2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
11091
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
民事訴訟法3
(複雑訴訟・上訴)
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
担任者名
Instructor
池田 愛
曜限
Day/Period
金4
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

 社会では、日々様々な紛争が発生しており、それらは決して私達の日常生活と縁遠いものとは限りません。例えば、金銭の貸し借りに関する紛争、住居の賃貸借に関する紛争、所有権に関する紛争、交通事故や医療事故に関する紛争等、世の中には私達がいつ巻き込まれてもおかしくないような紛争が多々存在します。もし私達がこのような紛争の当事者となってしまった場合、一体どのようにして紛争の解決を図れば良いのでしょうか。
 一番望ましいのは紛争の当事者達が話し合いによって解決することですが、当然、話し合いでは解決できないような場合もあり得ます。そのような場合における公的な紛争解決手段として「裁判―民事訴訟―」があり、その手続を規律しているのが民事訴訟法です。
 この講義では、民事訴訟法の基本的な仕組みや諸制度について、具体的事例を用いながら説明します。また、民事訴訟法1・2・3を通して民事訴訟制度の全体を把握できるような授業計画を設定しています。
 民事訴訟法3では、複雑訴訟(複数請求訴訟・多数当事者訴訟)、上訴・再審などを取り扱う予定です。

学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy

(法学部)
1.知識・技能
  (1)制度に関する体系的知識
2.思考力・判断力・表現力等の能力
  制度の正確な理解に基づいて問題状況を客観的に説明する力
  規範や歴史的経験によって根拠づけられた説得的な議論を構成する力

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
・民事訴訟法の構造や基本的な概念を理解する。
・民事訴訟法上の諸規定・諸制度についての基礎的な知識を習得する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・民事訴訟法上の法的問題について、論点の所在を正確に把握し、判例および学説等の議論状況を理解する
・上記を踏まえたうえで、論理的かつ説得的な私見を展開することができる

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回 ガイダンス①:授業ガイダンス、民訴1・2の復習
第2回 民事訴訟法2の補足①:既判力の客観的範囲、争点効
第3回 民事訴訟法2の補足②:既判力の主観的範囲
第4回 不服申立て①:不服申立て制度の概要
第5回 不服申立て②:控訴
第6回 不服申立て③:上告
第7回 不服申立て④:再審
第8回:複数請求訴訟:訴えの併合、訴えの変更、反訴
第9〜10回 多数当事者訴訟①:共同訴訟
第11回 多数当事者訴訟②:訴訟参加①当事者参加
第12回 多数当事者訴訟③:訴訟参加②補助参加
第13回 多数当事者訴訟④:訴訟参加③補論
第14回 多数当事者訴訟⑤:訴訟承継
第15回 到達度の確認

授業時間外学習 / Expected work outside of class

 講義後は、レジュメ・体系書の該当範囲・授業で取り上げた判例等を読むなどして、復習するよう心掛けてください。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
【成績評価方法】
成績評価方法を、平常試験(期末レポート100%)に変更しました〔4月29日〕

※授業中の迷惑行為(私語等)は、マイナス評価の対象となりえます。

※履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
・期末レポートにおいて、知識や理解度の確認を問う問題(30%)を出題します
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・期末レポートにおいて、事例問題(70%)を出題します。

教科書
Textbooks

川嶋四郎編  判例民事訴訟法入門  日本評論社  978-4-535-52436-1

参考書
References


【体系書等】
・三木浩一ほか『リーガルクエスト民事訴訟法〔第3版〕』(有斐閣、2018)
・川嶋四郎『民事訴訟法概説〔第4版〕』(弘文堂、2024)
・中野貞一郎ほか『新民事訴訟法講義〔第3版〕』(有斐閣、2018)
・新堂幸司『新民事訴訟法〔第6版〕』(弘文堂、2019)
・伊藤眞『民事訴訟法〔第8版〕』(有斐閣、2023  )
・高橋宏志『重点講義民事訴訟法(上)〔第2版補訂版〕』(有斐閣、2013)
・高橋宏志『重点講義民事訴訟法(下)〔第2版補訂版〕』(有斐閣、2014)

【判例解説】
高田裕成ほか『民事訴訟法判例百選〔第6版〕』(有斐閣、2023)

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

・授業に関するご質問等につきましては、関大LMS上に、「質問箱」を設置しますので、そちらをご利用ください。
・個別的な問い合わせや急を要する問い合わせにつきましては、関大LMSのメッセージ機能をご利用ください。

備考
Other Comments

○講義の履修にあたって
…民法や会社法等の民事の実体法に関する知識があると、より理解が深まります。また、民事訴訟法1・2とは連続性があるため、民事訴訟法1・2を受講していることが必要です。