- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法/文
- 時間割コード
Course Code - 10996
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 法哲学2
(正義論) - 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- 担任者名
Instructor - 木原 淳
- 曜限
Day/Period - 木3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
正義論は法哲学の主要分野ですが、今日では、法学のみならず、経済学、政治哲学、公共政策等の分野で大きな影響をもっています。本講義は、ロールズの規範的正義論を現代正義論の出発点と位置付けた上で、規範的正義論内部でロールズを批判する正義論、ロールズのリベラリズムのもつ個人主義的出発点をアリストテレスやヘーゲル主義の観点から批判する共同体論、さらにリベラリズムのもつ中立性自体の虚構性を暴くことで正義のもつ政治性を強調するフェミニズムや多文化主義の議論を紹介します。その上で、かつてロールズが否定しようとした価値相対主義的観点からの正義論や正義へのニヒリズムが生まれてくる流れをここでは講義します。
学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(法学部)
1.知識・技能
(2)概念や理論に関する知識
(3)歴史や思想に関する知識
2.思考力・判断力・表現力等の能力
規範や歴史的経験によって根拠づけられた説得的な議論を構成する力
到達目標 / Course Objectives
法哲学上の基本論点を理解すること。
その際、諸論点がいかなる理論的・歴史的な問題意識を反映しているか、またそれが現代の実定法解釈や社会・政治的な問題意識といかなる関係をもっているかを理解すること。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
1.法哲学と正義論
2.ロールズの正義論(1)
3.ロールズの正義論(2)
4.リバタリアニズムの正義論(1) ノージック
5.リバタリアニズムの正義論(2) ハイエク
6.平等主義的なリベラリズム(1) ドゥオーキン
7.平等主義的なリベラリズム(2) ドゥオーキン
8.コミュニタリアニズム(1)
9.コミュニタリアニズム(2)
10.フェミニズム
11.多文化主義と差異の政治(1)
12.多文化主義と差異の政治(2)
13.価値相対主義(1)
14.価値相対主義(2)
15.到達度の確認授業時間外学習 / Expected work outside of class
配布レジュメと参考文献の関連部分を読むこと、課題学習により授業の理解を深める。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)で評価する。
到達度試験(100%)。
履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
諸学説について基本的な知識を得ていること。
ただし、平面的な学説理解ではなく、学説の背景となる問題意識を十分に理解し、自分の言葉で表現できているかどうかを重視する。
- 教科書
Textbooks 木原淳 『入門 法学読本』 晃洋書房
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参考書
References 田中成明 『現代法理学』 (有斐閣)
森村進(編) 『法思想の水脈』 (法律文化社)
- フィードバックの方法
Feedback Method 関大LMSのメッセージ機能を利用して問い合わせ下さい。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 関大LMSのメッセージ機能を利用して問い合わせ下さい。
- 備考
Other Comments 正義論を扱う法哲学2では、法哲学1で扱う法概念論や国家論とも密接な関わりをもつため、履修希望者は春学期の法哲学1も受講しておくことをお勧めします。