- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法
- 時間割コード
Course Code - 10799
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 専門演習1b
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- B01
- 担任者名
Instructor - 市原 靖久
- 曜限
Day/Period - 火4
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
演習(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
〔演習テーマ〕 ヨーロッパ中世の法と法思想(2)
この演習では、ヨーロッパ中世の法と法思想に重点を置きながら、ヨーロッパの歴史全般についての専門的な基礎知識を習得することをめざします。
具体的には、ヨーロッパ史に関する最新の概説書を教科書に選び、これを講解することとし、教科書の内容について履修者にコメントしてもらい、それに基づいて全員で討論し,知識を集積していくという進め方をとります。学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(法学部)
1.知識・技能
(4)必要な情報を探索する技能
2.思考力・判断力・表現力等の能力
制度の正確な理解に基づいて問題状況を客観的に説明する力
規範や歴史的経験によって根拠づけられた説得的な議論を構成する力
3.主体的な態度
具体的な法的紛争や政治的状況について、既存のルールを用いて、または、新しいルールを提案することを通じて、その解決に向けて、公正かつ柔軟に取り組むことができる。
到達目標 / Course Objectives
(1)知識・技能の観点
ヨーロッパ史に関する専門的な基礎的な知識を習得している。
(2)思考力・判断力・表現力等の能力の観点
各時代に関連する一般史・法史学上の主要な論点について、信頼できる情報に基づいて自分の考えをまとめ、それを明晰に表現することができる。
(3)主体性を持ち、多様な人々と協働しつつ学習する態度の観点
主体的に授業に参加するとともに、自主的に参考文献にも目を通し、異なる理解や意見とも対話しつつ、自らの意見を形成することができる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第01回 オリエンテーション(授業概要・到達目標、授業計画、成績評価の方法・基準・評価、教科書、参考書などについて確認する)
第02回〜第14回 報告・討論・講解(教科書の章立て[後記]にそって履修者にコメントしてもらい、討論を交えながら、教科書の内容について講解していく。)
第15回 まとめ(演習全体のまとめをおこなう。)
【教科書の章立て】
1 イントロダクション
2 新しい古代地中海世界像とローマ帝国像を求めて
3 西欧中世世界の成立〜古代から中世への転換〜
4 キリスト教の浸透と辺境地域
5 写本から印刷術へ〜書物の文化の発展〜
6 中世の民衆と文字文化
7 「神の国家」から「人の国家」へ (I)
8 「神の国家」から「人の国家」へ (II)
9 儀礼と表象、感性からみる歴史〜歴史人類学の挑戦〜
10 オーラルとエクリの間〜近世期の「個人の語り」について〜
11 作法と教養
12 近代イギリスにおける「古代」と「中世」
13 産業革命をどう捉えるか
14 近代人の時間の観念:仕事と余暇
15 ヨーロッパ史への招待授業時間外学習 / Expected work outside of class
予習:授業前に教科書や参考文献を読み、当該授業回で扱われる範囲の教科書の内容について、要約およびコメントをまとめておくこと。
復習:授業後に教科書に出てくる《キーワード》を中心に教科書の内容を復習しておくこと。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
コメント 50%
期末レポート 50%基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
(1)知識・技能の観点
コメント(教科書の内容の要約とコメントを記載したコメント用紙を提出する。)、期末レポート(各時代に関連する一般史・法史学上の主要な論点について論じたレポートを提出する。)で評価する。
(2)思考力・判断力・表現力等の能力の観点
コメント、期末レポートで評価する。
(3)主体性を持ち、多様な人々と協働しつつ学習する態度の観点
コメント、期末レポートで評価する。
- 教科書
Textbooks 草光俊雄=甚野尚志(編) 『ヨーロッパの歴史 I ヨーロッパ史の視点と方法』 (放送大学教育振興会、2015) ISBN: 9784595315466
・教科書の他に、以下のレファレンス・ツールを常に座右において学習を進めることが必要です。
西川正雄ほか(編)『角川世界史辞典』(角川書店、2001)
亀井高孝ほか(編)『世界史年表・地図』(吉川弘文館、2007)
・他に教材が必要な場合には、関大LMSを通じて、事前に配付します。
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参考書
References 後藤里菜 『沈黙の中世史:感情史から見るヨーロッパ』〔ちくま新書〕 (筑摩書房、2024) ISBN: 9784480076359
佐藤彰一=池上俊一 『世界の歴史10 西ヨーロッパ世界の形成』〔中公文庫〕 (中央公論社、2008) ISBN: 9784122050983
甚野尚志 『中世ヨーロッパの社会観』〔講談社学術文庫〕 (講談社、2007) ISBN: 9784061598218
服部良久=南川高志=山辺規子(編著) 『大学で学ぶ西洋史〔古代・中世〕』 (ミネルヴァ書房、2006) ISBN: 9784623045921
堀越孝一 『中世ヨーロッパの歴史』〔講談社学術文庫〕 (講談社、2006) ISBN: 9784061597639
堀米庸三(編) 『世界の歴史3 中世ヨーロッパ』〔中公バックス〕 (中央公論社、1983) ISBN: 9784061597639
堀米庸三=木村尚三郎(編) 『西欧精神の探求:革新の十二世紀』上・下〔NHKライブラリー〕 (日本放送出版協会、2001) ISBN: 9784140841354、9784140841362
増田四郎 『ヨーロッパ中世の社会史』〔岩波セミナーブックス〕 (岩波書店、1985) ISBN: 400004883X
増田四郎 『ヨーロッパとは何か』〔岩波新書〕 (岩波書店、1967) ISBN: 400413014X
ル・ゴフ、ジャック(加納修訳) 『もうひとつの中世のために:西洋における時間、労働、そして文化』 (白水社、2006) ISBN: 456002622X
ル・ゴフ、ジャック(桐村泰次訳) 『中世西欧文明』 (論創社、2007) ISBN: 9784846006846
配列は編著者姓の50音順によります。
- フィードバックの方法
Feedback Method 授業のなかでコメントします。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 関大LMSの「メッセージ」機能で連絡してください。
- 備考
Other Comments ■ 教科書は指示があるまで購入しないでください。
■ コメント用ファイル、期末レポート提出窓口などの教材が関大LMSに設定されます。
■ 連絡には関大LMSの「タイムライン」および「メッセージ」を用います。