- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 文
- 時間割コード
Course Code - 20714
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 学びの扉(世界史)
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 2
- 担任者名
Instructor - 中村 仁志/森部 豊/池尻 陽子/森本 慶太/吹田 浩/橋爪 烈/嶋中 博章
- 曜限
Day/Period - 金5
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
世界史専修の「学びの扉」では、大学で研究されている「世界史」とはどういうものかについて学びます。
このクラスを受講してみようと思われる皆さんの多くは、高校時代に「世界史」科目が好きであったか、小説やゲーム、映画やテレビなどを通じて過去の世界に興味をもったのではないでしょうか。現在では考えられないような不思議な現象、興味深いエピソード、現代へとつながっていく歴史の流れなどに心を惹かれてきたと思います。
それらに加え、学問としての世界の歴史の興味深さをこの講義では伝えていきます。世界の各地域、時代に関し、歴史の学びのありかたについて具体的に話していくなかで歴史を研究するとはどういうことかを受講生の皆さんに伝えていきます。学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(文学部)
1.知識・技能
②人文学の各専門分野の知識を体系的に身につけている。
2.思考力・判断力・表現力等の能力
①自ら課題を発見し、人文学の知見と方法に照らして多角的に探求できる。
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
大学における学問としての「世界史」の性格について理解し、世界史を学ぶうえで必要な知識、概念を身につける。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
歴史的な思考とは何かを理解する。
③主体的な態度の観点
現在に生きる自分が主体的に過去と向き合う姿勢を身につける。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
本授業ではガイダンスののち、「世界史研究の扉を開く」「現代世界の成り立ちを世界史から考える」「史料から世界史を読み解く」の3つのテーマに即して、具体的な事例を取り上げながら詳しく話していきます。
第1回 ガイダンス
世界史専修とはどのような専修か(教員の顔ぶれ・専門・何を教えているのか、世界史専修でどのようなことを学べるのかetc.)を具体的に詳しく解説します。(橋爪)
1.世界史研究の扉を開く
世界史専修の教員たちが世界史を学びはじめるにあたって影響を受けた本や経験、なぜ研究の道に進んだのか等を各教員の体験を踏まえて話します。
第2回 ガーディナー、ウィルソン、多くの研究者たち(吹田)
第3回 ユーラシア遊記-留学・調査・在外研究-(森部)
第4回 小国スイスの「大きな歴史」(森本)
第5回 時間のなかの変化 過渡期の歴史(中村)
第6回 『集史』の解読に明け暮れた学部生時代(橋爪)
2.現代の成り立ちを世界史から考える
世界史の学びが現在の社会・政治・文化等の理解にもつながっていることを、具体例を挙げて話します。
第7回 「民族」とは何か―中国の「少数民族」と「自治区」のなりたち(池尻)
第8回 ジャンヌ・ダルクの記憶とその利用(嶋中)
第9回 シンドラーのリスト(歴史的事実・小説・映画)(中村)
第10回 ツーリズムから考える西洋近代史(森本)
3.史料から世界史を読み解く
各教員の研究の現場から、具体的な史料を紹介し、どのような読み解きができるのか話します。
第11回 ピラミッド・テキストの研究(吹田)
第12回 『キングダム』から読み解く中国古代の歴史研究(森部)
第13回 「正統カリフ」はいつから「正統」なのか(橋爪)
第14回 歴史から抹消された幻のダライ=ラマの痕跡―イタリア人宣教師の報告書から(池尻)
第15回 嘘が語る歴史―マザリナードの世界(嶋中)授業時間外学習 / Expected work outside of class
中央公論新社『世界の歴史』シリーズなど、教養書・啓蒙書を各自の自由時間に読んでおくこと
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
主体的な授業参加(40パーセント)、受講態度(30パーセント)、レポート(30パーセント)基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
出席状況、ならびに授業内容の理解度を確認するためのレポートにより、総合的に評価します。
①知識・技能の観点
レポート等を通じ、授業内容をどの程度理解しているかを評価します。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
レポート等を通じ、授業で取り上げられた歴史的な現象についての考察を深め、それを適切に表現できているかどうかを評価します。
③主体的な態度の観点
レポート等を通じ、授業内容をもとに過去と主体的に向き合うことの意味を理解しているかどうかを評価します。
- 教科書
Textbooks
使用しません。
-
参考書
References
授業時に随時紹介します。
- フィードバックの方法
Feedback Method 授業時に寄せられた意見・回答で気づいた点があれば、当該回の担当教員が授業内あるいは関大LMSでコメントします。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 授業時間外に質問や連絡がある場合は、関大LMSのメッセージ機能で代表教員(橋爪)に問合せてください。
担当者のオフィスアワーは以下の通りです。
池尻:火曜2限、嶋中:木4限、吹田:時間・場所について予めメールで相談してください、中村:水曜3限、橋爪:木曜3限、森部:木曜4限、森本:月曜2限
担当者のメールアドレスは文学部HP「教員紹介」に掲載しています。
- 備考
Other Comments この講義とあわせて、入門ゼミの性格を持つ「知へのパスポート(世界史)」を履修すると世界史専修の学びへの理解をより深めることができます。
世界史専修のHPも参考にしてください。
https://wps.itc.kansai-u.ac.jp/sekaishi/