- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 文/政策/外/シ/環/化
- 時間割コード
Course Code - 00719
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 日本国憲法
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- A 3
- 担任者名
Instructor - 大久保 卓治
- 曜限
Day/Period - 月2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
憲法は国家の基本的枠組みを定める法であり、国内における最高の法として位置付けられています。
憲法が憲法であることの意味は、憲法が基本的人権を保障していることにあり、そしてその基本的人権を確保するための統治組織を憲法は定めているのです。
この講義では、憲法が保障する基本的人権と、国家の統治組織について、その基本原理から分析することを主眼に置きつつ、具体的事例などを交えながら講義していく予定です。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・日本国憲法の統治システムについて、「国家は何を為し得、何を為し得ないのか」ということについて理解できるようになる
・「憲法の保障する人権とはどのようなものなのか」を理解できるようになる
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・憲法がなぜこのような制度を採っているのか、を歴史的背景を踏まえて説明できるようになる
・憲法の各規定の内容を説明できるようになる
③主体的な態度の観点
・社会の問題に気づき、憲法に基づいた自分の判断を示すことができる授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
講義内容・順番については講義内で触れるべき時事問題や進捗状況等によって変更することがあります。
第1・2回 「日本の憲法の位置づけは?」(立憲主義と法の支配)
憲法とは何か、憲法の意味、そして、立憲主義の世界史的な展開について説明する
第3回 「日本の憲法の位置づけは?」(大日本帝国憲法と日本国憲法)
大日本帝国憲法の成立から日本国憲法の成立までを説明する
第4・5回 「国会って何するところ?」(国会の役割)
憲法第4章の国会について説明する
第6回 「内閣にとって法は首輪?それとも道具?」(議院内閣制と内閣)
憲法第5章の内閣について説明する
第7回 「裁判所の役割って何だろう?」(裁判所の組織と裁判の仕組み)
憲法第6章の司法について説明する
第8回 「憲法を支える平和主義とは?」(戦争の放棄)
憲法第2章の平和主義について説明する
第9・10回 「人権はどこからやってきた?誰のもの?」「人権ってどこまで認められるのでしょう?」(人権の歴史、享有主体性、限界)
日本国憲法の人権規定の基本的な考えを説明する
第11回 「憲法に書かれていない権利は認められるか?」(生命・自由・幸福追求の権利)
プライバシー権などについて説明する
第12回 「憲法に書かれていない権利は認められるか?」(法の下の平等)
憲法14条について具体的事例を交え説明する
第13回 思想・良心や信教って、本当に自由なの?(信教の自由)
憲法19条・20条について、思想良心の自由と信教の自由について説明する
第14回 表現の自由ってどういうもの?(表現の自由)
憲法21条について具体的事例を交え説明する
第15回 「経済的自由とはいかなる自由でしょうか?」「「健康で文化的な最低限度の生活」について考える!」(経済的自由・社会権)
憲法の経済的自由権と社会権について説明する授業時間外学習 / Expected work outside of class
高校までの授業の中で登場してきた憲法を踏まえつつも、より専門的な内容に踏み込んでいきます。予習も重要ですが復習により一層の重点を置き、講義の中で説明した内容を、自分の言葉であらためて他者に説明できるくらいまで高めていってください。
【予習として】
テキストの講義該当箇所を事前に読み、自分の理解できている部分と理解できていない部分を把握すること
【復習】
講義後にもう一度教科書の該当箇所を読み、理解できていなかった部分がどの程度理解できるようになったかを確認すること
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験(筆記試験)の成績で評価する。
定期試験:100%
備考
試験では講義でお話しした基本事項を確認します。
当然のことですが、講義に出ていなくては解答できるはずはありません。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
憲法の定める規定の内容が理解できているか
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
課題のどの部分に問題があるのか理解できているか
③主体的な態度の観点
憲法の基礎知識に基づいた判断ができているか
- 教科書
Textbooks 大久保卓治・小林直三・奈須祐治・大江一平・守谷賢輔 編著 『憲法入門!市民講座』 法律文化社 978-4-589-04068-8
教科書は自主的に使うものと考えてください。
講義の前に予習として読んで自分が理解できなかったところをチェックし、その部分を講義を通じて理解し、講義を聞いた後に復習として確認して知識の定着を進めてください。ですから講義中に「何ページを開けてください」「この部分にラインを引きなさい」といった指示はしません。当然ながら「ここは試験に出るので覚えておきなさい」などという指示も出しません。
※日本国憲法の条文と大日本帝国憲法の条文が頻繁に出てきます。日本国憲法の条文は教科書の巻末に記載してあるのでそちらの参照で問題ありませんが、大日本帝国憲法は記載してないので条文を第一回目の講義で配布します。この資料は毎回持ってきてください。
-
参考書
References
必要なものがあれば適宜講義の中で紹介していきます。
- フィードバックの方法
Feedback Method 必要な点があれば講義の中で実施します。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー
講義の前後に受け付けます。
その他
関大LMSのメッセージ機能を用いてください。ただし返信は即答できませんのでご了承ください。
- 備考
Other Comments 講義内で配布するレジュメ(資料)は一回限りとします。レジュメ(資料)は関大LMSにもアップロードするので、受け取り損ねた受講生は関大LMSからダウンロードしてください。