2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
法/文/経/商/社/政策/外/人間/安全/ビ/シ/環/化/工/国際
時間割コード
Course Code
00872
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
キャリア形成と社会実践:問いの実装
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
春集/2
担任者名
Instructor
杉本 英晴
曜限
Day/Period
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

演習(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

【授業概要】
これからの社会を担っていくための重要な力の1つとして,「問題発見・設定力」が求められています.この授業では,社会の様々な問題に対して「自らの未来社会からの視点」で,以下の3点に焦点をあてます。①現在の問題を自らの視点で再定義できるか?②問題に対して自らの「問い」を立てることができるか?③「問い」から課題を設定し,どのような解決方法を導くことができるか?
 持続可能な課題解決として,ビジネス的な視点から,文系・理系の区別なく,それぞれの専門性を活かした共創デザインで「問題を創造的に解決する」,とは何かを考え抜きます。チームでの協働を通じてコミュニケーション力を高め,クリティカルシンキングを磨き,さらに社会と自身との関係を築くキャリアデザインなど,実社会で求められる実践的なスキルの修得を目指します.

【授業の特徴】
3大学連携による多様な視点の獲得:大阪公立大学・大阪大学・関西大学の学生との混成チームで学ぶことで、異なる専門性や視点を活かした創造的な問題解決力を養成します.
実践的なビジネススキルの修得:企業メンターとの直接対話を通じて、理論だけでなく実務的な視点からフィードバックを得られる貴重な機会を提供します.
キャリア形成への貢献:社会課題の解決に取り組むプロセスを通じて、自身の強みや課題を発見し、将来のキャリアデザインに活かせます.

【受講のメリット】
他大学の学生との交流による人的ネットワークの構築企業メンターからの実践的なアドバイスによる成長機会チーム活動を通じたとコミュニケーション能力の向上と協働によるオーナーシップ(主体的な協働姿勢)の獲得実社会の課題に取り組むことによる問題解決力の養成この授業は,単なる座学ではなく,実践的なスキルを身につけながら,将来のキャリアにつながる貴重な経験を得られる機会となります.

必ず下記の『備考』を一読・確認し,事前説明会に参加をして下さい.

本科目は『転換期の社会に求められる力を培うための産学連繋型教育プログラム:  QBIC』の科目です.QBICプログラムについては,https://www.omu.ac.jp/las/jinzai/qbic/index.htmlをご覧ください.

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
 既存の問題を批判的に分析する力:事例分析やディスカッションを通じて,実際の社会問題を深く理解し,それを批判的に分析するスキルを養います.
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 問題を発見/設定する力:社会を俯瞰的にとらえ,問題間の関係性を考えることで,自らの視点で問題を発見・設定し、それに対する創造的な課題解決方法を模索できる力を養います.
③主体的な態度の観点
 他者と協働する力:チーム活動や企業メンターとの協働を通じた学び合いにより,新たな視点の獲得やチーム力を向上させるためのコミュニケーションスキルを養います.
 キャリアデザインを考える力:チーム活動やフィードバックを通じて,自身の強みを把握することで,将来のキャリアについて考える力を養います.

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)
・フィールドワーク

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

「共創社会に必要な『問い』を実践すること」をテーマに,大学や産業界の枠組みを越えた産学連携による学びの場を形成し,今後の社会において必要とされる「問い」を立てることを実践的に学びます.なお,この授業では複数企業の社会人メンターが参加します.
前半では,実社会での事例を通して「問い」を立てることの必要性を学び,この授業で扱う「問い」のフレームワークを理解します.
中盤では,その知識を基に,チームで社会のビジョンを明確に描き,現状分析を通じて取り組むべき社会問題を設定します.
終盤では,チームの視点から社会問題を再構築・再定義し,新たな「問い」を立てます.そこにビジネス的な視点を加えながら,具体的な課題解決案を提案します.

授業全体の進め方としては,チーム活動とマイルストーン的に設定されたワークショップを中心に,①事例分析,②問題の再定義,③問題に対する「問い」の設定,④課題解決方法の提案までを実践的に行います.特に,問題の分析や課題解決方法の提案においては,教員や企業メンターらとの深い議論が求められます.

この授業を通じて自らの考え方がどこまで社会に対して通用するのか,挑戦してみてください.特に企業メンターからのフィードバックは,ビジネス的な視点も含め,今後の自身のキャリアを考える上でも貴重な経験となります.成果報告会では,参画企業のメンター以外の関係者からのフィードバックも予定します.

