2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
30716
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
上級マクロ経済学2
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
土居 潤子
曜限
Day/Period
水2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 皆さんは、少子高齢化の進む日本の経済成長はどうなるのか、年金制度はどのように設計すればよいのだろうか、これから景気はどうなるだろうか、経済政策や金融政策の変更は経済にどのような影響を与えるのだろうか、といったマクロ経済学の問題を考えたことがあると思います。最近のマクロ経済学では、家計や企業の行動をミクロ経済学の枠組に基づいて説明し、それらの行動が時間の経過とともにどのように変化するのかということを組み込んだモデルを構築して、このような問題に対する研究が進められています。
 本講義では、基礎的な動学モデルを学習し、分析手法を身に付けることで、現代のマクロ経済学の諸問題に対して自ら分析し、考える力を養うことを目的とします。具体的には、代表的個人モデルの基礎とその応用を学習することで、ミクロ的基礎づけを持つ動学モデルを学び、動学分析の基礎的な手法を習得します。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(経済学部)
1.知識・技能
  ① 国際化と情報化の進展する現代にあって、社会に生じる多様な問題を総合的に理解できる幅広い教養を有している。
  ② ①の問題の解決策を経済学の立場から提示できる、あるいはその内容について経済学の基本原理及び専門知識を活用し理解できる。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  ② いかなる状況の変化に対しても深い洞察力を持って問題解決に向け「考動」できる。

到達目標 / Course Objectives

本講義での到達目標は以下の通りである。
①知識・技能の観点 
 基礎的な動学モデルの基本的な構造を理解する。 
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 
 学習したモデルを用いて、経済の動きを自分なりに説明できるようになる。 
③主体的な態度の観点 
 社会に対し、自分の関心を広げ、自ら研究・解決策を提示しようとする。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回 イントロダクション
第2ー4回 現代マクロ経済学のトピック
第5回 ソローモデル・代表的個人モデルの概要
第6ー8  回 RBCモデル
第9-14回 ニュー・ケインジアンモデル 他
第15回 まとめ

授業時間外学習 / Expected work outside of class

・教科書、授業資料を読み返し、理解が不十分な箇所に関しては各自参考書を調べるなどして復習をすること。
・講義で十分に理解できなかった問題に関して、次の授業までに解けるように復習しておくこと。
・次回の授業範囲における専門用語の意味等を理解しておくように予習すること。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
課題(90%)、授業への取り組み(10%)  で評価します。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点 
 動学的なモデルの基本的な概念・構造を理解しているかを評価する。 
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点 
 学習したモデルを用いて、経済の動きを自分なりに説明できるかを評価する。 
③主体的な態度の観点 
 課題等に対する取り組みの積極性、考察の深さを評価する。

教科書
Textbooks

蓮見亮  動学マクロ経済学へのいざない  日本評論社  

参考書
References

二神孝一  『動学マクロ経済学』  日本評論社  
R.J.  バロー  (著),  X.  サラ‐イ‐マーティン  (著),  大住  圭介  (翻訳)  『内生的経済成長論 Ⅰ 第2版』  九州大学出版会  
R.J.  バロー  (著),  X.  サラ‐イ‐マーティン  (著),  大住  圭介  (翻訳)  『内生的経済成長論 Ⅱ 第2版』  九州大学出版会  

その他、必要に応じて、授業中に指示することがあります。

フィードバックの方法
Feedback Method

授業中、または、関大LMSを通じてに行います。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

授業後、または、関大LMSを通じて問い合わせて下さい。

備考
Other Comments

・上級マクロ経済学1を履修していることが望ましい。履修していない場合は当該範囲の教科書・参考書等を自分で読んで理解しておくこと。
・受講にあたって、対数関数の性質、数列、微分(合成関数の微分を含む)、ラグランジュ乗数法などを復習しておくこと、文字式で表現することに慣れておくことが望ましい。
・受講者の理解度等に応じて、授業進度や内容が調整されることがある。
・社会に対する関心を高めるため、日頃から新聞を読んだり、ニュースを視聴したりするようにして下さい。