- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法
- 時間割コード
Course Code - 11093
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 倒産法2
(民事再生法・会社更生法) - 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 吉田 直弘
- 曜限
Day/Period - 木2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
本講義は、破産法と並んで倒産処理法の中核をなす民事再生法と会社更生法の概要を解説するとともに、そこにおいて見解の対立が見られる重要論点について現在の理論的到達点を明らかにすることを目的としている。また、受講生に毎回課題を与えて、法律情報収集能力、論理的思考力、そして文章作成能力を修得させることも、本講義の大きな目的の1つである。
倒産法も民事手続法の1つであるから、本講義の受講にあたっては、民事訴訟法および民事実体法など関係諸法について最低限の知識と理解力を有していることが求められる。また、講義内容が高度で且つ広範囲にわたるので、予習・復習に十分な時間の取れる、一般常識と良識を備えた学生を「標準的な受講生」として想定している。法曹志望者または研究者志望者など、倒産法を専門的に深く学びたい学生を歓迎する。学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(法学部)
1.知識・技能
(1)制度に関する体系的知識
2.思考力・判断力・表現力等の能力
制度の正確な理解に基づいて問題状況を客観的に説明する力
規範や歴史的経験によって根拠づけられた説得的な議論を構成する力
到達目標 / Course Objectives
①再建型手続の理念と基本構造を正確に理解する。
②再建型手続のしくみと倒産処理に固有の実体法的な規律を正確に理解する。
③重要論点について問題の所在を把握し、その議論状況を理解したうえで、私見を論理的かつ説得的に文章表現することができるようになる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1講 ガイダンス-倒産法1の概要と筆記試験の講評-
第2講 再建型手続の理念と基本構造
第3講 民事再生手続の開始
第4講 民事再生手続の機関と利害関係人
第5講 再生債務者財産と再生債権等
第6講 再生債務者をめぐる財産関係の整理
第7講 再生債務者財産と法律的変動
第8講 民事再生手続の進行
第9講 再生計画案の作成と提出
第10講 再生計画の認可と効力
第11講 民事再生手続の終了
第12講 個人再生・簡易再生・同意再生
第13講 会社更生手続(1)
第14講 会社更生手続(2)
第15講 到達度の確認授業時間外学習 / Expected work outside of class
①各回で取り上げるテーマについて、予めテキストや参考書を精読し、基本的な概念や制度について理解しておくこと。
②各回で掲示する設問について自分なりに考え、答案または答案構成という形で思考過程を残しておくこと。
③講義後、上掲の「到達目標」に達することができるよう十分に復習すること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
到達度の確認(筆記による学力確認)の成績に、受講態度、課題の提出状況などの平常点を加味して評価する。両者の配分は、筆記70%、平常点30%とし、日頃の勉学に対する取り組みも重視する。
なお、履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがある。成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で通知する。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
大学で倒産法を学んだという形跡が答案に表れている者に対して及第点を与える。
- 教科書
Textbooks 伊藤 眞 『破産法・民事再生法〔第5版〕』 (2022年・有斐閣)
伊藤 眞 『会社更生法・特別清算法』 (2020年・有斐閣)
伊藤眞=松下淳一編 別冊ジュリスト 倒産判例百選 〔第6版〕』 (2021年・有斐閣)
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参考書
References 杉本和士=北島典子=髙井章光 『倒産法』 (2024年・有斐閣)
深山卓也ほか 『一問一答 民事再生法』 (2000年・商事法務)
園尾隆司=小林秀之編 『条解民事再生法〔第3版〕』 (2013年・弘文堂)
才口千晴=伊藤眞監修、全国倒産処理弁護士ネットワーク編 『新注釈民事再生法〔第2版〕(上)(下)』 (2010年・金融財政事情研究会)
始関正光編著 『一問一答 個人再生手続』 (2001年・商事法務)
深山卓也編著 『一問一答 新会社更生法』 (2003年・商事法務)
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィス・アワー
講義終了後に対応します。
メールアドレス yoshida@kansai-u.ac.jp
- 備考
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