- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法
- 時間割コード
Course Code - 11146
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 政治心理学1
(政治心理学の基礎) - 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 秦 正樹
- 曜限
Day/Period - 水2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
本講義では,政治心理学における基礎的な理論や知見について理解し習得することを目的としている.とりわけ,さまざまな政治的・社会的アクターとの相互関係の中で,有権者(一般の人々)が「政治」とどのように向き合っているのかという大きな問いについて検討していく.
具体的には,(1)特定の政治意識に関する諸研究,(2)メディアと政治に関する諸研究,(3)現実の政治問題を政治心理学的に分析する最新の諸研究の3つの視点から,それぞれについて詳細に説明していく.また,これらの知見の理解を通じて,一有権者として選挙などの場面で適切な政治的判断が下せるようになることも本講義の目的の一つである.学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(法学部)
1.知識・技能
(1)制度に関する体系的知識
(2)概念や理論に関する知識
(3)歴史や思想に関する知識
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・政治と有権者が,なぜ・どのように相互に影響を与えているのかを理解することができる.
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・一有権者として,選挙などの場面で適切な政治的判断が下せるようになる.
③主体的な態度の観点
・日常的な政治の情報について,多面的に解釈することができるようになる.授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 イントロダクション:本講義の進め方・政治心理学の学問的特徴について
第2回 政治文化(1):政治システムと政治的社会化
第3回 政治文化(2):価値観変動とソーシャル・キャピタル
第4回 政治的洗練性(1):手がかり(cue)としてのイデオロギー
第5回 政治的洗練性(2):政治的知識・政治的関心・政治的有効性感覚
第6回 政治的洗練性(3):党派性に動機づけられた推論・正しい投票
第7回 投票行動(1):社会的亀裂・コロンビアモデル
第8回 投票行動(2):ミシガンモデル(社会心理学モデル)と政党帰属意識
第9回 投票行動(3):業績評価投票と経済投票
第10回 政治とメディア(1):メディアの政治的中立性・強力/限定効果論
第11回 政治とメディア(2):テレビの効果(新しい強力効果論)とメディア不信
第12回 政治とメディア(3):オンラインメディア(SNSなど)の効果論
第13回 有権者の自律性(1):フェイクニュース/陰謀論の政治学1
第14回 有権者の自律性(2):フェイクニュース/陰謀論の政治学2
第15回 まとめ:政治心理学から見える政治の世界授業時間外学習 / Expected work outside of class
日常的に,積極的に国内外の政治に関するニュースを見るようにする.とくに気になった政治のニュースについては,テレビ・ネット(SNSなど)・新聞などの複数のメディア媒体による報道の違いを比較しながら,何が同じor異なるのかを各自でよく検討しておく.
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
レポート(80%),授業中に課す小レポート(20%)
【成績評価方法変更(2025.05.08)】
成績評価方法を「到達度の確認(15週目)」から「平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する」へ変更いたしました。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
実際の政治現象について,本講義で取り上げた政治心理学における分析枠組みや理論を使って正確に解釈・説明できているかについて確認する.
- 教科書
Textbooks 善教将大編 政治意識研究の最前線 法律文化社
毎回の講義前にレジュメをWEB上で配布するので,授業までにレジュメを印刷するなど準備をしておくこと.また,テーマに沿った教科書の内容を予復習しておくこと.
-
参考書
References ドナルド・R. キンダー(加藤秀治郎・加藤 祐子訳) 世論の政治心理学―政治領域における意見と行動 世界思想社 4790710971
飯田健・松林哲也・大村華子 政治行動論 -- 有権者は政治を変えられるのか 有斐閣 464115029X
蒲島郁夫・境家史郎 政治参加論 東京大学出版会 4130322311
- フィードバックの方法
Feedback Method 授業の前後で担当者に直接尋ねるか,担当者までメール(hatamasaki5@gmail.com)すること
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 授業の前後で担当者に直接尋ねるか,担当者までメール(hatamasaki5@gmail.com)すること
- 備考
Other Comments 【成績評価方法変更(2025.05.08)】
成績評価方法を「到達度の確認(15週目)」から「平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する」へ変更いたしました。