- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 文
- 時間割コード
Course Code - 20009
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 専修横断講義(デジタル・ヒューマニティーズ)
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 薄井 尚樹/土屋 純/二階堂 善弘/松井 幸一/本村 康哲/堀 潤之/柴田 一
- 曜限
Day/Period - 金1
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
近年,ビッグデータ,人工知能などによりICT(情報通信技術)は更なる進化をし,ICTが人文学に及ぼす影響も大きなものになっている。
これまで人文学の研究は主に心情(感情)を基にした定性分析(質的分析)であったが、ICTを使ったデジタル化により、数値を用いた定量分析(量的分析)との組み合わせができるようになったのである。ICTにより人間の五感や能力を超える,あるいは,人間とは違った捕らえ方で人文学の研究を行ことで,これまで人間が気づかなかった事実が明らかになっている。このような研究を行うのが,デジタル・ヒューマニティーズ(Digital Humanities,DH)という研究分野である。
授業では,文学部で学修する人文学の領域におけるDHの基礎知識と,最新のものを含めたさまざまな応用事例について講義する。
本授業でDHの情報科学から人文学へのアプローチを学修した後に,振り返って「人間とは何か?」という疑問が受講生に自然に湧き,これに対して自分なりの答えを見つけてもらうこと、さらには、人間と人工知能を始めとするICTとが共生する道を見つけてもらうこと、を期待する。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・ICTをどのように人文学に応用できるのか?人文学のコンテンツをどのようにデジタル化しICTで情報処理できるのかを理解できる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・①で身に付けた知識・技能を新たな人文学の分野にどのように応用できるのか創造できる。
・学修が進むにしたがい,振り返って人間とは何か?人間らしさとは?について自問自答できる。
③主体的な態度の観点
・文学部の学生にとって苦手と思われるICTの分野にも積極的に取り組む姿勢を周りにわかる形で自己表現できる。
・普段から人文学,ICT両分野の情報を積極的に収集し,知識を身に付けることができるようになる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・15回のうち、9回が対面授業、6回がオンデマンド授業
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回(土屋)
オリエンテーション,デジタル・ヒューマニティーズ(Digital Humanities,DH)とは
第2回(二階堂)[オンデマンド]
・多⾔語と多漢字処理および漢籍データベース
ユニコードによる多⾔語処理の経緯と発展を紹介し、漢籍データベースの現状について述べる
第3回(二階堂)[オンデマンド]
・古典漢⽂の⾃動解析について
自然言語処理研究の現状を紹介し、また漢文をデータ処理する時、どのような手法が用いられるかについて解説する
第4回(薄井)
哲学史研究とデジタルヒューマニティーズ:テキストを「読む」こと
第5回(薄井)
実験哲学とデジタルヒューマニティーズ:哲学の新たな方法論
第6回(松井)[オンデマンド]
デジタル技術とフィールドワーク
第7回(柴田)
xR:VR(Virtual Reality:仮想現実),AR(Augmented Reality:拡張現実),MR(Mixed Reality:複合現実)
現実とはいったい何?,人間の能力の拡張(手話通訳,医療分野での応用:透視),メタバース
第8回(柴田)
人間らしい人工知能,では、人間とは?,生きているとは?,ライフログ,不死(Digital Immortality)
第9回(本村)[オンデマンド]
計算からメディアへ ”デジタル”の変遷を概観する
第10回(本村)[オンデマンド]
オープンサイエンスの礎 ウェブの創生とオープンソース運動
第11回(本村)[オンデマンド]
DHとは何だろう 質的研究と量的研究のはざまで
第12回(堀)
視覚文化研究とデジタル・ヒューマニティーズ:映画と絵画の事例を中心に
第13回(土屋)[オンデマンド]
地図情報の整備と社会
第14回(土屋)
地理情報システム(GIS)の普及と活用
第15回(土屋)
まとめと総括授業時間外学習 / Expected work outside of class
現在でもICTの進化のスピードは速く,また「21世紀の石油」と呼ばれているデータは,ますますその重要を増している。一方で,人文学のデータ,コンテンツは紙媒体のものを始め未だデジタル化(発掘)されていないものが多い。したがって,DHの分野における新たな発見もその発表の頻度を増している。したがって,普段からネットやTV,新聞等のメディアに自身のアンテナを張り巡らせておくこと。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
レポート(50%),授業への取り組み姿勢(50%)基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
・各教員が課すレポート
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・各教員が課すレポート
・授業に取り組む姿勢
③主体的な態度の観点
・授業に取り組む姿勢
- 教科書
Textbooks
(二階堂)レジュメ・資料を必要に応じて配布します。
(薄井)レジュメ・資料を必要に応じて配布します.
(松井)レジュメ・資料を必要に応じて配布します。
(柴田)レジュメ・資料を必要に応じて配布します。
(本村)適宜資料を配布します。
(堀)レジュメ・資料を必要に応じて配布します。
(土屋)レジュメを関大LMS等で配布します。
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参考書
References
(二階堂)レジュメに記載するほか、授業中必要に応じて紹介します。
(薄井)レジュメに記載するほか、授業中必要に応じて紹介します。
(松井)レジュメに記載するほか、授業中必要に応じて紹介します。
(柴田)レジュメに記載するほか、授業中必要に応じて紹介します。
(本村)授業中に提示します。
(堀)レジュメに記載するほか、授業中必要に応じて紹介します。
(土屋)レジュメに記載するほか,授業中必要に応じて紹介します。
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー
(二階堂)月曜日2限目、個人研究室(法文研究棟211号室)です。
(薄井)月曜4限(法文研究棟414号室)です。事前に連絡してください。
(松井)火曜日1限目、個人研究室(法文研究棟46号室)でおこないます。事前に連絡してください。
(柴田)春学期:金曜日3時限目、秋学期:月曜日5時限目、個人研究室(法文研究室2号棟1階114号室)で行います。事前に連絡してください。
(本村)金曜・4限(事前にメールで予約してください)
(堀)火曜日・木曜日の昼休み(法文研究棟308号室)です。
(土屋)木曜5限、個人研究室(法文 研究室1号棟3階35号室)で行います。事前に連絡してください。
メールアドレス
(二階堂)文学部ホームページの教員紹介に掲載しています。
(薄井)文学部ホームページの教員紹介に掲載しています。
(松井)文学部ホームページの教員紹介に掲載しています。
(柴田)文学部ホームページの教員紹介に掲載しています。
(本村)motomura@kansai-u.ac.jp
(堀)文学部ホームページの教員紹介に掲載しています。
(土屋)文学部ホームページの教員紹介に掲載しています。
- 備考
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