2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
経/政策
時間割コード
Course Code
30606
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
中級ミクロ経済学1
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
長久 良一
曜限
Day/Period
火3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

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講義(対面型)

言語 / Language

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日本語(Japanese)


授業概要 / Course Description

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我々の社会では人々は互いに協力することを通して,そうでない場合よりも多くの成果をあげうる反面,獲得した成果の分配に関しては構成員間で鋭い対立が生ずる.このような強調と対立の二面性を持つ社会において,市場,つまり価格を媒介にした取引ルール,は競業編成と成果分配の安定的な原理として機能してきた.市場をいつ,どこで,誰が発明したか今のところ謎とされている.しかしその起源は人類の歴史と共に古く,たとえばわが国においても,一部の地域からしか採掘されない翡翠が縄文前期の地層から全国いたるところで出土することから,交易がかなり古くから行われていたと推測されている.
  市場取引ルールを構成する二つの柱は私有財産の尊重と自由な経済取引である.この二つを共に否定した経済システムの一つにいわゆる社会主義計画経済があるが,その末路がいかなるものであったかはここで書くまでもないであろう.
  市場はなぜ他の代替的資源配分システムを押さえて人類社会に定着してきたのか?この疑問に答えるのがこの講義の目的である.

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

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(経済学部)
1.知識・技能
  ① 国際化と情報化の進展する現代にあって、社会に生じる多様な問題を総合的に理解できる幅広い教養を有している。
  ② ①の問題の解決策を経済学の立場から提示できる、あるいはその内容について経済学の基本原理及び専門知識を活用し理解できる。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  ①経済学に関する幅広い知識を活かして溢れる情報の中から真に必要な情報を取得する能力、グローバルな視野を持って時代を切り拓くための国際性を身に付けている。
  ② いかなる状況の変化に対しても深い洞察力を持って問題解決に向け「考動」できる。
3.主体的な態度
  自身の役割に責任を持ち、他者と協働しながら経済学を体系的に修得している。そして、経済が直面する課題を自ら発見し、その解決に向けて主体的に取り組み、社会に積極的に貢献しようと努力できる。

到達目標 / Course Objectives

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中級レベルのミクロ経済学を理解すること.

授業手法 / Teaching Methods

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

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第1章 消費者行動
1.1はじめに(第1回)
1.2選好,効用,無差別曲線(第2回)
1.3限界代替率とその逓減の法則(第3回)
1.4具体例(第4回)
1.5予算制約(第5回)
1.6最適消費計画(第6回)
1.7比較静学(第7回)
第2章 交換経済における競争均衡
2.1交換経済(第8・9回)
2.2パレート最適(第10・11回)
2.3競争均衡とワルラス配分(第12・13・14回)
2.4厚生経済学の基本定理(第15回)

授業時間外学習 / Expected work outside of class

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講義内容は教科書通りに進むので,毎回の予習・復習が必要である.

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

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定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
小テスト100%
成績評価が変更になった場合,インフォメーションシステムの教務情報にて連絡します.合格率は80%前後。優以上は100名前後である.

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

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講義と小テストを通じて中級レベルのミクロ経済学の理解度を評価する.

教科書
Textbooks

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長久良一  中級ミクロ経済学1講義資料  関大生協にて購入してください.  
長久良一  中級ミクロ経済学図解一覧  関大生協にて購入してください.  

備 考 / Note=====================================
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参考書
References

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フェルドマン・シェラーノ  『厚生経済学と社会選択論』  (シーエービー出版)  
川又邦雄  『市場機構と経済厚生 』  (創文社)  

備 考 / Note=====================================
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フィードバックの方法
Feedback Method

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担任者への問合せ方法
Instructor Contact

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t940074@kansai-u.ac.jp

備考
Other Comments

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本科目については多くの履修者数が見込まれるため,履修登録期間の所定の期間において履修者数が所定の人数を超えた場合は,履修者数の制限を行います.なお,履修制限を行った場合,履修変更期間において本科目を追加で履修登録することはできません.

この講義は経済学部の殆ど全ての科目の基礎となる科目です.国際経済論,環境経済学,財政学,公共経済学,産業組織論,法と経済などはミクロ経済学の基礎がわからなければ,理解不能です.その意味でできるだけ受講するようにお勧めします.またゲーム理論も関係あります.
ミクロといえば,計算ばかりで面白くない,と感じる学生諸君も多いことでしょう,この講義では,できるだけ言葉と図を用い,多くの具体的な例を挙げて,ミクロ経済学を私たちの生活実感として生き生きと捉えれるように講義します.