2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
法/文/経/商/政策
時間割コード
Course Code
21824
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
ジェンダーと教育
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
多賀 太
曜限
Day/Period
火2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

この授業では、われわれにとって最も身近な現象の一つである「ジェンダー」を一つの切り口としながら、学校教育にとどまらない広義の教育と人間形成に関わる事象を読み解いていく。ジェンダーとは、一言でいえば「社会的・文化的な性別」のことであるが、その概念に込められた様々な含意やそれに関わる理論は非常に幅広い。また、一言でジェンダー問題といっても、その様相は複雑に入り組んでおり、問題を解決する方法だけでなく、そもそもどうすることが問題解決といえるのかをめぐっても、議論が錯綜している。この授業では、ジェンダーと教育に関わる複雑な状況を解きほぐし、その理解を深めることを目指す。ジェンダーの視点で日常生活を見直してみることで、これまで当たり前に思えていた世界がずいぶんと異なって見えてくるに違いない。また、ジェンダーについて学び考えることは、直接自分を見つめ問い直すことにつながり、自己の成長を支える重要な糧ともなるだろう。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
・ジェンダーとそれに関わる諸概念を理解する
・ジェンダーと教育に関わる事象の現状を客観的事実に基づいて理解する
②思考力・判断力・表現力等の能力観点
・ジェンダーと教育に関わる問題を多角的にとらえる視点を身につける
③主体的な態度の観点
・日常生活や社会構造をジェンダーに敏感な視点で捉え直す態度を身につける

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回 導入、授業計画、評価方法の確認
第2回 性の多層性と多様性―LGBTQ+とSOGI
第3回 女たちの異議申し立て―フェミニズムと女性学
第4回 男たちのリアクション―男性運動と男性学
第5回 男子問題の時代?―教育とジェンダー平等をめぐる議論の錯綜
第6回 男性の市場価値の下落?―産業構造の変化とジェンダー
第7回 生涯発達としてのジェンダー形成・再形成
第8回 メディアとジェンダー
第9回 ジェンダーの正義をめぐる錯綜―伝統・平等・自由
第10回 個性尊重と男女平等教育のジレンマ
第11回 分けるか混ぜるか?―男女共学/別学をめぐる論争
第12回 体育の男女共学はなぜ進みにくい?―スポーツとジェンダー
第13回 暴力とジェンダー―DVとハラスメントを中心に
第14回 イクメンは新しい男のあり方か―家事・育児とジェンダー
第15回 ジェンダー平等教育の実践

授業時間外学習 / Expected work outside of class

教科書、授業で配布されたレジュメや紹介された文献を参考にし、LMSを用いた毎回の小課題、中間確認テスト、最終確認テストに回答することが求められる。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
成績評価割合:LMSを使用した各回の小課題(授業への出席が前提)(40%)、LMSを使用した中間確認テスト(25%)、LMSを使用した最終確認テスト(35%)。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
・ジェンダーとそれに関わる諸概念が理解できているか
・ジェンダーと教育に関わる事象の現状を客観的事実に基づいて理解できているか
②思考力・判断力・表現力等の能力観点
・ジェンダーと教育に関わる問題を多角的な視点でとらえられているか

教科書
Textbooks

多賀太  『男子問題の時代?―錯綜するジェンダーと教育のポリティクス』  (学文社)  ISBN:9784762026348

中間および最終確認テストでは、教科書と講義内容の両方から出題する。

参考書
References

多賀太  『ジェンダーで読み解く男性の働き方・暮らし方』  (時事通信出版局)  ISBN:9784788718067
木村涼子・伊田久美子・熊安貴美江編著  『よくわかるジェンダー・スタディーズ』  (ミネルヴァ書房)  ISBN:9784623065165
河野銀子・藤田由美子編著  『教育社会とジェンダー  新版』  (学文社)  ISBN:9784762027772

その他、各回テーマに沿った参考文献を適宜紹介する。

フィードバックの方法
Feedback Method

質問や感想がある場合、関大LMSで出題される各回の小課題の回答時に質問や感想を記入すれば、次回の授業で可能な限り回答やコメントを返す。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

授業の前後または関大LMS  のメッセージ機能を使用。

備考
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