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学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
21559
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
英米文学講義3
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
ルチャーナ・カルディ
曜限
Day/Period
月3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 このコースでは、19世紀後半から現代にかけての英文学作品をいくつか取り上げ、ジェンダー研究、フェミニズム、ポストコロニアル批評の視点から文学作品をアプローチします。コースの前半は、イギリスのヴィクトリア朝(1837年~1901年)社会における女性の役割と20世紀のフェミニズム運動を反映した新しい女性像を検討し、ヴァージニア・ウルフの作品を分析します。また、当時のゴシック小説(『ドラキュラ』や『フランケンシュタイン』のような幻想的な小説)における男女役割を参照しながら、シャーロット・パーキンス・ギルマンの作品を分析します。コースの後半は、旧英国植民地出身の作家に焦点を当て、ジーン・リースやチママンダ・ンゴズィ・アディーチェの作品に現れる民族的・社会的アイデンティティの問題、および二つの文化の架け橋となる語り手の視点と声について考察します。
 講義とグループ・ディスカッションを組み合わせることによって、分析思考力を活かして、文学作品に関する解釈を深めていきます。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
社会、文化的背景と文学作品の関係について理解を深めること。
ジェンダー研究とポストコロニアル批評の視点から文学へのアプローチを試みること。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
文学作品に関する感想を簡潔に表現できること。
講義とグループディスカッションを通じて作品に対する解釈力や鑑賞力を養うこと。
③主体的な態度の観点
自らの学習を振り返り、文学作品に関する分析を小論文でまとめるようになること。


授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回 授業の概要説明と導入:ジェンダー研究とは何か?
第2回 ヴィクトリア朝の女性文化と「新しい女」の登場
第3-4回 ヴァージニア・ウルフ(Virginia  Wolf)の「自分だけの部屋」に現れるジェンダー問題
第5  -6  回 シャーロット・パーキンス・ギルマン(Charlotte  Perkins  Gilman)の「黄色い壁紙」とゴシック小説(授業中に第1回のリフレクション・ペーパーの執筆)
第7回 ポストコロニアル批評と英米文学:イギリスの旧植民地のアイデンティティと文学的な声
第8-10回 ジーン・リース(Jean  Rhys)「あの人たちが本を焼いた日」  における植民地の視点
第11-12回    ジュンパ・ラヒリ(Jhumpa  Lahiri)  :「病気の通訳」における異文化葛藤
第13-14回 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ  (Chimamanda  Ngozi  Adichie)  :「結婚の世話人」に現れるアフリカ系アメリカ人のアイデンティティ
第15回 授業のまとめ

授業の進行状況やその他の事情により授業の計画は若干変更する可能性がある。

授業時間外学習 / Expected work outside of class

1.授業の前日までに配布資料を読了しておくこと。
2.問題点を考えて、ディスカッションの準備をすること。
3.小論文を執筆すること。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
・授業への貢献度(ディスカッションへの積極的な参加姿勢、授業中の発表等)    (30%) 
・課題として提出される、または授業中に書かれる小論文やリアクションペーパー(70%) 


基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
授業内に提出される小論文やリアクションペーパー
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・授業への貢献度(ディスカッションへの積極的な参加姿勢、授業中の発表等)
・授業内に提出される小論文やリアクションペーパー
③主体的な態度の観点・
資料を予習し積極的にクラスのディスカッションに貢献する力の上達度合いと小論文で示された到達度に応じて評価する。

教科書
Textbooks


教科書を用いず、授業時にプリントを配布する。

参考書
References

ヴァージニア・ウルフ  『自分だけの部屋』  平凡社  9784582768312
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ    『なにかが首のまわりに』  河出文庫    978-4-309-46498-5 

授業内で適宜指示する。

フィードバックの方法
Feedback Method

グループ・ワークの段階と発表後にフィードバックし、授業内や関大LMS等で質問を受け付ける。
また、課題にコメントを付してLMSを通じて返却する。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー 木曜4時限に個人研究室で対応する。
授業に関する問い合わせは、メールか関大LMSを通じて行ってください。
メールアドレス等は以下のホームページを参照してください。
https://www.kansai-u.ac.jp/Fc_let/faculty/staff/english.html



備考
Other Comments

一定数以上の出席および授業への積極的参加が不可欠です。