- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 文
- 時間割コード
Course Code - 21638
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 日本語教授法
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 北野 朋子
- 曜限
Day/Period - 月3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
本授業では、春学期「日本語教育概論」に引き続き、さらに少し踏み込んで日本語教育の実際の教育事情について理解を深めていく。
それぞれの語学能力の側面を一つずつ取り上げ、「外国語」としての日本語の教育として、どのような教室内外の学習活動に紐づけられて教授・提示されていくのかを考えていく。
学習者と言っても、子どもである場合、大人である場合、また異なる文化背景・母語を持つ場合など、さまざまである。その多様性を鑑みない、「これが日本語の教授法である」といった万能薬は存在しない。外国語としての日本語を教える上で必要な教育内容をしっかりと把握しつつも、このような多様性にも敏感に対応できる日本語教師となってもらえるよう、15週間のタスクにも工夫を加えていきたいと考えている。また授業内容は受講生の進度に合わせて、扱う順番を適宜変える可能性がある。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・「日本語教育概論」からさらに一歩踏み込んだ、日本語教育の実践の事情について理解を深める。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・外国語としての日本語能力の総括的な習得を考える際に、その語学スキルを構成する要素、コミュニケーション能力の側面について「何を教える必要があるか」という視点からも敏感に考えることができる。
・外国語教授法の各理論を理解し、日本語教育での実践に結びつけることができる。
③主体的な態度の観点
・クラスメートとの協働活動の中で自身の取り組みを振り返り、改善することができる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 オリエンテーション 言語習得・発達 JFL/JSL バイリンガリズム
第2回 日本語教師として世界で教える、日本で教える
第3回 コースデザイン カリキュラム
第4回 学習者のレベル別教授法 日本語教育の視点からの日本語文法体系の理解
第5回 読解・作文の学習とその教育 中間言語分析
第6回 音声・聴解の学習とその教育
第7回 社会言語能力・談話・対話能力の学習とその教育
第8回 リテラシーの学習とその教育 メディアリテラシーと言語教育 ICT活用
第9回 日本語の学習・教育の情意的側面 異文化とアイデンティティ
第10回 外国語教授法と日本語教育Ⅰ 習得過程
第11回 外国語教授法と日本語教育Ⅱ 学習ストラテジー
第12回 外国語教授法と日本語教育の実践 教材分析
第13回 外国語教授法と日本語教育の実践 模擬授業
第14回 授業見学報告
第15回 模擬授業の評価とまとめ授業時間外学習 / Expected work outside of class
発表及び模擬授業の準備や実際の日本語授業の見学も課題とするが、これは授業時間外に行うことになる。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
授業の取り組みの熱心さ40%
授業中に提示する課題や発表など 40%
留学生との交流活動 10%
授業見学報告とレポート10%基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
① 知識・技能の観点
・外国語教授法に関する発表
・日本語教育の模擬授業
・授業見学報告レポート
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・模擬授業とその内容
・授業見学に関する洞察
③主体的な態度の観点
・毎回の授業への取り組みの熱心さや協働学習への貢献度
- 教科書
Textbooks
『日本語教育能力検定試験』 第5版 (春学期「日本語教育概論」と同じ教科書) ヒューマンアカデミー社, 2021
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参考書
References 小林ミナ 『日本語教育能力検定試験に合格するための教授法』 アルク, 2010
- フィードバックの方法
Feedback Method 授業中に行う。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 授業の前後に対応する。
- 備考
Other Comments 本授業の前段階として「日本語教育概論」、および後に続く学期に「日本語教育方法論」を履修することが望ましい。