2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
法/文/政策/外/人間/シ/環/化
時間割コード
Course Code
00555
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
日本の古典文学を読む
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
A
担任者名
Instructor
飯倉 洋一
曜限
Day/Period
水2
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

江戸時代における怪異の文学について学ぶ。古典を読む意義のひとつに、作品を通じて、その時代の人々の価値観や関心を知り、そこから現代のわれわれの価値観や関心を照射することができるということがある。本講義では、そういう立場から、江戸時代の怪異の文学(書物になっているもの)を取り扱う。江戸文学の入門にもなるような講義をこころがける。江戸時代の怪談について、その題材・話型・表現・思想的背景などを検討し、現代にも通じる部分、江戸時代に特有の部分を考えることで、江戸時代の人々の感じ方や考え方に迫り、古典を読むことの意義を理解する。期末レポートとして、受講生各自が、江戸時代の怪談作品を現代の読み物として書き換える形で創作し、自作解説を行う。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
江戸時代の怪談の内容を、その背景や人々の考え方とともに理解できる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
江戸時代の人々の倫理や文芸観を理解し、現代のそれと比較して考えることができる。
③主体的な態度の観点
古典に対する興味を持ち、古典を読む意欲を高めることができる。
古典の方法を理解することで、現代の創造的行為(創作)にそれを活かすことができる。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・課題探究(プロジェクト学習、課題解決型学習、ケーススタディ等含む)

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回  導入。「怪談」とは何か。「怪談」研究入門。
第2回  幽霊
第3回  唱導
第4回  化物・妖怪
第5回  妖怪革命
第6回  1回〜5回の振り返りと補足
第7回  御伽と百物語(怪談の場)
第8回  怪異語りの方法(怪異発動の語り)
第9回  翻案1『剪燈新話』「牡丹灯記」と『伽婢子』「牡丹灯籠」
第10回  翻案2 『雨月物語』「菊花の約」を読む
第11回  怪異を否定する(「弁惑」の思想)
第12回  怪異を利用する(「寓言」という方法)
第13回  『雨月物語』「浅茅が宿」を読む
第14回  『雨月物語』「吉備津の釜」を読む
第15回  振り返り/レポート作成支援

授業時間外学習 / Expected work outside of class

指定されたテキストをあらかじめ読むこと、授業後に出す課題に答えることが求められる場合があります。
参考書として紹介した本を読むことを推奨します。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
平常点30%、期末レポート70%

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
江戸の怪談の概要が理解できており、テキストの読解ができている。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
論理的な考え方を、わかりやすく表現できている。
③主体的な態度の観点
授業内容を活かし、創造的な文章が書けている。

教科書
Textbooks


授業で配布(配信)する資料。配布方法は、LMSを通じて行い、紙配布は行わない。必要な人は、自身でダウンロードしプリントアウトして下さい。

参考書
References


参考文献一覧を配信する。

フィードバックの方法
Feedback Method

授業後に課題に対するコメントを書いていただき、そのコメントに対して次の時間にフィードバックする。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

LMSのメール機能を使ってください。お急ぎの際は、iikurayoichi@gmail.comまでメールしてください。


備考
Other Comments

配付資料が多くなるため、WEBによる配信を活用する。シラバスは、状況によって多少の変更がありうる。