2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
10960
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
外国書研究1
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
4
担任者名
Instructor
笹邉 将甫
曜限
Day/Period
月4
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

演習(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

【授業概要】
 この授業では、イギリスの「家族法」に関する英語の文献を講読します。
 文献を講読することにより、イギリス家族法の理解を深めるとともに、日本法と比較することで、両国の相違点や共通点を探ることを目的とします。こうした作業からは、日本法の特徴がより鮮明になることと思います。

【授業形態】
 授業形態としては、受講者全員による文献の輪読になります(英語が苦手な人であっても、やる気と熱意があれば、受講を歓迎します)。和訳の分担等については、ガイダンス時に決めたいと思います。
 輪読の際、適宜、文法・和訳・制度概要の解説を加えることで、受講者の理解がより深まるようにアシストしたいと考えています。

【その他】
 受講者の希望等には、可能な限り柔軟に配慮したいと考えています。
 このため、第1回のガイダンス時において、演習参加者の希望等により、第2回以降の予定につき若干の修正や変更が加えられる可能性があります。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(法学部)
1.知識・技能
  (2)概念や理論に関する知識
  (4)必要な情報を探索する技能
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  制度の正確な理解に基づいて問題状況を客観的に説明する力

到達目標 / Course Objectives

以下の事項をこの授業の到達目標とします。

①知識・技能の観点
 法学分野の英語文献を読むための基礎的能力を獲得することができる。
 イギリス家族法の概要を理解することができる。

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 イギリス家族法の概要と特徴を口頭もしくは文章にて、表現ないし説明することができる。

  ③主体的な態度の観点
 講義で学んだことを踏まえて、日本法への関心を深めることができる。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

以下の計画にしたがって、配付された資料を輪読します。

〔導入〕
 第01回 ガイダンス
 第02回 イントロダクション―イギリス法の概観

〔成人の法律関係〕
 第03回 婚姻とパートナーシップ(1)
 第04回 婚姻とパートナーシップ(2)
 第05回 婚姻関係及びパートナーシップ関係の不成立(1)
 第06回 婚姻関係及びパートナーシップ関係の不成立(2)
 第07回 離婚とパートナーシップの解消
 第08回 離婚又はパートナーシップの解消に伴う財産分与
 第09回 ドメスティック・バイオレンス

〔子どもの法律関係〕
 第10回 子どもの「親」
 第11回 子どもの「権利」
 第12回 子どもの「保護」
 第13回 養子と後見
 第14回 国際問題としての子どもの誘拐

〔総括〕 
 第15回 まとめ

<注意>
上記計画は目安です。進捗状況や演習参加者の希望等により、第2回以降の予定につき若干の修正や変更が加えられる可能性があります。

授業時間外学習 / Expected work outside of class

《予習》
 科目の性質上、必ず予習〔特に単語の意味を調べる作業〕をし、内容をある程度把握して授業に参加してください(毎回、約2時間程度)。

《復習》
 授業で学んだことを事後にノートやパソコンでまとめて再確認しておいてください(毎回、約2時間程度)。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
成績評価の割合は、受講態度(60%)、レポート(40%)とします。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

「到達目標」に掲げた事項に関して、各人の到達度により評価します。

【参考】
 受講態度(60%)は、授業内での報告や発言等を基礎として、次の評価基準に従って評価します。
①知識・技能の観点
 イギリス家族法に関する外国の文献について、どの程度、読解力や理解力を有するか。

 レポート(40%)は、授業内において指示した内容で作成・提出してもらい、次の評価基準に従って評価します。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 イギリス家族法の概要と特徴について、どの程度、文章において表現ないし説明することができるか。
③主体的な態度の観点
 講義で学んだことを踏まえて、イギリス家族法と日本法を比較したうえで、相違点や日本法の特徴を説明することができるか。

教科書
Textbooks


教科書は指定しません。受講者には、担当者が用意した資料を配付します。
なお、講義資料やレジュメ等は、Webを使用して配信する予定にしています。

参考書
References

幡新大実  『イギリスの司法制度』  (東信堂)  978-4-887-13889-6
田島裕  『イギリス法入門〔第2版〕』  (信山社)  978-4-797-21783-4
床谷文雄=神谷遊=稲垣朋子=且井佑佳=幡野弘樹  『新プリメール民法5 家族法  』  (法律文化社)  978-4-589-03915-6 
小山貞夫編  『英米法律語辞典』  (研究社)  978-4-767-49107-3
田中英夫編  『BASIC英米法辞典』  (東京大学出版会)  978-4-130-32082-5

参考書等は、授業中に適宜指示しますが、さしあたって、上記の文献をあげておきます。
余裕があれば、開講時までに一読しておくとよいでしょう。

フィードバックの方法
Feedback Method

(1)  受講者による翻訳の後、英文の文法構造や法律の制度趣旨等についてコメントしていきます。その際、受講生に質問をしたり、グループワークを促すなど双方向の授業となるように工夫します。
(2)  提出されたレポートについては、関大LMSを通してコメント付すなどしてフィードバックを予定しています。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

オフィスアワー
 授業前後に対応します。

その他
 連絡は、下記のメールアドレスまで。
  sasabe(アット)tezukayama-u.ac.jp
  ※ (アット)の箇所は、@に変更して下さい。

備考
Other Comments

(1)  初回のガイダンスには、必ず出席して下さい。
(2)  辞書(電子辞書等でも可)は、必ず持ってくるようにしてください。
(3)  欠席の場合には、事前・事後に担当教員まで連絡をしてください。また、質問や提言なども遠慮なくしてください。