- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法/文
- 時間割コード
Course Code - 10564
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 憲法1
(人権論) - 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- 1
- 担任者名
Instructor - 原島 啓之
- 曜限
Day/Period - 木1
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
憲法は国の最高法規であり、国家の基本的な仕組みを法的に規律している。「憲法1」は、憲法学のうち、「人権論」という領域を対象とする。そこで本講義では、憲法の基本理念や具体的事例を踏まえながら、憲法上の権利とは何か、日本国憲法はいかなる権利を保障しており、そのためにどのような法的仕組みを定めているのか、といった憲法上の権利をめぐる論点について検討を加える。その際には、抽象的な議論に留まることなく、憲法上の権利に関わる具体的判例を手掛かりとして、憲法上の論点を掘り下げて考察することとしたい。
学位授与方針との関係 / Related Diploma Policy
(法学部)
1.知識・技能
(1)制度に関する体系的知識
(2)概念や理論に関する知識
2.思考力・判断力・表現力等の能力
制度の正確な理解に基づいて問題状況を客観的に説明する力
到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
憲法上の権利をめぐる基本概念・重要判例・学説の基本的知識を修得する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
憲法上の権利をめぐる解釈論上の論点について、判例・学説の示すさまざまな見方・考え方を理解できる。判例・学説の背景にある基本的な考え方を理解し、それぞれの立脚点や理論的根拠の異同を説明できる。
③主体的な態度の観点
社会のなかに存在する具体的問題を憲法と関連付けて把握・分析し、憲法学の観点から自ら批判的に考察し議論できる。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 憲法の観念・立憲主義
第2回 憲法上の権利の意義
第3回 憲法上の権利の限界――公共の福祉論
第4回 思想・良心の自由、学問の自由
第5回 信教の自由と政教分離
第6回 表現の自由①――表現の自由の保障内容
第7回 表現の自由②――表現の自由の限界
第8回 職業の自由
第9回 財産権
第10回 社会権
第11回 参政権、国務請求権、人身の自由
第12回 包括的基本権(幸福追求権)
第13回 法の下の平等
第14回 憲法上の権利の享有主体
第15回 憲法上の権利の妥当範囲――私人間効力論・特別権力関係論授業時間外学習 / Expected work outside of class
・予習では、次回の講義範囲について教科書の該当箇所を読み、重要判例の概要および専門用語の意味を予め把握しておくと共に、不明点・疑問点を明確にしておく。
・復習では、教科書・判例の該当箇所を再度読み込んで、憲法の基本的概念や理論、重要判例の内容について理解を定着させる。また、講義で取り扱われたテーマに関わる論点について自分なりに検討し、他者に説明できるようにする。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験(筆記試験)の成績で評価する。
定期試験(筆記試験)(論述式を含む)(100%)で評価する。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
・憲法や憲法上の権利に関する基本理念や基本的概念を理解し説明できるか。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・憲法上の権利をめぐる解釈論上の論点について、判例・学説がどのような見方・考え方を示しているのかを説明できるか。
・判例・学説が異なる見解に至るのはなぜかという理論的根拠を説明できるか。
③主体的な態度の観点
・具体的事例のなかから憲法上の論点を抽出し、問題の所在を説明できるか。
・憲法的論点について、判例や学説の考え方を踏まえたうえで、憲法の基本的概念を用いて論じることができるか。
- 教科書
Textbooks 渡辺康行=宍戸常寿=松本和彦=工藤達朗 『憲法Ⅰ 基本権〔第2版〕』 (日本評論社・2023年) 9784535527119
毛利透=小泉良幸=淺野博宣=松本哲治 『憲法Ⅱ 人権〔第3版〕』 (有斐閣・2022年) 9784641179516
長谷部恭男 『憲法〔第8版〕』 (新世社・2022年) 9784883843381
高橋和之 『立憲主義と日本国憲法〔第6版〕』 (有斐閣・2024年) 9784641228702
新井誠=曽我部真裕=佐々木くみ=横大道聡 『憲法2 人権〔第2版〕』 (日本評論社・2021年) 9784535806894
・講義は関大LMSにアップロードする講義レジュメに沿って行う。教科書は主として予習・復習において用いられることを想定している。
・特定の教科書を指定することはしないが、上記の基本書のうち少なくとも1冊を購入のうえ、予習・復習に際して熟読・参照することを強く勧める。
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参考書
References 長谷部恭男=石川健治=宍戸常寿編 『憲法判例百選Ⅰ〔第7版〕』 (有斐閣・2019年) 9784641115453
長谷部恭男=石川健治=宍戸常寿編 『憲法判例百選Ⅱ〔第7版〕』 (有斐閣・2019年) 9784641115460
・『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ』は講義中に参照を指示することがある。
・その他の参考文献は、講義のなかで適宜紹介する。
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 講義に関する質問は、関大LMSの「メッセージ」機能で受け付ける。
- 備考
Other Comments 講義は教員の配布する講義レジュメに沿って行う。講義レジュメは【関大LMS】を通じて配布するので、各自でダウンロード・印刷のうえ、講義に持参すること。