2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
時間割コード
Course Code
60104
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
物理を学ぶ(演習含)(電磁気学1)
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/4
B 1
担任者名
Instructor
稲田 貢
曜限
Day/Period
月2/月3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

電磁気学は,力学と並んで物理学を学ぶ上で欠くことのできない分野である。特に,「場の概念」による近接作用の考え方は,ニュートンの万有引力(遠隔作用)に対峙するもので,非常に重要である。 
 本科目では,講義と具体的な問題の演習を通して,真空中の静電場とその理解に不可欠な数学について学ぶ。本講義は,2年次の「電磁気学2」と合わせて電磁気学の基礎について完結した講義となるように構成されている。

到達目標 / Course Objectives

・ 高校では学んでいない,ベクトルの外積,線積分,面積分に習熟する。 
・ 種々の電荷分布の場合について,クーロンの法則から静電場,静電ポテンシャルを求めることができる。 
・ ガウスの法則,渦なしの法則を理解し,それらを具体的な問題に適用できる。 
・ 導体のまわりの静電場の求め方を学び,幾つかの例題を通して,導体系の電気容量係数,コンデンサーの電気容量の求め方に習熟する。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  クーロンの法則の授業および演習
第2回  いろいろな静電場の授業および演習
第3回    電場と電気力線の授業および演習
第4回  ガウスの法則の授業および演習
第5回  ガウスの法則(応用)の授業および演習
第6回  電位(静電ポテンシャル)の授業および演習
第7回  静電エネルギーの授業および演習
第8回  ここまでのまとめと中間テスト
第9回  ガウスの法則(微分形)の授業および演習
第10回  渦なしの法則(微分形)の授業および演習
第11回  ポアソンの方程式の授業および演習
第12回  導体のまわりの静電場の授業および演習
第13回  電気容量の授業および演習
第14回  コンデンサーの授業および演習
第15回  まとめと到達度の確認

授業時間外学習 / Expected work outside of class

1.  教科書・ノートを何度も読み,講義内容の理解に努めるよう復習をすること。
2.  演習問題は必ず解いてみること。3.  理解できないことをそのままにせず積極的に質問し,また,オフィスアワーを活用して理解を深めること。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
中間テストと到達度確認テスト(50%),演習問題の解答(30%),平常点(レポート+授業への参加度)(20%)。
履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

各回で取り上げた基本概念や基本問題についてきちんと理解できているかどうかを評価する。理解度と講義出席率は必ずしも相関があるとは言えないが、相談なく7回以上欠席した場合は不合格とする。

教科書
Textbooks

長岡洋介  「物理入門コース「電磁気学Ⅰ」  (岩波書店)  
長岡洋介/丹慶勝市  「物理入門コース/演習  2  例解  電磁気学演習」  (岩波書店)  

演習問題はプリントを配布する

参考書
References

太田浩一  「電磁気学の基礎Ⅰ」  (シュプリンガージャパン)  
阿部龍蔵  「はじめて学ぶ電磁気学」  (サイエンス社)  
佐川弘幸/本間道雄  「物理学スーパーラーニングシリーズ 電磁気学」  (シュプリンガーフェアラーク東京)  
前田昌弘  「よくわかる電磁気学」  (東京図書)  

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

備考
Other Comments

電気や磁気は目に見えないため,電磁場についてイメージを持つのが難しい。ガウスの法則の学習などを通して自分なりのイメージを持てるよう心がけてほしい。

オフィスアワーについては,授業終了時あるいはメールにて随時受付を行う。メールアドレス:inada@kansai-u.ac.jp