授業スケジュール:
2025年度は以下の日程で実施を予定します.※受講にあたり,事前に日程の確認/確保をしてください.
◉第1回(4月19日(土)9時30分〜17時30分 会場:大阪公立大学  I-siteなんば  
オリエンテーション・チーム形成・「問い」への誘い(ワーク:問いの実践エッセンス)
◉第2回(5月17日(土)9時30分〜17時30分 会場:関西大学梅田キャンパスKANDAI  Me  Rise  
課題報告とFB,「問い」を立てるためのスキル:未来洞察(PEST分析,トランジションデザイン),現状分析(ロジックツリー,マインドマップ),問う力(問いの立て方),因果ループ(システム思考)など,チームテーマについての問題分析と計画立案
◉第3回(6月14日(土)9時30分〜17時30分 会場:  大阪公立大学  I-siteなんば  
取り組み報告(再定義した「問い」について)  参加企業からのFB  課題解決に向けたビジネス的視点の形成(メンターと協働)  計画立案(メンターと協働)|
◉第4回(7月12日(土)9時30分〜18時 会場:大阪大学  中之島センター  
成果報告会  参加企業からのFB  全体振り返り※各開催時間とも休憩時間を含む

授業時間外学習 / Expected work outside of class

・各ワークショップ(授業)の間には,チームで取り組む課題があります.チーム内で積極的にコミュニケーションを取りながら,課題に取り組んでください.チーム定例ミーティングや個人での情報収集・分析が求められます.
・課題の一部には,現場のリアルな情報を調査するためのチームでのフィールドワークが含まれます.
・担当教員や企業メンターとのチーム別ミーティングを,各ワークショップの間に実施します(各約1時間程度.実施日は都度調整/オンライン可).

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
課題への取り組む態度(50%),課題解決方法の提案内容(50%)

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
 学生が分析した問題の背景や関連する要因,そしてその問題に対する洞察的な意見や非批判的検討を行った結果について評価します.
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 設定した問題に対する独自性(自らとの関連性を重要視),それに対する課題解決方法に対する創造性と実現可能性を評価します.
③主体的な態度の観点
 他者と協働する力:チーム内での協働やコミュニケーション,他者のアイデアを受け入れる態度などを評価します.
 キャリアデザインを考える力:未来社会を創造する過程において自身の将来との関連を考えることや.自己成長を常に意識したプロジェクト期間中の行動や態度について評価します.

教科書
Textbooks

参考書
References


必要に応じて紹介します.授業を進める上では,多様なインプットが求められますので,書籍/文献/新聞などを常に読むようにしてください.

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

履修に関する事前相談については,問い合わせフォームからご連絡ください.
(問い合わせフォームURL)https://forms.office.com/r/tSinmNxGgV
フォームからの問い合わせが困難な場合は.直接教員までお願いいたします.
(問い合わせ担当)杉本:h_sgmt@kansai-u.ac.jp

備考
Other Comments

【大阪公立大学・大阪大学との協働開講】
この授業は,大阪公立大学「キャリアと実践2」,大阪大学「キャリアデザインと社会実装II」との協働開講となります.大阪公立大学・大阪大学の学生との混成チームを形成し,授業での学びに加え,学生間の交流も深めていきます.

【説明会の実施について】
以下の日程で説明会を実施しますので,下記フォームから参加登録の上,いずれかの説明会にご参加ください.

●参加受付期間:2025年2月(受付開始予定)〜4月4日(木)12時まで説明会参加登録フォームURL:  https://forms.office.com/r/tSinmNxGgV
※4月4日以降の申し込みについては.直接,担当教員 杉本(h_sgmt@kansai-u.ac.jp) までご連絡下さい.

●  第1回目説明会4月4日(金):午後:13時30分〜14時30分(千里山キャンパス)
●  第2回目説明会4月10日(木)5時限目(説明会の開始は17時〜18時)(千里山キャンパス)
大阪公立大学の説明会とオンラインでつなぎつつ,関西大学では対面で実施します。
気軽に参加してください.

【説明会会場】
関西大学第3学舎:準備中

本科目は『転換期の社会に求められる力を培うための産学連繋型教育プログラム:  QBIC』を構成する科目です.QBICプログラムについては,https://www.omu.ac.jp/las/jinzai/qbic/index.htmlをご覧ください.
(参照:https://www.omu.ac.jp/las/jinzai/qbic/qbicQBIC_pamph2025_out.pdf)