- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法/文/政策
- 時間割コード
Course Code - 21969
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 日本史概説a
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 1
- 担任者名
Instructor - 今尾 文昭
- 曜限
Day/Period - 火2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
考古学がもたらす新たな情報は、時に大きな話題となって社会の注目を集めることがある。しかし、このような「発見」のみで歴史が書き換わるわけはない。その基礎には、学術の積み重ねがある。たとえば、遺跡から出土した1片の土器そのものは「沈黙した資料」であって、そこに考古学による評価を与えなければ、歴史を解読することにはつながらない。講義は、具体的な考古資料とその方法を示して、3世紀後半から7世紀にかかる国家形成期にあたる古墳時代について解説する。
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
考古学からみた歴史について理解を深め、多様な歴史像を知る手掛かりとする。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
人類の歴史的営みに学び、未来にむけての自己形成の判断材料のひとつとする。
③主体的な態度の観点
遺跡・遺構・遺物に親しみ、これからの文化財保護について考える契機とする。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 ガイダンスー考古学とは、なにか。その理解と方法
第2回 古墳の出現と実年代ー箸墓古墳の調査から
第3回 「邪馬台国」と古墳時代研究ー三角縁神獣鏡の評価
第4回 「記紀」の伝承と考古学ー埼玉稲荷山古墳鉄剣銘の評価
第5回 3世紀末から4世紀の古墳ー奈良・黒塚古墳
第6回 大古墳群の意味するところー奈良・佐紀古墳群
第7回 5世紀の巨大古墳と「倭の五王」ー大阪・大山古墳
第8回 「金ピカ」文化の定着ー奈良・新沢千塚126号墳
第9回 文化の変革ー須恵器・馬・鉄
第10回 列島各地の古墳時代
第11回 6世紀の古墳と古墳群ー5大古墳群の終り
第12回 前方後円墳の終焉と飛鳥時代の幕開け
第13回 7世紀前葉、飛鳥の大型方墳ー石舞台古墳
第14回 律令国家による古墳の再編成
第15回 8世紀初葉、高松塚古墳と中尾山古墳を知る授業時間外学習 / Expected work outside of class
・予復習として、関西大学博物館をはじめ各地域の博物館・資料館や遺跡・古墳を見学することに努め、授業において解説した内容を実物資料によって確認しておくこと。
・テレビ・新聞など報道で採り上げられる文化財記事に日頃から関心を払うこと。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
レポートの内容60%、小テスト10%、授業への取り組みの姿勢30%などをもとに、総合的に判断する。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
・基礎的な理解を問う小テスト(実施については授業の進捗を勘案して判断する。)
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・授業で扱った考古学資料の理解にもとづく思考と表現力を問うレポート
③主体的な態度の観点
・遺跡や博物館見学など、広く歴史を探究する意欲を問う。
- 教科書
Textbooks
特定の教科書を使用せず、毎回配付するプリントをもとに講義を行なう。
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参考書
References 今尾文昭 古墳文化の成立と社会 青木書店 978-4-250-20916-1
今尾文昭 律令期陵墓の成立と都城 青木書店 978-4-250-20814-0
今尾文昭 ヤマト政権の一大勢力 佐紀古墳群 新泉社 978-4-7877-1333-9
今尾文昭 天皇陵古墳を歩く(朝日選書) 朝日新聞出版 978-4-02-263028-0
今尾文昭ほか 飛鳥への招待 中央公論新社 978ー4-12-005417-4
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー
授業終了後に個別の質問について可能な限り、口答により対応する。
その他
- 備考
Other Comments 配付したプリントは、次回以降の講義でも使用することがある。受講時には以前に配付したプリントも併せて持参すること。