- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法
- 時間割コード
Course Code - 11142
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 比較政治学1
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 淺野 良成
- 曜限
Day/Period - 火1
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
日常生活のふとした瞬間にニュースを目にすると、多くの人は「政治は複雑で、何が起きるか分からない」といった印象を持つかもしれません。しかし、私たちの社会は決して無秩序なわけではなく、人為的に「制度」と呼ばれるルールを作り、その下で拘束されながら行動しています。首相や議員、官僚といった政治エリートの行動パターンも例外ではなく、制度の存在によって選択肢を狭められています。比較政治学1(政治機構論1)では、民主主義体制を支える政治制度を紹介した上で、①それぞれの制度が国民と政治エリートの関係をどのように規定するのか、②制度同士の相互作用がいかなる帰結をもたらすのかを考えていきます。また、各国の政治制度を比較することで、③「民主主義国」とされる国の間でも、導入されている制度の違いによって政治エリートの行動が変化することを見ていきます。
学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(法学部)
1.知識・技能
(1)制度に関する体系的知識
(2)概念や理論に関する知識
2.思考力・判断力・表現力等の能力
制度の正確な理解に基づいて問題状況を客観的に説明する力
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
世界各国で導入されている政治制度の実態や影響力について理解する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
現実の社会問題の背景を学術的な理論やデータ、資料に基づいて考えることができる。
③主体的な態度の観点
現実の社会問題に対して学術的な理論やデータ、資料に基づく解決策を自ら提案することができる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 イントロダクション
第2回 国家の建設と発展
第3回 民主主義体制
第4回 権威主義体制
第5回 民主化
第6回 選挙制度
第7回 議院内閣制と大統領制
第8回 政党システム
第9回 政党組織
第10回 議会制度
第11回 官僚制
第12回 政軍関係
第13回 司法制度
第14回 中央・地方関係
第15回 まとめ授業時間外学習 / Expected work outside of class
シラバスで指定している参考書や授業中に配布する資料を使って、予習・復習を行ってください。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
期末試験(70%)、毎回の授業で実施する小テスト(30%)
期末試験では、択一形式と論述形式のいずれの問題も出題します。
小テストはLMSから回答してもらい、正解した問題数に応じて得点を付けます。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
世界各国で導入されている政治制度の実態や影響力についての理解の程度。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
現実の社会問題の背景について学術的な理論やデータ、資料に基づいた説明ができるか。
③主体的な態度の観点
現実の社会問題に対して学術的な理論やデータ、資料に基づく解決策を自ら提案できるか。
- 教科書
Textbooks
特には指定しません。
-
参考書
References 久保慶一・末近浩太・高橋百合子 比較政治学の考え方 有斐閣 978-4641150317
粕谷祐子 比較政治学 ミネルヴァ書房 978-4623071449
岩崎正洋・松尾秀哉・岩坂将充 よくわかる比較政治学 ミネルヴァ書房 978-4623094646
建林正彦・曽我謙悟・待鳥聡史 比較政治制度論 有斐閣 978-4641123649
伊藤武・竹内由子・中井遼・藤村直史 民主主義の比較政治学 有斐閣 978-4641200142
伊藤ほか『民主主義の比較政治学』(有斐閣)はシラバス作成時点(2025年1月)では出版されていません。2025年中に出版される予定の本ですので、ご関心のある方は出版元のウェブサイトや書店で最新の情報をご確認ください。
- フィードバックの方法
Feedback Method 授業内容について質問がある場合には、小テストの回答と一緒に担任者に質問を送れるようにします。
送って頂いた質問には、次回の授業冒頭でお答えします。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 関大LMSの「メッセージ」機能から問い合わせてください。
- 備考
Other Comments 比較政治学1(政治機構論1)は政治エリート(政治家や官僚など)の行動、比較政治学2(政治機構論2)は民意の反映をテーマに授業を進めます。
どちらを先に履修しても構いませんが、いずれも現代政治論1・2の内容を理解していることを前提に授業を進めます。
前提知識に不安のある方は、以下の本を事前に読んでおきましょう。
坂本治也・石橋章市朗 (2020) 『ポリティカル・サイエンス入門』法律文化社.