授業科目詳細

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科目名 Course title サブテーマ Subtitle

地図の知恵、地図の思想

授業形態/単位 Term/Credits クラス Class

春/2

授業概要 Course Description 到達目標 Course Objectives

授業種別 / Teaching Types: 講義（対面型）
言語 / Language: 日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description: 日本の都市は，江戸時代の城下町をもとに発達したものが少なくない。それらの都市の多くは，城跡や旧町人地であった商店街，あるいは旧寺町地区の寺社群など，旧城下町の痕跡を現代に伝えている。一方で，近代以降の都市開発は，市街地の郊外への拡大など，かつての城下町を大きく変貌させた。このような変化の過程は，明治期以降に作製された地図にも反映されている。
本講義では，旧城下町を題材として，明治時代の地図を読んでいく。そして，現代の地図との比較を通して，地図から歴史を考える視点を学習する。
到達目標 / Course Objectives: 新旧の地図の比較を通して，地図から歴史を考える視点を身につける。
現代につながる日本の諸都市が，旧城下町から発達してきた歴史的過程を理解する。
授業手法 / Teaching Methods: ・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画 Course Content

授業計画 / Course Content: 第1回ガイダンス
第2回近世城下町の空間構造とその変容
第3回大阪：町人の町から軍都、観光拠点へ
第4回岸和田：紡績業の盛衰とだんじり祭の熱情
第5回和歌山：町割と町名が残る御三家のお膝元
第6回尼崎：近代化の波に揉まれた町
第7回姫路：世界遺産の城と軍都の名残
第8回上野：芭蕉ゆかりの伊賀の中心
第9回彦根：琵琶湖畔の井伊氏城下町
第10回京都：徳川氏の儀礼の場・二条城
第11回淀：桂川・宇治川・木津川合流点の河港
第12回舞鶴：商港・軍港を兼ねる日本海の要衝
第13回大和郡山：南都に対峙する新都市
第14回高田：多雪都市の暮らしと雁木通り
第15回名古屋：天下人・家康の大胆な都市計画
授業時間外学習 / Expected work outside of class: 教科書を復習し，授業内容の理解に努めること。

成績評価の方法・基準・評価 Grading Policies / Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies: 定期試験（筆記試験）の成績と平常成績で総合評価する。
定期試験60%，授業内課題30%，中間試験10%
基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy: 授業内課題は，各回の授業内容に関する穴埋め問題等による。また，中間試験は授業内で実施する。

参考書 References: 上杉和央　　歴史は景観から読み解ける：はじめての歴史地理学　　ベレ出版　　9784860646349
上杉和央　　京都はどう織りなされてきたか：みやこの地域誌　　古今書院　　9784772261241
小和田哲男　　地図でめぐる日本の城　　帝国書院　　9784807166800
金田章裕　　地形で読む日本：都・城・町は、なぜそこにできたのか　　日経BP日本経済新聞出版本部　　9784532264673
金田章裕　　古地図とゆく京都歴史散歩　　SBクリエイティブ　　9784815626273
野間晴雄編著　　47都道府県・城下町百科　　丸善出版　　9784621308370
溝口常俊編著　　古地図で楽しむなごや今昔　　風媒社　　9784833101592
溝口常俊監修　　名古屋地図さんぽ：明治・大正・昭和　　風媒社　　9784833101646

ほか，授業内で適宜紹介する。

フィードバックの方法 Feedback Method: 中間試験は，翌週以降の授業で解説を行う。
授業内課題の解答は，数回分をまとめて定期的に配布する。
授業内課題の余白は，通信欄として使用できる。そこに記入された質問等については，翌週以降の授業で回答する。