- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法
- 時間割コード
Course Code - 11145
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 政治機構論2
(政治体制と政党システム) - 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 淺野 良成
- 曜限
Day/Period - 火1
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
<秋>
講義(対面型)
言語 / Language
<秋>
日本語(Japanese)授業概要 / Course Description
<秋>
春学期の比較政治学1(政治機構論1)でも取り上げたように、政治家や官僚などの政治エリートの行動は政治制度にある程度制約されています。しかし、現実の政治を見ていると、「制度で縛っているはずなのに、それでも政治家は私たちを無視して私欲に走っている」と感じる場面も多いことでしょう。そこで比較政治学2(政治機構論2)では、民主主義体制を支えるもう1つの要素として、私たち有権者の意見とそれに対する政治家の応答性に注目します。具体的には、①有権者一人一人がどのように政治的な意見を形成するのか、②個々人の政治的な意見はどのように民意として集約されるのか、③表明された民意に対して、政治エリートはどのように応答するのかを順番に見ていきます。その際、有権者の意見分布やメディア環境、選挙制度が異なるために、国によって有権者の政治行動水準や政治エリートの応答性に差が出ることも確認します。
学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
<秋>
(法学部)
1.知識・技能
(1)制度に関する体系的知識
(2)概念や理論に関する知識
2.思考力・判断力・表現力等の能力
制度の正確な理解に基づいて問題状況を客観的に説明する力
到達目標 / Course Objectives
<秋>
①知識・技能の観点
民意の分布や政治家の応答性が国によって異なる背景について理解する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
現実の社会問題の背景を学術的な理論やデータ、資料に基づいて考えることができる。
③主体的な態度の観点
現実の社会問題に対して学術的な理論やデータ、資料に基づく解決策を自ら提案することができる。
授業手法 / Teaching Methods
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
<秋>
第1回 イントロダクション
第2回 民意の形成と対立
第3回 政治文化・宗教
第4回 ナショナリズム
第5回 民族集団
第6回 党派性
第7回 イデオロギー
第8回 メディアシステム
第9回 政治参加
第10回 政治家による利益誘導
第11回 選挙と再分配政策
第12回 民意と経済政策
第13回 安全保障問題における世論
第14回 ジェンダー平等と政治
第15回 まとめ
授業時間外学習 / Expected work outside of class
<秋>
シラバスで指定している参考書や授業中に配布する資料を使って、予習・復習を行ってください。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
<秋>
定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
期末試験(70%)、毎回の授業で実施する小テスト(30%)
期末試験では、択一形式と論述形式のいずれの問題も出題します。
小テストはLMSから回答してもらい、正解した問題数に応じて得点を付けます。
基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
<秋>
①知識・技能の観点
民意の分布や政治家の応答性が国によって異なる背景についての理解の程度。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
現実の社会問題の背景を学術的な理論やデータ、資料に基づいて説明できるか。
③主体的な態度の観点
現実の社会問題に対して学術的な理論やデータ、資料に基づく解決策を自ら提案できるか。
- 教科書
Textbooks <秋>
備 考 / Note=====================================
<秋>
特には指定しません。
-
参考書
References <秋>
久保慶一・末近浩太・高橋百合子 比較政治学の考え方 有斐閣 978-4641150317
岩崎正洋・松尾秀哉・岩坂将充 よくわかる比較政治学 ミネルヴァ書房 978-4623094646
飯田健・松林哲也・大村華子 政治行動論 有斐閣 978-4641150294
田中拓道・近藤正基・矢内勇生・上川龍之進 政治経済学 有斐閣 978-4641150799
伊藤武・竹内由子・中井遼・藤村直史 民主主義の比較政治学 有斐閣 978-4641200142
備 考 / Note=====================================
<秋>
伊藤ほか『民主主義の比較政治学』(有斐閣)はシラバス作成時点(2025年1月)では出版されておらず、2025年中に刊行される予定です。また、飯田ほか『政治行動論』(有斐閣)は新版が近刊となっています。いずれの本についても、ご関心のある方は出版元のウェブサイトや書店で最新の情報をご確認ください。
- フィードバックの方法
Feedback Method <秋>
授業内容について質問がある場合には、小テストの回答と一緒に担任者に質問を送れるようにします。
送って頂いた質問には、次回の授業冒頭でお答えします。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact <秋>
関大LMSの「メッセージ」機能から問い合わせてください。
- 備考
Other Comments <秋>
比較政治学1(政治機構論1)は政治エリート(政治家や官僚など)の行動、比較政治学2(政治機構論2)は民意の反映をテーマに授業を進めます。
どちらを先に履修しても構いませんが、いずれも現代政治論1・2の内容を理解していることを前提に授業を進めます。
前提知識に不安のある方は、以下の本を事前に読んでおきましょう。
坂本治也・石橋章市朗 (2020) 『ポリティカル・サイエンス入門』法律文化社.