- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法/文/政策/外/人間/シ/環/化
- 時間割コード
Course Code - 00683
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 世界史の中の平和と戦争
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- A
- 担任者名
Instructor - 乾 雅幸
- 曜限
Day/Period - 金3
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
ヨーロッパの歴史を戦争や軍事、あるいは平和という観点から捉えて、それらと社会との関わりを論じる。
とりわけ、戦争が恒常的な現象となり、「平和なき近世」であった16〜18世紀にとくに注目する。この時代は「戦争が国家をつくった」時代とも評され、各国では戦争の遂行を通じて行政・財政・軍事の諸システムが構築されていった。そうしたなか、戦争にともなう徴兵や徴税などが人々にどのような影響をもたらしていたのか、また、平和への思いがどのようなものであったのかも探ってみたい。
※なお本講義を進めるうえで心がけたいのは、いわゆる「戦争の社会史」であり、「戦闘の歴史」はあまり扱わない予定である。到達目標 / Course Objectives
ヨーロッパ史上の事件・戦争の受講を通して、戦争が社会に与えた影響がいかなるものであったか、平和を求めてどのような動きがあったのか、理解する。
授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 ガイダンス
第2回 古代ギリシア世界の平和と戦争
第3回 古代ローマ世界の平和と戦争(1)-共和政期-
第4回 古代ローマ世界の平和と戦争(2)-帝政期-
第5回 中世ヨーロッパの平和と戦争(1)-騎士-
第6回 中世ヨーロッパの平和と戦争(2)-神の平和-
第7~8回 中世から近世へ-歩兵の台頭、築城の変化-
第9~10回 近世①-宗教改革と社会的規律化-
第11~12回 近世②-三十年戦争(1)経過と結果
第13回 近世③-三十年戦争(2)傭兵の功罪
第14回 軍事革命
第15回 まとめ授業時間外学習 / Expected work outside of class
「西洋史」、「西洋の歴史を学ぶ」など他の西洋史、ヨーロッパ史に関連する科目も受講して基礎的知識を身につけておくと、この授業の理解にも役立つと思われる。
また、各回授業後に行われる小テストや小レポートなどを通じて授業内容を復習しておくこと。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験(筆記試験)の成績と平常成績で総合評価する。
定期試験(50%)と平常点(50%)で総合的に判断する。詳しくは第1回授業で説明する。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
・講義内容を理解しており、出題⽂に即した内容である
・論理的な⽂章である
・標準的な字の⼤きさで 、解答⽤紙の表側が埋められている
以上の点にとくに注意しながら評価する。
- 教科書
Textbooks
-
参考書
References 服部良久・南川高志・山辺規子編著『大学で学ぶ西洋史〔古代・中世〕』ミネルヴァ書房(2006年) 9784623045921
小山哲・上垣豊・山田史郎・杉本淑彦編著『大学で学ぶ西洋史〔近現代〕』ミネルヴァ書房(2011年) 9784623059386
マイケル・ハワード(奥村大作・奥村房夫訳)『ヨーロッパ史における戦争』 (改訂版)中央公論新社(中公文庫、2010年) 9784122053182
ウィリアム・H・マクニール(高橋均訳)『戦争の世界史――技術と軍隊と社会』上・下、中央公論新社(中公文庫、2014年) 9784122058972, 9784122058989
以上のほかにも必要と思われる文献は、毎回の講義で参考文献を紹介する。
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 関⼤LMSの「メッセージ」機能、または担任者のメールアドレス(p135555@kansai-u.ac.jp)で質問などに対応する。
- 備考
Other Comments ※授業は「近世」(16~18世紀)の比重が大きくなっているが、それはこの時代の戦争や軍隊が社会に与えた影響が大きいことの表れである。なお、授業の進度によって講義内容を変更することがある。