2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
30613
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
経済数学1
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
坂根 宏一
曜限
Day/Period
月4
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

経済理論の習得に必要となる数学は多岐にわたるが,
本講義では最適化問題と比較静学の習得に必要な線形代数と微分法について解説する.
春学期,秋学期の両学期併せて受講することが望ましい.
「最適化理論」と「比較静学」は学部レベルの経済理論の中核をなすテーマであり極めて重要である.
一般的に経済理論では,消費者は『予算制約の下で,
「消費から得られる満足度」(効用と呼ぶ)を最大にする消費計画を選択する』と仮定する.
効用を最大にするという意味で最適な消費計画を需要量と呼ぶ.
数学的には「制約条件付き極値問題」を応用して,需要量を求めることができる.
つまり消費者の行動を数学的にうまく分析することで,需要関数を導出することができるのである.
需要関数は価格(と所得)の関数になる.「価格が下がれば,需要量は増加する」.
(直感的には当然のことであるが,必ずしもそうとは限らない.)
これは需要曲線(需要関数のグラフ)が右下がりになっていることを意味しているが,
この関係をより厳密に導き出す手法(価格変化に対する最適解の挙動を分析する手法)を「比較静学」と呼んでいる.
これら両者によって需要関数の導出とその性質を問うことが可能になるのである.
同様の考え方で企業の合理的行動から,供給関数を導出しその性質を調べることが可能になる.
需要曲線と供給曲線の導出が終われば,  それらを組み合わせて市場の分析が可能となるのである.
 線形代数と微分法はミクロ経済理論,マクロ経済理論したがってそれらを応用する各種応用経済理論の根幹を支える知識である.

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(経済学部)
1.知識・技能
  ② ①の問題の解決策を経済学の立場から提示できる、あるいはその内容について経済学の基本原理及び専門知識を活用し理解できる。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  ①経済学に関する幅広い知識を活かして溢れる情報の中から真に必要な情報を取得する能力、グローバルな視野を持って時代を切り拓くための国際性を身に付けている。

到達目標 / Course Objectives

1.制約条件付極値問題の応用として,消費者および企業の最適化問題の数学的解法を理解する.
2.パラメーター(価格や所得)が変化した場合に,最適解(需要量及び供給量)がどのように挙動するかを分析できる.
3.上記の分析を多変数の場合にも応用できる.

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

下記の教科書に沿って以下の内容を15回に分けて講義する
1.授業ガイダンス     第1回
2.1変数関数の微分      第2回~第4回
3.1変数関数の最適化     第5回~第7回
4.多変数関数と偏微分   第8回~第12回
5.多変数関数の最適化   第13回~第14回
6.授業の総括                          第15回

授業時間外学習 / Expected work outside of class

授業内容の復習をし,理解を確実にすること

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
(成績評価割合レポート100%)
ここでレポートとは「課題レポート」のことであり,
担当教官が出題する問題にLMSを通じて回答することを意味する.
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します.

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

講義内容を正確に理解し,問題を解くことができることを評価基準とする.

教科書
Textbooks


講義は担任社が作成したレジュメに基づいて進める.
事情により授業計画がわずかに変更されることもある.



参考書
References

小山昭雄  経済数学教室  岩波書店  
岡田章  経済学・経営学のための数学  東洋経済新報社  
馬場敬之  線形代数キャンパスゼミ  マセマ出版社  
馬場敬之  線形代数キャンパスゼミ  マセマ出版社  

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

関大LMSのメッセージ

備考
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