- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法/文
- 時間割コード
Course Code - 10995
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 法哲学1
(法・国家・社会) - 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 担任者名
Instructor - 木原 淳
- 曜限
Day/Period - 木3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
法哲学とはかつては自然法学という名で講義されていたように、普遍的な自然法や自然的正義をめぐる問いといえます。他方で法や正義は政治や人為によって作られるものという考え方もあります。この講義ではこうした問題意識から18世紀までの自然法をめぐる議論を現代の法・政治哲学と関連づけながら説明します。
学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(法学部)
1.知識・技能
(2)概念や理論に関する知識
(3)歴史や思想に関する知識
2.思考力・判断力・表現力等の能力
規範や歴史的経験によって根拠づけられた説得的な議論を構成する力
到達目標 / Course Objectives
法哲学の基本論点を理解すること。
自然法論と法実証主義という近代法学特有の論点が、古代以来の法にかかわる議論の中に内在している構造について理解すること。
「法とは何か」という法の基本的な論点が、古代からの議論の積み重ねと密接に関連するものであり、現代法を考える上でも不可欠の意義をもつことを理解する。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
1.法哲学とはどのような学問か?
実定法学、他の基礎法学、隣接学問との関係
2.法の観念 テスミス、ノモス、ディケー
3.悪法問題、調和としての正義、民主制批判
4.目的論的な国家論、平等としての正義
5.世界市民主義と個人主義、ストア的自然法
6.市民法と万民法、法典編纂の思想
7.キリスト教的自然法論、自由意志論、歴史哲学と啓蒙主義
8・共通(公共)善と理性法、主知主義と主意主義
9・大航海時代とサラマンカ学派の法思想
10.世俗的自然法論と統治契約論、人間本性論
11.近代自然法論と社会契約説 ホッブズとロック
12.ルソーの社会契約論と立法観念
13.カントにおける自由意志の根拠づけ
14.ヘーゲルにおける個人主義的自由と共同体という問題
15.到達度確認テスト授業時間外学習 / Expected work outside of class
配布レジュメと参考文献の関連部分を読むことで授業の理解を深める。レジュメ指定の演習問題を解く。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)で評価する。
到達度の確認テスト100%。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
諸学説について基本的な知識を得ていること。
ただし、平面的な学説理解ではなく、学説の背景となる問題意識を十分に理解し、自分の言葉で表現できているかどうかを重視する。
- 教科書
Textbooks
-
参考書
References 森村進(編) 『法思想の水脈』 法律文化社
中山、浅野、松島、近藤 『法思想史』 有斐閣アルマ
三島淑臣 『法思想史』 青林書院
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 関大LMSのメッセージ機能を利用して問い合わせ下さい。
- 備考
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