2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
経/商/社/ビ/シ/環/化
時間割コード
Course Code
00531
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
日本語を学ぶ
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
A
担任者名
Instructor
吉井 健
曜限
Day/Period
金2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

紫式部が書いたことばを読めるのは、過去の遺産が大切に伝えられてきたことの証である。これは1000年後の私たちを豊かにしている。この時間は、源氏物語に限らず、遺され伝えられてきた資料をもとに、日本の古典語がどのように現代語に変化してきたのか、文字表記・音韻・語彙・文法・文体に分けてその跡をたどる。日本語の過去を知ることは、現代日本語を理解する際にも有益である。ことばの変化は最初、共時的には「乱れ」と見られることも多い。また知らず知らず変化が定着してゆく場合がある。もちろん現代日本語も変化の中にある。現代日本語は直接には対象としないが、日本語の古典語やその変遷に関する知識を持つことで、現代日本語について客観的に探求する観察眼も涵養したい。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
 古典語と現代語の共通点・相違点を整理して知識としてもつ。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 古典語から現代語にどのように変化してきたのか、資料をもとに考える。
③主体的な態度の観点
 現在使っている日本語の中にある変化を、過去の変化と結びつけて探求する目を持つ。
 文化の基層としての言語(特に日本語)を再認する。
 希望としてですが、生涯を通じて、日本のことば、古典語・古典文学について興味を持てるような基礎知識を持つ。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

(1)ことばの変化(ことばの資料から)
(2)語彙の変遷1(語種・漢語・歌語)
(3)語彙の変遷2(漢語の浸透・外来語)
(4)音韻の変遷1(アヤワ行の変遷)
(5)音韻の変遷2(ハ行子音の変遷)
(6)文字表記の変遷1(万葉仮名・ひらがな・カタカナ)
(7)文字表記の変遷2(仮名遣・漢字廃止論)
(8)文体の変遷1(漢文・変体漢文・和文)
(9)文体の変遷2(和漢混淆文・言文一致)
(10)文法の変遷1(活用・準体句)
(11)文法の変遷2(活用の変化)
(12)文法の変遷3(格)
(13)文法の変遷4(ヴォイス・ら抜きことば)
(14)文法の変遷5(身分本位の敬語)
(15)文法の変遷6(敬語の変化)

授業時間外学習 / Expected work outside of class

予習としては、次回のテーマについて予備知識を得ておくこと。また、なるべく説明の例には現代語訳を付すようにし、例をさまざまな古典作品から取って説明するので、それをきっかけとして日本の古典文学作品を手にとってほしい。授業後は、参考文献を読み、講義の内容を復習し定着させることが求められる。さらに、現在さまざまに見られる日本語の変化に目を向け、それが過去の変化とつながる点がないか主体的に考究する視点を構築してほしい。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
授業への積極的参加度(20%)
授業時間に回収する(あるいは関大LMSを利用する)課題・コメント(20%)
関大LMSによる復習テスト(2回程度)(60%)

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
 古典語と現代語の共通点・相違点を整理して知識としてもっているか。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 古典語から現代語にどのように変化してきたのか、資料をもとに考えることができるか。
③主体的な態度の観点
 現在使っている日本語の中にある変化を、過去の変化と結びつけて探求することができるか。

教科書
Textbooks

プリント配布  

参考書
References

山口仲美  『日本語の歴史』  岩波新書  4004310180
青木博史・高山善行(編)  『日本語文法史キーワード事典』  ひつじ書房  978-4-89476-966-3
高山善行・青木博史(編)  『ガイドブック日本語文法史』  ひつじ書房  9784894764897
木田章義(編)  『国語史を学ぶ人のために』  世界思想社  9784790715962

参考書は予習・復習など授業時間外学習に活用してください。その他、授業中に参考文献を紹介します。

フィードバックの方法
Feedback Method

授業プリントに、理解・復習に資する練習問題を作る。
解答後に解説する。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

関大LMSのメッセージ機能を利用してください。

備考
Other Comments

関大LMSに授業資料を授業後に上げるので、欠席したときは参照してほしい。