- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 文
- 時間割コード
Course Code - 21885
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 比較映像文化論b
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 菅原 慶乃
- 曜限
Day/Period - 木1
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
映画の中で描かれる家族の姿は、時には家父長制を軸とする主流社会のイデオロギーを表出したり、規範的な家族観を強化する役割を担ってきましたが、他方ではそのような家族観の問題を主題にしたり、まったく別の家族のあり方の可能性に焦点を当てることもありました。
この授業では、古今東西の映画史において描かれてきたさまざまな家族の物語や表象を比較し、共通点や地域・時代的特徴について考えます。時に、映画ジャンル論、比較文化論、フェミニズム・ジェンダー論、クィア批評などの観点を用いて議論します。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
授業で示された学術的概念や理論について説明できる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
家族を主題とした映像作品を比較文化論、フェミニズム、ジェンダー論、クィア批評などの観点から分析できる。
③主体的な態度の観点
関連する映画の情報や文献をみずから収集し、授業の理解に役立てることができる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 ガイダンス
第2回 「やっぱりお家が一番」:ファミリーメロドラマの基本形
第3回 食事と家族関係:家族秩序のありかた1
第4回 家族の喪失:家族秩序のありかた2
第5回 子供の発見:近代家族のかたち
第6回 呪われる家族:ホラー映画と家族秩序
第7回 恋する人類:強制的異性愛とメロドラマ
第8回 小テスト1
第9回 家事とジェンダー表象:ケアの観点から
第10回 「弱い」父:コロニアル・マスキュリニティについて
第11回 虹色の家族:クィア映画のなかの「選択からなる家族」
第12回 家族みたいに大事な関係:さまざまな連帯のかたち
第13回 移民と家族:ディアスポラと家族規範
第14回 国際結婚の政治学:異性愛と植民地主義
第15回 まとめのテスト授業時間外学習 / Expected work outside of class
課外において、授業内容に関連する映画作品を鑑賞することを強く推奨します。LMSを用いて課題を提出することもあります。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
平常試験50%程度、コメントペーパーや小テストなどの提出物50%基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
コメントペーパーや小テスト等を通じて評価する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
コメントペーパーやレポート等を通じて評価する。
③主体的な態度の観点
授業態度等をもとに評価する。
- 教科書
Textbooks
特に使用しない。適宜、プリントを配布する。
-
参考書
References
教場で適宜指示します。
- フィードバックの方法
Feedback Method 教場で適宜実施します。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact LMSのメッセージ
- 備考
Other Comments 講義で取りあげる映画の中には古典的な作品も多く含まれますが、この授業の目的は史実や概念を暗記することではなく、映画を「読む」方法を身につけてみなさんの身近にある映像作品やメディア現象を適切に理解したり解釈したりできるようになることに置いています。