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・独占企業や寡占市場の企業がどのような行動を取るのか、またその行動が経済厚生に与える影響を説明できる。
・電気・ガス・水道・鉄道・通信などの公益事業に対する規制の方法や問題点と、各国で規制廃止や規制緩和が進められている理由を説明できる。
・市場への参入が経済厚生に与える影響を説明できる。
③主体的な態度の観点
・現実のさまざまな産業の競争状態を理解し、公正な市場競争を維持・促進するために必要な競争政策を提示することができる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 産業組織論とはどのような学問か?
第2回 ミクロ経済学の復習(1)
第3回 ミクロ経済学の復習(2)
第4回 独占企業の価格設定
第5回 価格差別(1)
第6回 価格差別(2)
第7回 自然独占と規制(1)
第8回 自然独占と規制(2)
第9回 自然独占と規制(3)
第10回 参入の経済効果(1)
第11回 参入の経済効果(2)
第12回 寡占市場の理論(1)
第13回 寡占市場の理論(2)
第14回 寡占市場の理論(3)
第15回 まとめ授業時間外学習 / Expected work outside of class
①配布資料だけでなく教科書もよく読み、授業の内容について翌週までに必ず復習すること。
②授業の内容の理解度を確認するために、授業後に関大LMS上で確認テストを実施する。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
原則として定期試験(80%)と確認テスト(20%)で評価する。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
・企業行動の分析に必要な基礎理論を正しく理解できているかどうかを評価する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・さまざまな市場における企業の最適行動やそれが経済厚生に与える影響について図や数式を用いて解説できるかどうかを評価する。
③主体的な態度の観点
・産業の競争状態から市場介入の必要性を判断し、市場介入が必要ならば有効な競争政策を提示できるかどうかを評価する。
- 教科書
Textbooks 泉田成美・柳川隆 『プラティカル産業組織論』 (有斐閣アルマ)
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参考書
References 明城聡・大西宏一郎 『産業組織のエッセンス』 (有斐閣)
花薗誠 『産業組織論とビジネスの経済学』 (有斐閣)
小田切宏之 『産業組織論 理論・戦略・政策を学ぶ』 (有斐閣)
長岡貞男・平尾由紀子 『産業組織の経済学-基礎と応用 第2版』 (日本評論社)
ルイシュ・カブラル(著),青木玲子・大橋弘(監修・翻訳) 『企業の経済学 産業組織論入門』 (日本評論社)
Belleflamme, Paul and Martin, Peitz 『Industrial Organization: Markets and Strategies second edition』 (Cambridge University Press)
- フィードバックの方法
Feedback Method 確認テストの解答や解説は、関大LMS上に掲示します。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 簡単な質問等は授業終了後に受け付けます。それ以外は事前にメールでアポを取って下さい。メールはaishii(at)kansai-u.ac.jp((at)は@に置き換えて下さい)まで。メールの題名/件名が空欄だったり、名前がないメールには原則返信しません。
- 備考
Other Comments 秋学期の「産業組織論2」も併せて履修することをお勧めします。