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学部・研究科
Faculty/Graduate School
法/文/経/商/社/政策/外/人間/ビ/シ/環/化
時間割コード
Course Code
00385
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
プロジェクト学習1
〔映画で学ぶLGBTQ+〕
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
A 8
担任者名
Instructor
佐々木 楓
曜限
Day/Period
金2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

演習(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

この授業では、映画を題材にその分析方法を学びながら、多様な性のあり方とそれらを抑圧する社会構造への理解を深めます。
そのうえで、作品についての浅い感想文ではなく、おもしろさや問題点を論理的に発信する訓練を行い、下記の到達目標を目指します。

「普通」という概念や、性の規範、差別の問題について自分の思考をアップデートするため、授業はクラスメイトと意見(異見)を交わすグループワークを中心に進められます。

性的な描写、差別描写のある作品を見る可能性もあるため、苦手な場合は注意するか受講しないようにしてください。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
クラステーマである「映画」の中で、自ら取り決めた課題を中心に学習することで、「LGBTQ+」について多面的に理解することができる。

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
「考動力」を基盤として、グループやクラスメイトと協働し、レポートライティングとプレゼンテーションスキルを身に付けることができる。

③主体的な態度の観点
自らの学びに責任を持ち、直面する課題に主体的に取り組むことができる。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回 イントロダクション:差別を認識すること
第2回 作品鑑賞:感想と批評
第3回 批評の書き方①
第4回 批評の書き方②
第5回 映画と権力:ポリティカル・コレクトネスは作品をつまらなくするか
第6回 アカデミック・ライティング基礎
第7回 作品とイデオロギー
第8-13回 プレゼンテーション準備
第14回 プレゼンテーション
第15回 ピアレビューと総括

授業時間外学習 / Expected work outside of class

①普段から自主的に映画を観る
②資料を前もって読み、クラスでのディスカッションに備える
③毎回の事前課題・宿題に取り組む
④レポートやプレゼンテーションを準備する
⑤時間を確保し授業の復習をする

上記の項目にスケジュールを立てて取り組むことが求められます。
また、プレゼンテーションで扱う作品1本の鑑賞(映画館やネット配信)は複数回必要になることもあり、その料金は自己負担となります。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
・個人課題50%
・グループ課題50%

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
クラステーマである「映画」の中で、自ら取り決めた課題を中心に学習することで、「LGBTQ+」について多面的に理解することができたかどうか。

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
「考動力」を基盤として、グループやクラスメイトと協働し、レポートライティングとプレゼンテーションスキルを身に付けることができたかどうか。

③主体的な態度の観点
自らの学びに責任を持ち、直面する課題に主体的に取り組むことができたかどうか。

教科書
Textbooks

参考書
References

石田仁  『はじめて学ぶLGBT  基礎からトレンドまで』  ナツメ社  
ちゃぶ台返し女子アクション  『性のモヤモヤをひっくり返す!  ジェンダー・権利・性的同意26のワーク』  合同出版  
森山至貴、能町みね子  『慣れろ、おちょくれ、踏み外せ  性と身体をめぐるクィアな対話』  朝日出版社  
LGBT法連合会  『SOGIをめぐる法整備はいま LGBTQが直面する法的な現状と課題』  かもがわ出版  
浅井春夫ほか(編著)  『Q&A  多様な性・トランスジェンダー・包括的性教育——バッシングに立ちむかう74問』  大月書店  
周司あきら、高井ゆと里  『トランスジェンダー入門』  集英社新書  
山口智美(著)  斉藤正美(著)  ポリタスTV(編)  『宗教右派とフェミニズム』  青弓社  
加藤秀一  『はじめてのジェンダー論』  有斐閣  
神谷悠一  『差別は思いやりでは解決しない——ジェンダーやLGBTQから考える』  集英社  
吉野靫  『誰かの理想を生きられはしない―とり残された者のためのトランスジェンダー史』  青土社  
反トランス差別ブックレット編集部(青本柚紀、高島鈴、水上文)  『われらはすでに共にある 反トランス差別ブックレット』  現代書館  
ショーン・フェイ(高井ゆとり訳)  『トランスジェンダー問題:議論は正義のために』  明石書店  
ジュリア・セラーノ(矢部文訳)  『ウィッピング・ガール  トランスの女性はなぜ叩かれるのか』  サウザンブックス社  
五月あかり、周司あきら  『埋没した世界 トランスジェンダーふたりの往復書簡』  明石書店  
周司あきら  『トランス男性によるトランスジェンダー男性学』   大月書店  
松岡宗嗣  『あいつゲイだって―アウティングはなぜ問題なのか?』  柏書房  
神谷  悠一、松岡  宗嗣  『LGBTとハラスメント』  集英社  
ジェローム・ポーレン(北丸雄二訳)  『LGBTヒストリーブック      絶対に諦めなかった人々の100年の闘い』  サウザンブックス社   
アシュリー・マーデル(須川綾子訳)  『13歳から知っておきたいLGBT+』  ダイヤモンド社  
牧村朝子  『百合のリアル』  講談社  
ジュリー・ソンドラ・デッカー(上田勢子訳)  『見えない性的指向―アセクシュアルのすべて』  明石書店  
アンジェラ・チェン(羽生有希訳)  『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』  左右社  
松浦優  『アセクシュアル  アロマンティック入門——性的惹かれや恋愛感情を持たない人たち』  集英社新書  
マイカ・ラジャノフ、スコット・ドウェイン(山本晶子訳)  『ノンバイナリー  30人が語るジェンダーとアイデンティティ』  明石書店  
エリス・ヤング(上田勢子訳)  『ノンバイナリーがわかる本―heでもsheでもない、theyたちのこと』  明石書店  
キム・ジヘ(尹怡景訳)  『差別はたいてい悪意のない人がする―見えない排除に気づくための10章』  大月書店  
エリザベス・ブレイク、久保田  裕之(監修・訳),  羽生  有希(訳),  藤間  公太(訳),  本多  真隆(訳),  佐藤  美和(訳)  『最小の結婚 結婚をめぐる法と道徳』  白澤社  
高井ゆと里(編)  『トランスジェンダーと性別変更  これまでとこれから』  岩波書店  
生田武志ほか(編著)  『10代に届けたい5つの“授業”』  大月書店  
ジェーン・ウォード(安達眞弓訳)  『異性愛という悲劇』  太田出版  
森山至貴  『LGBTを読みとく─クィア・スタディーズ入門』  ちくま新書  
清水晶子、ハン・トンヒョン、飯野由里子  『ポリティカル・コレクトネスからどこへ』  有斐閣  
中塚幹也  『封じ込められた子ども、その心を聴く——性同一性障害の生徒に向き合う』  
北村紗衣  『批評の教室─チョウのように読み、ハチのように書く』  筑摩書房  
マイケル・ライアン、メリッサ・レノス(田畑暁生訳)  『Film   Analysis   映画分析入門』  フィルムアート社  
カレン・M・ゴックシク、デイブ・モナハン、リチャード・バーサム(土屋武久訳)  『映画で実践!アカデミック・ライティング』  小鳥遊書房  
河野真太郎、西口想  『不完全な社会をめぐる映画対話  映画について語り始めるために』  

フィードバックの方法
Feedback Method

授業の進行に沿ってその都度コメントします。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

Discordを使用します。

備考
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