2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
法/文/経/商/社/政策/外/人間/ビ/シ/環/化
時間割コード
Course Code
00406
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
プロジェクト学習1
〔交渉学〕
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
B 6
担任者名
Instructor
田上 正範
曜限
Day/Period
水2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

演習(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

本授業は「交渉学」をテーマとして、本学に入学した大学1年生を中心に、プロジェクト学習の初級を行います。プロジェクト学習とは、決められたテーマの中で、クラスメイトと協働でさらなる課題を探索したり問題解決を行う教育方法です。テーマについて理解や思考を深めながら、本学のポリシーである「考動力(自律力、人間力、社会力、国際力、革新力)」の基本を学びます。
「交渉学」とは、「『交渉力』を論理的に実証し、研究する学問」です。ここでいう「交渉力」とは、お互いの目的や意図を情報共有・共感し、当事者間の意思決定を基にして、長期にわたる良好な信頼関係を築くための力を指します。この授業では、「Win-Winの関係」を構築するという、交渉学で大切にしている理念を重要視しています。相手に譲歩させる事でも無く、お互いにとって望ましいことが何かを考えるものです。長く、良い関係を作ろうとするコミュニケーションを目指し、その場限りの、一時的に良い関係を作ろうとするものでもありません。利害の対立する相手とより良い関係作りを目指し、中長期的に信頼を築く方法論を身に付けます。個人ワーク、ペアワーク、グループディスカッション、ロールシミュレーション(模擬交渉)を組み合せ、演習形式で学習します。授業内で振り返りや課題発表(プレゼンテーション)も行います。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
 クラステーマである「交渉学」の中で、自ら取り決めた課題を中心に学習することで、「交渉学」について多面的に理解することができる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 「考動力」を基盤として、グループやクラスメイトと協働し、レポートライティングとプレゼンテーションスキルを身に付けることができる。
③主体的な態度の観点
 自らの学びに責任を持ち、直面する課題に主体的に取り組むことができる。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回.ガイダンス-授業概要、自己紹介
第2回.交渉(1対1)体験:交渉が成立も、不成立も正解はない! まずは体感してみよう
第3回.交渉の振り返り:背景や感情を意識して選択肢を見直す
第4回.事前準備:準備8割、交渉の前に考えることがある!
第5回.状況把握:関係性を整理し、状況を可視化する方法を学ぶ
第6回.問題発見:二項対立を意識して、効率よく選択肢を拡げる
第7回.状況の可視化:自分事として捉え、状況を可視化する
第8回.仮説思考:見えない背景をつなげ、現実的なストーリーを考える
第9回.ミッションの理解:何のために交渉するのか、交渉の先にあるもの、短期/中期/長期の視点で考える
第10回.実力を試す:リアルケースを用いて、状況を可視化する
第11回.交渉の準備:フレームワーク(Mission/ZOPA/BATNA)を活用する
第12回.模擬交渉:長期的な信頼関係づくりとは何か、1対1の交渉を試行する
第13回.総合演習(チーム課題)1:チームで協力して、身近な事例を可視化する
第14回.総合演習(チーム課題)2:チーム課題(資料作成)に取り組む
第15回.総合演習(チーム課題)3:これまでの学習を振り返り、総合的な課題に取り組む
以上の計画にしたがって授業を展開する予定です。  但し、クラスの雰囲気や受講生の提案、もしくは最先端の知見や情報を入手することによって、授業計画に変更を施すことがあります。 

授業時間外学習 / Expected work outside of class

本授業で配布する資料を読み込んでください。  また、不定期にレポート課題(1時間程度)があり、最後に課題探求型の総合演習:チーム課題(3時間程度)があります。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
授業参加度(30%):授業への取り組み姿勢
レポート(45%) :個人の提出物・成果物
最終課題(25%) :最終成果物、グループ貢献度

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
 クラステーマである「交渉学」の中で、自ら取り決めた課題を中心に学習することで、「交渉学」について多面的に理解することができたかどうか。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 「考動力」を基盤として、グループやクラスメイトと協働し、レポートライティングとプレゼンテーションスキルを身に付けることができたかどうか。
 ③主体的な態度の観点
 自らの学びに責任を持ち、直面する課題に主体的に取り組むことができたかどうか。

教科書
Textbooks


授業の演習内容に応じて、適宜紹介する。

参考書
References

一色正彦・田上正範・佐藤裕一  理系のための交渉学入門  東京大学出版会    9784130623162
田村次朗・隅田浩司  戦略的交渉入門  日本経済新聞出版社    9784532112998

授業の演習内容に応じて、適宜紹介する。

フィードバックの方法
Feedback Method

レポート、及び、最終発表については、採点またはコメントを付けて返却します。授業への取り組み姿勢やレポートについては、授業内でフィードバックします。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

関大LMSの「メッセージ」機能で連絡してください。

備考
Other Comments

この科目は、定員24名の少人数クラスです。そのため、希望者多数の場合は抽選となります。また、ラーニングアシスタントが受講生の学び合いをサポートする場合があります。詳細は第1回授業で説明します。