- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 経/商/社/ビ/シ/環/化
- 時間割コード
Course Code - 00552
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 人類学入門
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- A 7
- 担任者名
Instructor - 早川 真悠
- 曜限
Day/Period - 火1
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
・文化人類学は、自分にとっての当たり前が通じない人びとと出会い、その人たちの住む世界へ飛び込み、ともに生きながらその価値観や世界観を一から学んでいく学問です。それは、自分が慣れ親しんで暮らしてきた世界から距離を置き、見つめ直すことでもあります。
・わたしたちは皆、赤ん坊としてこの世に生まれ、さまざまなことを学び経験しながら大人になります。しかしながら、わたしたちが成長するうえで身につけてきた習慣や考え方は、いつでもどこでも誰にとっても「正しい」というわけではありません。この授業では、アフリカやオセアニアなど世界各地の民族誌や事例を紹介し、世界にはいくつもの「正しさ」や「当たり前」があることを学びます。また、文化人類学の基礎理論を紹介し、世界各地のさまざまな「正しさ」や「当たり前」を理解するにはどうすればよいか考えます。
・この授業で大切なのは、新しい用語を覚えて知識を増やすことではありません。そうではなく、これまで自分が慣れ親しんできた常識や価値観の不確かさと偏りに気づき、それらをいったん手放してみることが大切です。自分が確かに知っているつもりだったことが、じつは全然知らなかったかのように感じられてくる・・・。その居心地の悪さや違和感を決して無視せずしっかりと受け止め感じ取ってみてください。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・世界各地のさまざまな文化について、民族誌や事例をとおして具体的に知る。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・世界各地のさまざまな価値観や慣習について、偏見に陥らず適切に理解する方法を模索する。
③主体的な態度の観点
・これまでの常識を手放し、柔軟に思考する姿勢を身につける。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 イントロダクション
第2回 【理論1】文化人類学の起源・進化論人類学
第3回 【理論2】文化相対主義
第4回 【理論3】 機能主義人類学
第5回 【事例1】 「牧畜民」とは?
第6回 【事例2】婚姻と親子関係
第7回 【方法1】フィールドワークと民族誌(各自作業・ペアワーク)
第8回 【理論4】構造主義人類学
第9回 【理論5】解釈人類学
第10回 【理論6】文化批判と実験的民族誌
第11回 【事例3】交換と人間関係:市場交換と贈与交換
第12回 【事例4】交換と人間関係(トロブリアンド諸島:映像資料)
第13回 【事例5】交換と人間関係(インドネシア:映像資料)
第14回 【事例6】交換と人間関係(アメリカ:映像資料)
第15回 到達度度の確認、まとめと講評授業時間外学習 / Expected work outside of class
授業の内容をよく思い出しながら、ふだん自分がどのようなことを当たり前としながら生活しているか、意識して考えてみてください。(1日5~10分程度)。ある事例について、授業時には「変だ」「不快だ」「理解できない」と思えたとしても、授業を離れてゆっくり考えて直してみると、見え方が変わってくることがあります。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)で評価する。
履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
・授業をとおして知った内容を適切に説明できている。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・授業をとおして知った内容を捉え直し、どのような視点から理解可能か枠組みを考え、整理して表現できている。
③主体的な態度の観点
・物事にたいするまなざしを相対化し、柔軟に思考することができる。
- 教科書
Textbooks
教科書は指定しません。授業中に適宜文献を紹介します。必要に応じて資料を配布します。
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参考書
References 米山俊直 現代人類学を学ぶ人のために 世界思想社
中川敏 交換の民族誌 世界思想社
松村圭一郎・中川理・石井美保 文化人類学の思考法 世界思想社
- フィードバックの方法
Feedback Method 毎回の授業後に質問を出題し、理解度を確認します。提出された回答を踏まえ、授業のなかでフィードバックを行います。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワーはとくに指定しません。
その他
質問や相談は、授業前後の時間や学内メールで受け付けます。
- 備考
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