2025 年度の講義概要のデータベースを検索します。カリキュラムツリーへのリンク
学部・研究科
Faculty/Graduate School
経/商/社/ビ/シ/環/化
時間割コード
Course Code
00620
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
イスラム社会を考える
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
B 1
担任者名
Instructor
真殿 琴子
曜限
Day/Period
火4
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

世界には約18億人のムスリムが暮らし、日本にも20万人以上の海外出身のムスリムが日本に暮らしていると言われています。また近年ハラール・フードや訪日ムスリムへの「おもてなし」という話題から、イスラームについて関心や注目が集まっています。
この講義では、1)イスラームという宗教の基礎知識を学ぶとともに、2)現代のムスリム(イスラーム教徒)の文化・社会的営みについて考え、3)イスラム社会やムスリムの多様性について理解を深めます。

到達目標 / Course Objectives

①知識・技能の観点
 中学や高校で習うイスラーム知識を、より高次のレベルで理解する。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
 現代におけるイスラーム、ムスリムとの関係について理解する。
 現代のムスリムの文化・社会的営みの諸相を抽象的に理解する。
③主体的な態度の観点
 ②の理解を通じながら、イスラム社会の多様な在り方と自社会について理解する。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

第1回 オリエンテーション

第2・3・4・5回 イスラームを知るための基礎
キーワード①:一神教、ムハンマド、中東の地理的特徴
キーワード②:六信、五行、ムハンマド、クルアーン
キーワード③:シャリーア、ハディース、神学、法学
キーワード④:スーフィズム、スーフィー教団(タリーカ)

第6・7・8回 宗教と政治の関係
キーワード①:イスラーム復興、イスラーム主義、政教一元論、過激派
キーワード②:世俗主義、政教分離、近代化、西洋化
キーワード③:ガザ、シオニズム、パレスチナ問題

第8・9・10回 イスラーム世界の社会問題
キーワード①:ジェンダー、スカーフ、ヒジャブ
キーワード②:移民、ムスリム・マイノリティ、宗教教育
キーワード③:ミッレト制、宗教的少数派、異教徒

第11・12回 イスラームと芸術
キーワード①:都市、視覚文化、聖なるものの具象化
キーワード②:音文化、朗誦、詩歌

第13・14回 グローバル化する社会と大衆
キーワード①:世俗化、イスラーム覚醒、消費
キーワード②:陰謀論、スピリチュアル 

第15回 最終テストおよび総括

授業時間外学習 / Expected work outside of class

高校の世界史や中学・高校の地理で習うイスラームに関連する事柄については、各自学習してください。
講義で扱わない教科書の章やコラムを読んで知識の幅を広げるほか、講義内で紹介する文献を読むなどして復習してください。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
平常点30% 最終テスト70%
【平常点】
ランダムに出席をとり、平常点とする。

【最終テスト】
最終テストは第15回目の講義中に実施し、関西大学LMS上で回答する形をとる。
電子端末のない学生については事前申告により、手書きの問題用紙および解答用紙を用意するが、当日の申告の場合には認めない。
スマートフォンおよびタブレットでの受験の場合にはキーボードを用いる場合のみ可とする。

持込は自作のノート(PCで作成したものは印刷すること)および教科書のみ可とする。
講義で使用するスライド資料およびそれらに書き込みしたもの、スライド資料を電子端末で丸写ししたものは筆記試験の際の持ち込みは認めない。
上記以外の持ち込みはカンニングと同等に扱う。履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。
成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

①知識・技能の観点
講義の基礎的な内容を筆記試験を通じて評価する。

②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
最終レポートにおいて、講義内で学んだ内容を理解したうえで抽象的な思考へと発展できているかを記述式の筆記試験で判断します。

③主体的な態度の観点
自主的な学びの態度についてコメントペーパーと最終的な筆記試験を通じて評価します。

教科書
Textbooks

小杉泰・黒田賢治・二ツ山達朗  大学生・社会人のためのイスラーム講座  ナカニシヤ出版  9784779513312

参考書
References

大塚和夫ほか  岩波イスラーム辞典  岩波書店  9784000802017
小杉泰  イスラームとは何か:その宗教・社会・文化  講談社  9784061492103
末近浩太  中東政治入門  筑摩書房  9784480073440

フィードバックの方法
Feedback Method

講義終了後に質問を受け付けます。
またコメントペーパーへのフィードバックも適宜行います。

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

LMSを通じて問い合わせを行ってください。
ただし成績などの教務関連の質問については、教務センターに問い合わせてください。

備考
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