2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
21561
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
英米文学英語学講義1
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
1
担任者名
Instructor
若狭 智子
曜限
Day/Period
金3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

英国劇作家ウィリアム・シェイクスピア  (William  Shakespeare)  の『ヴェニスの商人』  (The  Merchant  of  Venice)  について学ぶ。
『ヴェニスの商人』は、東⽅貿易の⼊⼝として繁栄した⽔都ヴェニスを舞台とし、一方でそれとは対照的な場所、架空の国ベルモントも舞台となり、その両方を行き来しながら進行する喜劇作品である。物語は若者の恋愛模様も描きつつ、法治主義や反ユダヤ主義などのトピックも展開され、単純に喜劇的結末とは言い切れない作品となっている。
本授業では、シェイクスピアの原⽂を味わいながら、これまで批評の中⼼となってきたユダヤ⼈シャイロックの解釈や、当時の時代・⽂化的背景、上演史などを考察し、また実際の上演作品を鑑賞し、作品の理解を深める。 
また特に前半では、『ヴェニスの商人』との影響関係が指摘される同時代の劇作家クリストファー・マーロウ  (Christopher  Marlowe)  の劇作品と、比較対照していく。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
・シェイクスピアの原文ならではの英語の表現の強さを理解し、英文読解できる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・多様な作品解釈の可能性について考察を深められる。
③主体的な態度の観点
・さまざまなアプローチで、文学を分析できる。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  イントロダクション:シェイクスピアとマーロウ
第2回  マーロウの『タンバレイン大王』と湾曲した剣
第3回  マーロウの影響の変遷:湾曲した剣のイメージを通して
第4回  『ヴェニスの商人』1幕1場:イメージとしてのヴェニス
第5回  『ヴェニスの商人』1幕2場:架空の街ベルモント
第6回  『ヴェニスの商人』1幕3場①:肉1ポンドの契約
第7回  『ヴェニスの商人』1幕3場②:「ユダヤ人」のイメージ
第8回  『ヴェニスの商人』2幕6場:ユダヤ人の娘
第9回  『ヴェニスの商人』3幕1場:シャイロックの復讐への決意
第10回  『ヴェニスの商人』3幕2場:箱選び
第11回  『ヴェニスの商人』4幕1場:人肉裁判①  法治国家ヴェニス
第12回  『ヴェニスの商人』4幕1場:人肉裁判②  慈悲か罰か
第13回  『ヴェニスの商人』:シャイロック像の変遷
第14回  『ヴェニスの商人』5幕1場:指輪のゆくえ
第15回  総括

授業時間外学習 / Expected work outside of class

講義毎に次回の予習内容を指示する。講義内容は進捗状況により前後する。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
授業内期末テスト  (40%)
小テスト  (40%)
授業での発言・グループディスカッション  (20%)

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

授業内期末テストおよび小テスト:各授業内容の理解度や考察力をはかる
グループディスカッションなど:課題に対する考察力や主体的な態度を評価する

教科書
Textbooks


授業時にハンドアウトを配布する

参考書
References

  W.  シェイクスピア(著) 今西  雅章(編)  ヴェニスの商人  (大修館シェイクスピア双書)  大修館  4469142565
荒井良雄・大場建治・川﨑淳之助(編)  シェイクスピア大事典  日本図書センター  4820568221

フィードバックの方法
Feedback Method

毎授業後の小テストのコメント欄への回答を必須としており、そこに書かれた質問やコメント、授業方法への要望などに応じることでフィードバックしていく。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

備考
Other Comments

全体の3分の2以上の出席が求められる(欠席は5回まで)