- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 文
- 時間割コード
Course Code - 20094
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - ギリシャ語1
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 和田 利博
- 曜限
Day/Period - 水4
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
現代日本に生きる私たちが、この西洋の死語を学ぶことによる、さしあたりのメリットとは何でしょうか?
プラトンやアリストテレスらの哲学書が原典で読めるようになる、
ヘロドトスやトゥキュディデスらの歴史書が原典で読めるようになる、
ホメロスや悲・喜劇などの文学書が原典で読めるようになる、
七十人訳(いわゆる旧約の翻訳)や新約などの聖書が原典で読めるようになる……
けれど何より、ひとつの言語を知ることは、その時空の隔たりに比例した世界観の拡張を意味するとともに、古典語の学習はまさにそれ自体が、大変ながらも楽しい経験です。
目前の研究のためであれ老後の慰みのためであれ、大学時代の1年間のいくぶんかを、この全人類共有の知的遺産にも割いてみませんか?到達目標 / Course Objectives
(1) 知識・技能の観点
・語学としての古典ギリシャ語だけでなく、その歴史的な位置づけや特徴、およびそれを介してもたらされたさまざまな学問・芸術についても学びます。
(2) 思考力・判断力・表現力の能力の観点
・日本語を含む東洋諸語とも、近代以降の簡略化された西洋諸語とも大きく異なる言語構造に触れることで、世界の新しい切り取りかたを身につけます。
(3) 主体的な態度の観点
・毎回の授業参加はもとより、そのつどの練習問題や学期末レポートを通じ、課題に取り組む積極的な姿勢と、より適切な言語表現の彫琢をめざします。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
教科書に則して、1回の講義につき1〜2課のペースで進めて行きます。
板書やノート取りの時間を節約するため、補足事項は基本的にプリントにして配布します。
文法の理解をより確実なものにするため、練習問題の答え合わせに比較的、多くの時間を割く予定です。
時間が許せば、実際の原典にも触れる機会を持ちたいと考えています。
【配分例】
第1回 第1課
第2回 第2課
第3回 第3課
第4回 第4課
第5回 第5課
第6回 第6〜7課
第7回 第8課
第8回 第9課
第9回 第10課、第11課 §§ 62-63
第10回 第12課、第11課 §§ 64-65
第11回 第16〜17課
第12回 第13課
第13回 第14〜15課
第14回 第18〜19課、「春学期末課題」発表
第15回 第20課授業時間外学習 / Expected work outside of class
毎週、前回分の練習問題の答え合わせを行ないますので、全員が(解けるか否かにかかわらず)必ず取り組んできてください。
次回分の授業範囲を告知しますので、あらかじめ目を通してくるようにしてください。
学期末には特別な「課題」を提出してもらいます。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
平常試験(小テスト・レポート等)100%基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
・主体的な授業参加 (30%)
・授業への取り組み姿勢 (20%)
・受講態度 (20%)
・学期末課題 (30%)
平常点には、練習問題の出来だけでなく、授業や課題に取り組む姿勢も大いに重視します。
- 教科書
Textbooks 水谷智洋 『古典ギリシア語初歩』 (岩波書店) 978-4000008297
インターネット上に、本教科書の練習問題の解答例がいくつか公開されていることは承知しています。
それらを参考にされる分には差し支えありませんが、引き写しは厳禁と心得ておいてください。
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参考書
References
特になし
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 授業に関する問い合わせは、関大 LMS のメッセージ機能で、または p085053★kansai-u.ac.jp 宛に連絡してください。
※メールアドレスに関しては「★」を「@」に変更してください。
- 備考
Other Comments 講義計画は通年を前提にしています。春学期だけでもカリキュラム上の履修は可能ですが、実質上の修得は不可能です。できるだけ秋学期と併せて受講するようにしてください。
古典ギリシャ語の教科書にはより平易なものもありますが、超初心者向けであったり独習者向けであったりと、大学の授業で1年掛けて扱うには不十分です。遠回りなようでも「ギリシャ語に王道なし (μὴ εἶναι βασιλικὴν ἀτραπὸν ἐφ’ ἑλληνικήν)」。長い目で見れば、この程度の難易度はやむなしと了解してください。