- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 文/経
- 時間割コード
Course Code - 30685
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 経済学説史1
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 1
- 担任者名
Instructor - 中澤 信彦
- 曜限
Day/Period - 木2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
歴史にその名を残す大経済学者が大経済学者たるゆえんは、彼らの経済学説が時の試練を耐え抜いて、今日の経済・社会問題を考えるためのヒントを依然としてその中に多く宿しているからである。本講義では、古典的な経済学説をそれらが生み出された時代背景とともに解説しながら、それらが現代日本の直面する様々な経済・社会問題を考える上でどこまで有効かについて考察する。
2025年度春学期は、アダム・スミスの経済学説を集中的に検討する。教科書に沿って講義を進める。ドキュメンタリー映画などの視聴覚教材を適宜利用して、できるだけ平易な講義を心掛けたい。学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(経済学部)
1.知識・技能
① 国際化と情報化の進展する現代にあって、社会に生じる多様な問題を総合的に理解できる幅広い教養を有している。
② ①の問題の解決策を経済学の立場から提示できる、あるいはその内容について経済学の基本原理及び専門知識を活用し理解できる。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
①経済学に関する幅広い知識を活かして溢れる情報の中から真に必要な情報を取得する能力、グローバルな視野を持って時代を切り拓くための国際性を身に付けている。
3.主体的な態度
自身の役割に責任を持ち、他者と協働しながら経済学を体系的に修得している。そして、経済が直面する課題を自ら発見し、その解決に向けて主体的に取り組み、社会に積極的に貢献しようと努力できる。
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
スミスの経済学説の概要を歴史的文脈に即して正確に理解できる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
もしスミスが生き返ったとすれば、現代世界・日本の直面する経済・社会問題にどのような処方箋を書くのかを、①にもとづきながら具体的に想像し、それを文章で表現できる。
③主体的な態度の観点
現在の視点から過去を断罪するのではなく、過去の事実を単に語るのでもなく、現在の立場から過去を主体的にとらえて未来を展望しようと努力できる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 ガイダンス
第2回 経済学の歴史を概観する
第3回 アダム・スミス入門
第4回 教科書 第1章(少年時代)
第5回 教科書 第2章(青年哲学者の活動)
第6回 教科書 第3章(『道徳感情論) 第1・2節
第7回 教科書 第3章 第3・4節
第8回 教科書 第4章(フランス旅行)
第9回 教科書 第5章(『国富論』の世界) 第1・2節
第10回 教科書 第5章 第3・4・5節
第11回 教科書 第5章 第6・7節
第12回 教科書 第5章 第8節
第13回 教科書 第5章 第9節
第14回 進度調整
第15回 まとめ授業時間外学習 / Expected work outside of class
教科書、ノートを読み返し、講義内容の理解に努めるよう復習をすること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験(筆記試験)の成績で評価する。
定期試験(筆記試験)100%基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
本講義の到達目標①~③が定期試験(筆記試験)においてそれぞれどの程度達成されているか、その程度によって総合的に評価する。評価の割合は①40%、②30%、③30%とする。
- 教科書
Textbooks 水田洋 『アダム・スミス』 (講談社学術文庫) 9784061592803
-
参考書
References 堂目卓生 『アダム・スミス』 (中公新書) 9784121019363
- フィードバックの方法
Feedback Method コメントペーパーを適宜配布し、受講者の関心の範囲と理解のレベルを確認する。その内容にもとづいて講義計画を微修正することもありうる。すぐれた内容のコメントペーパーは授業で紹介し、ボーナス加点対象となる。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact nakazawa@kansai-u.ac.jp
- 備考
Other Comments 定期試験(筆記試験)は教科書のみ持ち込み可で実施。受験者の合格率は90.2%(2024年度春学期)。
気楽で和やかな雰囲気の講義にしたいと思っているので、そうした雰囲気が壊れないよう、真に関心のある者の熱心な受講を切に望んでいる。