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学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
20793
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
知へのパスポートb(初等教育学)
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/1
担任者名
Instructor
岩崎 保之
曜限
Day/Period
木5
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

演習(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

本演習では、教育ファシリテーションの基礎的な理論や技術を理解・習得するとともに、小学校を中心とした実践モデルを演習形式で体験することを通して、多様な個による合意形成や価値創出の意義と学校教育における役割を体験的に理解する。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
・教育ファシリテーションの意義・役割・実際を理解するとともに、教育ファシリテーションの基礎的な技術を習得する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・学び合う場に必要な「場の形成」「合意進展」「合意完成」をファシリテーターとして適切に行うことができる。
③主体的な態度の観点
・多様な個との対話に積極的に参加し、合意形成や価値創出を楽しんだり、貢献したりすることができる。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
・ファシリテーション

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  ガイダンス(ファシリテーションとは何か)
第2回  教育ファシリテーションの理論(1)教育ファシリテーションの概要
第3回  教育ファシリテーションの理論(2)小学校における実践事例
第4回  教育ファシリテーションの理論(3)教師に求められる資質・能力
第5回  教育ファシリテーションの技術(1)KJ法的話合い
第6回  教育ファシリテーションの技術(2)KPT法
第7回  教育ファシリテーションの技術(3)ファシリテーション・グラフィック
第8回  教育ファシリテーションの技術(4)ワールド・カフェ
第9回  教育ファシリテーションの実際(1)ワークショップの準備(その1)
第10回  教育ファシリテーションの実際(2)ワークショップの準備(その2)
第11回  教育ファシリテーションの実際(3)受講生によるワークショップ(その1)
第12回  教育ファシリテーションの実際(4)受講生によるワークショップ(その2)
第13回  教育ファシリテーションの実際(5)受講生によるワークショップ(その3)
第14回  教育ファシリテーションの実際(6)受講生によるワークショップ(その4)
第15回  まとめ(ファシリテーターとしての教師を目指す)

授業時間外学習 / Expected work outside of class

・学修内容の理解を深めるため、授業ではグループワークを多く行う。その時間を確保するため、予習として次回の授業内容に該当する教科書の範囲を読んでくること。
・授業後、毎回、アンケート形式の小レポートを課す。関大LMS「知へのパスポートb(初等教育学)」に設定する「ハーベスト」に回答すること。
・復習として教科書を読み返したり、参考書を読んだりして、授業での学修内容の理解を深めること。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
授業への貢献度(50%)、ハーベスト(30%)、受講生によるワークショップ(10%)、期末レポート(10%)
※自己都合による欠席が6回以上となった場合、「授業への貢献度」は0%として評価する。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
・各種レポートにおいて、教育ファシリテーションの意義・役割・実際が適切に述べられたり、対話のプロセスが適切に可視化(見える化)されたりしている。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・授業中のグループワークにおいて、ファシリテーションのグランドルールを守って「合意進展」「合意完成」に貢献できている。
③主体的な態度の観点
・授業中の活動に積極的に参加したり、提出物を期限までに提出したりするなど、意欲的かつ誠実に学修に取り組んでいる。

教科書
Textbooks

岩﨑保之(監修)金洋輔(監修)みらいずwroks(著)  『教育ファシリテーション入門―人と集団が成長する場をつくる―』  (みらいずwoks)  ISBN:  9784990930806

参考書
References

堀公俊  『ファシリテーション入門〈第2版〉』  (日本経済新聞出版社)  ISBN:  9784532113988
にいがたファシリテーション授業研究会(編著)  『これでできる!わくわくファシリテーション―アクティ  ブ・ラーニング時代の授業づくり・学校づくり―』  (新潟日報事業社)  ISBN:  9784861326448
新潟市立白新中学校(編)  『ファシリテーションとユニバーサルデザインで創る授業―白新中100の実践―』  (新潟日報事業社)  ISBN:  9784861325816

フィードバックの方法
Feedback Method

・「ハーベスト」は、次回の授業時に全体的な傾向を紹介するとともに、必要に応じて匿名のまま幾つかを取り上げてコメントする。
・「受講生によるワークショップ」は、授業中に口頭でコメントする。
・「期末レポート」は、関大LMSを通じて全体的な傾向をコメントする。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー
・火曜日の1講時に個人研究室で対応する。
・関大LMSの「メッセージ」機能で予約をすること。

備考
Other Comments

※本科目の内容等は、春学期に開講する「知へのパスポートa(初等教育学)」と同一である。履修登録の際は留意すること。
・学習指導要領の規定に基づき、学校はいま「主体的・対話的で深い学び」を推進している。初対面の人との対話に苦手意識をもっている人も、この授業を通して楽しみながら克服していってほしい。
・子どもにとってモデルとなる「教師」の在り⽅を希求する科目である。学修規律の確保について、受講⽣としての⾃覚ある⾏動を求める。