- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法
- 時間割コード
Course Code - 11013
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 外国法(英米法概論2)
(私法) - 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 冬集/2
- 担任者名
Instructor - 竹部 晴美
- 曜限
Day/Period - 他
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
この科目は、アメリカ法の重要な法的論点を日本法との比較をしながら分析していくことによって、コモン・ローシステムに属するアメリカ法が、いかに大陸法系に属する日本法の発想と異なるか、または類似性を持つかについての全体的特徴を理解することを目的とする。授業の設定は私法になっているが、アメリカ法の特徴について私法にとどまらず取り上げる。
学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(法学部)
1.知識・技能
(1)制度に関する体系的知識
(2)概念や理論に関する知識
(3)歴史や思想に関する知識
到達目標 / Course Objectives
この科目では、アメリカ法の歴史的発展、法思考の特徴、先例拘束原理、裁判制度と法曹養成制度についての全体的特徴を理解し、さらに日本とアメリカの民事訴訟手続について詳しく理解することを目指す。
授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 英米法を学ぶ意義:(1)英米法と大陸法(2)アメリカの法文化(3)判例法の考え方
第2回 アメリカの法曹:(1)アメリカのロースクール(2)アメリカの弁護士業(3)成功報酬制度
第3回 映像資料を用いて日本の法手続の問題点を意識する
第4回 クラスアクション(class action)について説明する
第5回 クラスアクションと日本の集団訴訟の比較検討を行う
第6回 懲罰的損害賠償制度(punitive damages)について説明する
第7回 懲罰的損害賠償制度(punitive damages)と日本の制裁的慰謝料の比較検討を行う
第8回 民事訴訟における証拠開示(ディスカバリー・discovery)について説明する。日本の証拠開示手続との違いについて比較検討する
第9回 ディスカバリー制度の続き:ディスカバリー手続の例外について学ぶ。特に非開示特権と保護命令について説明する
第10回 ディスカバリー制度の続き:Eディスカバリー手続について説明する。Eディスカバリーに変わった経緯とその注意点について説明する
第11回 映像資料を用いてアメリカの法手続と日本の法手続の違いを理解する
第12回 アメリカの刑事手続と日本の手続の比較:逮捕から起訴までの手続の流れを学ぶ。ミランダ警告を中心に日本の取り調べの可視化と比較検討する
第13回 アメリカの刑事陪審制度と日本の裁判員制度についての比較検討を行う
第14回 アメリカ民事裁判と民事陪審制度について:民事陪審裁判の範囲、コモンローとエクイティ、説示審裁判の範囲、コモンローとエクイティ、損害賠償額の算定方法を中心に説明する
第15回 平常試験の実施
第16回
第17回
第18回
第19回
第20回
第21回
第22回
第23回
第24回
第25回
第26回
第27回
第28回
第29回
第30回授業時間外学習 / Expected work outside of class
予習は必要はないと考えています。授業時間外学習では授業内容の復習をし、授業で触れた特徴的な部分について理解を深めていただきたいです。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
平常試験(60%)、小レポート2回(40%)。便宜上、上記のように配分するが、割合を変更する場合がある。その際は講義で周知する。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
課題の内容に対し、設問の意図を理解し、設問に解答できているかという点を評価の対象とする。授業で学習したことを解答に反映できているかという点も重視する。
- 教科書
Textbooks 丸田隆 現代アメリカ法入門 アメリカ法の考え方 日本評論社 4535521956
指定した教科書については、必ず購入して授業に参加してください。授業でレジュメの配布は行わず、この教科書をレジュメがわりに使用します。
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参考書
References 井上 正仁 (編集) 判例六法 最新版 有斐閣
樋口 範雄 (編集), 柿嶋 美子 (編集), 浅香 吉幹 (編集), 岩田 太 (編集) アメリカ法判例百選 (別冊ジュリスト 213) 有斐閣
藤倉 皓一郎 (著), 木下 毅 (著), 高橋 一修 (著), 樋口 範雄 (著) 英米判例百選 [第3版] <別冊ジュリスト139> 有斐閣
高橋 宏志 、高田 裕成、畑 瑞穂(編) 民事訴訟法判例百選第6版 有斐閣
参考書については、初回授業でお話しします。購入は初回授業後にしてください。
- フィードバックの方法
Feedback Method 授業冒頭に前回の授業の振り返りと今回の授業のも目次を提示する。小レポートについては、実施した次の週の授業冒頭で、課題の趣旨、解答の一例などを紹介する。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 受講生との連絡・受講生からの質問受付は関大LMS「メッセージ」を用いる。
- 備考
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