- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法/文
- 時間割コード
Course Code - 11090
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 民事訴訟法2
(審理・判決) - 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 1
- 担任者名
Instructor - 吉田 直弘
- 曜限
Day/Period - 木4
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
本講義は、民事紛争処理システムにおける民事訴訟の役割・位置付けを明らかにしたうえで、民事訴訟法が規律するいわゆる判決手続のしくみと基本原則を概説するとともに、そこにおいて見解の対立が見られる重要論点について現在の理論的到達点を明らかにすることを目的としている。また、受講生に毎回課題を与えて、法律情報収集能力、論理的思考力、そして文章作成能力を修得させることも、本講義の大きな目的の一つである。
本講義の受講にあたっては、憲法および民事実体法など関係諸法について最低限の知識と理解力を有していることが必須条件である。また、講義内容が高度で、かつ広範囲にわたるので、予習・復習に十分な時間の取れる、一般常識と良識を備えた学生を「標準的な受講生」として想定している。法曹志望者または研究者志望者など、民事訴訟法を専門的に深く学びたい学生を歓迎する。学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(法学部)
1.知識・技能
(1)制度に関する体系的知識
2.思考力・判断力・表現力等の能力
制度の正確な理解に基づいて問題状況を客観的に説明する力
規範や歴史的経験によって根拠づけられた説得的な議論を構成する力
到達目標 / Course Objectives
①民事紛争処理システムにおける民事訴訟の役割・位置付けを正確に理解する。
②判決手続のしくみと基本原則を正確に理解する。
③重要論点について問題の所在を把握し、その議論状況を理解したうえで、私見を論理的かつ説得的に文章表現することができるようになる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1講 ガイダンス-民事訴訟法1の概要と筆記試験の講評-
第2講 訴訟の審理と口頭弁論
第3講 審理の進行と当事者権保障・双方審尋主義実現のための諸制度
第4講 当事者の訴訟行為
第5講 審理の進行・整理と役割分担
第6講 弁論主義
第7講 証拠法総論
第8講 自由心証主義と証明責任
第9講 証拠調べ手続
第10講 当事者の意思による訴訟終了-処分権主義(2)-
第11講 判決効総論
第12講 既判力の客観的範囲
第13講 既判力の主観的範囲
第14講 個別質問会
第15講 到達度の確認授業時間外学習 / Expected work outside of class
①各回で取り上げるテーマについて、予めテキストや参考書を精読し、基本的な概念や制度について理解しておくこと。
②各回で掲示する設問について自分なりに考え、答案または答案構成という形で思考過程を残しておくこと。
③講義後、上掲の「到達目標」に達することができるよう十分に復習すること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
具体的には、筆記による学力確認の成績に、受講態度、課題の提出状況などの平常点を加味して評価する。両者の配分は、筆記70%、平常点30%とし、日頃の勉学に対する取り組みも重視する。
履修者数により、成績評価の方法を「定期試験(16週目)」に変更する場合がある。成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で周知する。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
大学で民事訴訟法を学んだという形跡が答案に表れている者に対して及第点を与える。
- 教科書
Textbooks 新堂幸司 『新民事訴訟法 〔第6版〕』 (2019年・弘文堂)
伊藤 眞 『民事訴訟法〔第8版〕』 (2023年・有斐閣)
三木浩一=笠井正俊=垣内秀介=菱田雄郷 『民事訴訟法〔第4版〕』 (2023年・有斐閣)
高田裕成=畑瑞穂=垣内秀介編 『別冊ジュリスト 民事訴訟法判例百選〔第6版〕』 (2023年・有斐閣)
講義は伊藤眞『民事訴訟法〔第8版〕』に準拠して進めるが、購入強制はしない。いわゆる基本書ないし体系書の中から各自選択のうえ購入し学習に活用すること。
-
参考書
References 高橋宏志 『重点講義 民事訴訟法 上〔第2版補訂版〕』 (2013年・有斐閣)
高橋宏志 『重点講義 民事訴訟法 下〔第2版補訂版〕』 (2014年・有斐閣)
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー
講義終了後に対応します。
メールアドレス
yoshida@kansai-u.ac.jp宛てにご連絡下さい。
- 備考
Other Comments 春学期に先修科目である民事訴訟法1を履修のうえ受講すること。
法律学とりわけ民事訴訟法を十全に理解するためには、基本的な概念や理論の修得だけでなく、現行の裁判制度とその運用の在り方に目を向けた実務的な学習も不可欠である。授業内容も、そうした多角的な学習に役立つよう工夫を凝らしているので、毎回欠かさず受講して貰いたい。