2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
22018
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
博物館経営論
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
明尾 圭造
曜限
Day/Period
金3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

博物館の経営は如何にあるべきか?本講義では全国に展開する地域博物館を主として考えてみたいと思う。
本来、専門的な研究機関としての役割(企画展での成果報告)と地域における教育機関としての役割(郷土研究センター)を担う博物館の使命は多面的であると言える。
世界情勢の変動とともにマスコミ主導による大規模巡回展が縮小傾向にある今日、博物館事業のあり方は根本的に考え直す時期に来ている。もとより営利を追求するのが命題ではない以上、地域ミュージアムの取り組むべき課題は明確にある筈だ。
本講義では、博物館の置かれている現状を多角的に検討するとともに多様化する社会のニーズも併せて紹介する。フィールドワークの一環として班単位でパブリックミュージアムを調査発表することにより、これからの博物館の未来について受講生と一緒に探っていきたいと考えている。

到達目標 / Course Objectives

この授業の目的は、博物館の存在意義を明確にしつつ、そのなかで学芸員が取り組むべき課題を把握することにある。博物館に足を運び自らの目的意識で現場を体感する。そして、学びながら問題意識を持つ癖を身につける授業としたい。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
・フィールドワーク
・状況によりオンライン対応の場合もある

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

1、博物館の経営とは?―問題提起
2、文化財保護法とその周辺(生活文化資料)事情
3、博物館の使命(条例)と事業計画
4、施設と設備の備えについて
  (コロナ等感染症対策・展示室と空調・バリアフリー)
5、公立ミュージアムの現状(現地見学)
6、企業・私立(寺社宝物館含む)ミュージアムの特色(現地見学)
7、大規模館(巡回展)と中小規模館(自主企画)の取組みについて
8、特色ある大学ミュージアム(近隣大学の現地見学)
9、新たな取組み(ミュージアムショップとボランティア)
10、広域連携について(大学・行政・企業・商業施設など)
11、指定管理者制度と博物館(実際の運用事例とその問題点)
12、グループ発表準備(グループによる打合せ)
13、グループ発表①(調査対象館について)
14、グループ発表②(調査対象館について)
15、全体総括(学芸員マインドの養成と世間との関わり)

授業時間外学習 / Expected work outside of class

この授業では、様々なミュージアムの現地見学とともにグループによるミュージアムの調査発表を予定している。対象館へのアプローチなど進捗状況に応じた発表準備があるため、時間外に複数回のグループミーティングや調査への参加を念頭に置いておくこと。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
出席と受講を通じた取組みレポートと班単位による発表、そして期末レポートの提出により総合評価する。具体的な評価割合は以下の通り。
①出席と受講による課題レポート(40%)
②班単位による調査発表(20%)
③期末の課題レポート(40%)

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

授業の内容を理解できたか。
課題に対して、グループによる計画的な調査や発表が実施できたか。
何よりも自ら考える力(事業・経営の視点から博物館をみる)がついたか。

教科書
Textbooks


適宜紹介

参考書
References

岩城卓二・高木博志  博物館と文化財の危機  人文書院  978-4-409-24131-8  C3036
古賀太  美術展の不都合な真実  新潮社  978-4-10-610861-7

必要に応じて、各自の関心に関わる参考書を紹介する。

フィードバックの方法
Feedback Method

授業に応じてミニッツペーパー、レポート等のフィードバックを予定している。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー
授業の前後に対応する。
関大MLS
 関大MLSの「メッセージ」機能で連絡してください。
メールアドレス(念のために下記アドレスにも連絡ください)
 akeo@oucow.daishodai.ac.jp(毎日確認しています)

備考
Other Comments

座学だけではなく複数回の課外授業(近畿圏のミュージアム訪問)
やグループ学習を予定している。他授業と重ならないために日曜日の振替授業や班単位での準備(授業外)がある。