2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
30624
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
ゲーム理論2
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
藤中 裕二
曜限
Day/Period
金1
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

ゲーム理論の応用分野であるメカニズムデザイン理論について学習する。

メカニズムデザイン理論はより良い結果を実現するために、どのような制度(メカニズム)を設計(デザイン)すればよいかを分析する理論で、分析の際にゲーム理論を用いる。

本講義では、特にマッチングとオークションについて講義する。
マッチングとは人と人、人とモノ、人と企業などの組み合わせのことである。
マッチング理論では、人々が満足するまたは社会が豊かになるような組み合わせはどのようなものか、その組み合わせをどのように見つけるかなどを分析する。
オークションとは売り手が商品を売る方法で、買い手が値段をつけて、ある決まりに従い取引をする。
オークション理論では、売り手の収入をより多くするオークション方式はどのようなものかなどを分析する。

本講義はメカニズムデザイン理論の基本的な内容を理解することを目標とする。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(経済学部)
1.知識・技能
  ① 国際化と情報化の進展する現代にあって、社会に生じる多様な問題を総合的に理解できる幅広い教養を有している。
  ② ①の問題の解決策を経済学の立場から提示できる、あるいはその内容について経済学の基本原理及び専門知識を活用し理解できる。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  ①経済学に関する幅広い知識を活かして溢れる情報の中から真に必要な情報を取得する能力、グローバルな視野を持って時代を切り拓くための国際性を身に付けている。
3.主体的な態度
  自身の役割に責任を持ち、他者と協働しながら経済学を体系的に修得している。そして、経済が直面する課題を自ら発見し、その解決に向けて主体的に取り組み、社会に積極的に貢献しようと努力できる。

到達目標 / Course Objectives

①  知識・技能の観点
ゲーム理論やメカニズムデザイン理論の用語を正確に理解し説明できる。
②  思考力・判断力・表現力等の能力の観点
メカニズムデザイン理論にもとづいて、現状の制度の問題点を説明できる。
③主体的な態度の観点
メカニズムデザイン理論にもとづいて、より良い結果を実現する制度の設計について説明できる。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  イントロダクション・ゲーム理論1の復習・数学補論
第2回  戦略形ゲーム:弱支配・弱支配戦略・無支配ナッシュ均衡
第3回  オークション(完備情報):第2価格オークション
第4回  不完備情報ゲーム:ベイジアンナッシュ均衡
第5回~第7回  オークション(不完備情報):第1価格/第2価格オークション・収入同値定理・留保価格
第8回~第9回  非分割財配分問題:TTCアルゴリズム・強コア配分
第10回~第12回  一対一マッチング:安定マッチング・受入保留アルゴリズム・耐戦略性
第13回~第14回  多対一マッチング:安定マッチング・受入保留アルゴリズム・耐戦略性・即時受入アルゴリズム
第15回  まとめ

講義資料にしたがい授業を行う。
講義資料は関大LMSで配布する。
ただし、受講生の理解度に応じて内容・進度を変更する場合がある。

授業時間外学習 / Expected work outside of class

予習は前提としないが、講義資料を見直し、復習を行うこと。
授業中に提示される演習問題に取り組むこと。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験(筆記試験)の成績で評価する。
定期試験(100%)

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①  知識・技能の観点
ゲーム理論やメカニズムデザイン理論の用語を正確に理解できているかどうか。
②  思考力・判断力・表現力等の能力の観点
メカニズムデザイン理論にもとづいて、現状の制度の問題点を理解できているかどうか。
③主体的な態度の観点
メカニズムデザイン理論にもとづいて、より良い結果を実現する制度の設計について理解できているかどうか。

教科書
Textbooks

参考書
References

ギオーム・ハーリンジャー  マーケットデザイン  中央経済社  978-4-502-32871-8
坂井  豊貴  マーケットデザイン入門  ミネルヴァ書房  978-4-623-05911-9
坂井  豊貴  マーケットデザイン  筑摩書房  978-4-480-06734-0

フィードバックの方法
Feedback Method

演習問題の解説を授業中に行う。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

関大LMSのメッセージ機能を利用するか、または講義資料に記載されているメールアドレスにメールをください。

備考
Other Comments

「ゲーム理論1」も合わせて履修することが望ましい。

(履修者数制限について)
本科目については多くの履修者数が見込まれるため、履修登録期間の所定の期間において履修者数が所定の人数を超えた場合は、履修者数の制限を行います。なお、履修制限を行った場合、履修変更期間において本科目を追加で履修登録することはできません。