- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 文
- 時間割コード
Course Code - 21012
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 比較宗教学専修研究2
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 酒井 真道
- 曜限
Day/Period - 火1
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
このクラスは、比較宗教学専修に分属し半期を過ごした2回生を主な対象とする講義科目です。
この講義の目的はふたつあります。ひとつは、1)諸宗教を比較を通じて学ぶ「比較宗教学」という学問分野について理解を深めること、ふたつは、2)比較宗教学という学問分野における方法論の一つである「文献研究」について知り、その、比較宗教学における位置づけとそれが目指すところとを理解すること、です。
講義の前半では、比較宗教学を「他者理解の学問」と位置づけ、指定の教科書である『宗教学入門』を用いて、比較宗教学という学問分野の1)研究対象、2)研究手法、3)問題点について大まかに学びます。
講義の後半では、「他者理解の学問」である比較宗教学が直面する「他者理解の難しさ」をテーマに、担当教員の専門分野であるインド仏教学領域における文献研究に特化し、その専門分野の研究対象と研究手法について、比較宗教学のそれらとの対照の中で学びます。ここでは、参考書として挙げた『虚無の信仰』を一次文献として用います。
以上のプロセスを経て、最終的には、比較宗教学における文献研究の長所と短所とについて考えます。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・比較宗教学の研究対象、研究手法、研究が抱える諸問題点について理解する。
・比較宗教学という学問分野の一方法論である文献研究について、その研究対象と研究手法とについて理解する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・比較宗教学という学問分野、そして、その一方法論である文献研究の特性について、自分なりの見解をもつ。
③主体的な態度の観点
・講義で出される課題(書籍・論文等の読解)に主体的かつ積極的に取り組む。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 イントロダクション(講義内容、講義目標、講義日程等の説明)
第2回 比較宗教学とは?—「他者理解の学問」としての比較宗教学
第3回 比較宗教学の研究対象ー研究対象の多様性
第4回 比較宗教学の研究手法(1)ー視点/切り口
第5回 比較宗教学の研究手法(2)ー手段①
第6回 比較宗教学の研究手法(3)ー手段②
第7回 比較宗教学の諸問題(1)―位置性
第8回 比較宗教学の諸問題(2)—概念批判/本質論
第9回 宗教研究における「文献研究」(1)
第10回 宗教研究における「文献研究」(2)
第11回 宗教研究における「文献研究」(3)
第12回 宗教研究における「文献研究」(4)
第13回 宗教研究における「文献研究」(5)
第14回 宗教研究における「文献研究」(6)
第15回 宗教研究における「文献研究」(7)授業時間外学習 / Expected work outside of class
指定の教科書は平易な内容では決してない――むしろ難解――ので、予習を十分に行った上で講義に臨むこと。また、講義では適宜、書籍、論文などの予習を課すので、きちんと予習をした上で講義に出席すること。
毎回の講義ではミニッツペーパーを配布するので、質問や疑問、復習を要する部分があれば、それに書き込み、次回以降の講義でのフィードバックに備えること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
平常点(課題を含めた、講義への取り組み)50%、平常試験(期末レポート)50%。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
・比較宗教学の研究対象、研究手法について理解しているか、
・比較宗教学という学問分野における文献研究について、その研究対象と研究手法について理解しているか、
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・比較宗教学という研究分野の抱える諸問題点を理解し、それに対して、自分なりの見解や回答をもつことができるか、
・比較宗教学における文献研究の長所と短所について理解し、それらに対して、自分なりの見解をもつことができるか、
③主体的な態度の観点
・主体的かつ積極的に予習をして講義に臨んでいるか。
以上の5点を評価の基準とする。
- 教科書
Textbooks 棚次 正和, 山中 弘 宗教学入門 ミネルヴァ書房 978-4623041466
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参考書
References 中谷英明(編) 『論集「古典学の再構築」』 「古典学の再構築」総括班
[著]ロジェ=ポル・ドロワ/[訳]島田裕巳・田桐正彦 『虚無の信仰』 トランスビュー
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー
オフィスアワーは火曜日の4時限目(14:40〜16:10)です。個人研究室にて対応します。
- 備考
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