- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 文
- 時間割コード
Course Code - 20838
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 情報社会と研究倫理
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 柴田 一
- 曜限
Day/Period - 月4
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
情報社会やネット社会と呼ばれる現代,インターネットにより,私たちの生活は益々便利になっている。見方を変えれば,インターネット上の仮想世界と現実世界の2つの世界に私たちは暮らしている。したがって,現実世界と同様に,インターネットの仮想世界においても,被害者にも加害者にもならないようにしなければならない。仮想世界には現実世界以上に危険が潜んでいることを知らなければならない。
また,関西大学の学生として学界にも身を置く立場からは,良識と品格を備えた研究者になるため,研究倫理をわきまえておかなければならない。
本講義では,仮想世界・現実世界の両方で,良識ある判断ができる善良な市民となるために必要な基礎知識を習得してもらうとともに,最新の情報システムやネット犯罪についてもケーススタディで学習してもらう。実際には参考書に挙げたNII(国立情報学研究所)の情報セキュリティに関する教材と文化庁の著作権に関する教材を用いて,これに解説を加え,さらに授業内容に関係するトピックや,実際に発生した事件・犯罪・問題について紹介する。
研究倫理に関しては,文献の引用方法を始め,人文学者として身に付けるべき研究倫理を講義する。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・情報モラルや常識を身に付けることができる。
・知的財産権について理解し,文献の引用方法を身に付けることができる。
・セキュリティの重要性について理解し,身近なパソコンやスマホについても万全なセキュリティ対策ができる。
・ ネット犯罪について,なぜそれが可能なのかを理解し,被害者にも加害者にもならないようにすることができる。
・情報セキュリティマネジメント試験(SG)に合格できる知識を身につけることができる。
③主体的な態度の観点
・日常発生している情報モラル,セキュリティの問題に関心を抱き,理解・説明することができる。
・人文学者として著作権や研究倫理を侵害しない論文・レポートを執筆することができる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 ガイダンス
第2回 「同意します」ボタン,押しますか?
第3回 マルウェア,攻撃方法と防御方法
第4回 フィッシング詐欺,被害者から加害者に
第5回 SNS(匿名・実名),USBメモリーは便利だけれど…
第6回 ネットで出会った人からのメール,怪しいソフトのダウンロード
第7回 架空請求,どう対応しますか?
第8回 著作権と研究倫理(1)知的財産権
第9回 著作権と研究倫理(2)違反になるもの・ならないもの
第10回 著作権と研究倫理(3)文献の引用方法,論文執筆時の倫理
第11回 メールの添付ファイル,開いてはいけないのは?
第12回 Wi-Fi,速いしパケット代助かります?
第13回 ネットショップでのトラブル
第14回 パソコンの廃棄
第15回 小テスト(筆記試験)授業時間外学習 / Expected work outside of class
・普段からテレビ,新聞,ネットのニュースで新しい情報システム,セキュリティやネット犯罪について敏感になり情報を得ておくこと。
・参考書に挙げたサイトで,時間の関係から授業で扱えなかったものについて,自ら学習すること。
・情報セキュリティマネジメント試験(SG)に合格できるよう,IPAのサイト(https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/sg_fe/koukai/index.html)に掲載された過去問題を自分で解いて学習すること。
・学修した文献の引用方法を卒業論文執筆時はもとより,普段のさまざまな授業のレポート作成にも使用すること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
小テスト(58%),授業への取り組み姿勢(42%)基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
小テスト
③主体的な態度の観点
・小テスト
・授業中の質問に対する回答姿勢
- 教科書
Textbooks
なし
-
参考書
References NII(国立情報学研究所) 高等教育機関における情報セキュリティポリシー推進部会 『「ヒカリ&つばさの情報セキュリティ3択教室<2018年版>」(PDF版)』 https://www.nii.ac.jp/service/sp/
文化庁 『著作権に関する教材・講習会』 https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/index.html
IPA(情報処理推進機構) 『映像で知る情報セキュリティ』 https://www.ipa.go.jp/security/keihatsu/videos/index.html
AXIES(大学ICT推進協議会) 『報告書等「著作権教育教材」「情報倫理デジタルビデオ」』 https://axies.jp/report/
東京⼤学 数理・情報教育研究センター 『データ・AI利活⽤における 留意事項』 http://www.mi.u-tokyo.ac.jp/consortium2/pdf/3-12_literacy_level_note.pdf
授業中に参考になるUp-to-DateなWebサイトを適宜紹介する。
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー
春学期:金曜日3時限目,秋学期:月曜日5時限目,個人研究室(法文研究室2号棟1階114号室)で行います。事前に連絡してください。
メールアドレス
文学部ホームページの教員紹介に掲載しています。
その他
関大LMSの「メッセージ」機能で連絡してください。
- 備考
Other Comments 参考書に挙げているものは,ネット上にあるため,授業にはノートパソコン,タブレット(,スマートホン)等Wi-Fi接続ができる情報端末を持参してくることが望まれる。