- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法/文/政策/外/人間/シ/環/化
- 時間割コード
Course Code - 00466
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 日本人の宗教観
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 秋/2
- B
- 担任者名
Instructor - 水野 友晴
- 曜限
Day/Period - 火4
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
グローバル化が進む現代世界にあっては、自己を理解し、また他者を理解することが必要となる。どのような宗教理解がいま求められているのか。そこから見て日本の宗教にはどのような特徴と可能性が見出されるのか。この授業ではこうした問題意識から、日本人の宗教観について豊富な事例や資料を活用しつつアプローチしてゆく。
日本人の宗教観について学ぶことは、日本人の死生観や人生観について知ることでもある。この授業を通じて学生は、日本人を育んできた基盤的なものについての見識を深め、日本人にとって宗教は縁遠いものではなく、むしろ日本の歴史や文化がそれに根ざし、現代においてもなお息づいているものであることを知ることになる。
日本の宗教について学ぶ際には、神仏習合と形容される独特の宗教形態について触れる必要がある。神仏習合的な宗教的感性は、神道のみならず、日本における仏教の発展のあり方やキリスト教受容のあり方を方向づけた。この授業では神仏習合的な宗教的感性と、それに触れることで神道、仏教、キリスト教といった諸宗教が日本においてどのような展開を遂げたのかについても見てゆく。
日本人の宗教観について学ぶことは、現代世界への貢献の可能性について、各人がそれを具体的に検討することでもある。この授業では日本人の宗教観に基づく世界貢献の可能性についても学生と対話しつつ検討してゆく。到達目標 / Course Objectives
本講義の目的として、以下のことがらを設定することにする。
①宗教と思想と文化、これら三者の関係について基礎的教養を取得する
②日本という特有の環境において、上記三者の関係についての専門的知識を取得する
③世界の中の日本という観点から、日本人の宗教の特徴を世界に発信できる応用的可能性を開拓する授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
1 オリエンテーション
2 考古学的発見が明らかにする古代日本人の宗教 古代日本人の死生観
3 日本人にとって宗教とは? 信仰心と生活文化の二つに注目して
4 和辻哲郎『風土』から日本人の宗教的感性をさぐる
5 仏教伝来は「文明の衝突」の一例
(1) 仏教の受容と中国文明の受容
(2) 日本仏教を準備した奈良時代
6 民衆救済仏教の登場 末法思想と厭世観
(1) 平等院鳳凰堂の建立
(2) 法然と親鸞の登場
7 宗教的生活空間としての和風建築の登場
(1) 道元の禅仏教と自然観
(2) 銀閣寺にみられる美意識と書院造り
8 日蓮と神仏習合思想
(1) 法華信仰の登場
(2) 山川草木は仏 仏教と神道の融合
9 民衆による宗教の自主運営 講の誕生とキリシタン
10 近代日本と宗教
(1) 日本人の“近代化”とキリスト教思想
(2) 信仰の純粋化 宗教哲学の登場授業時間外学習 / Expected work outside of class
授業資料、教科書、ノートを読み返し、授業内容の理解に努めるよう復習をすること。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
レポート(60%)、積極的な授業参加と質疑応答(40%)基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
① 知識・技能の観点
・レポート
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・レポート
② 主体的な態度の観点
・積極的な授業参加と質疑応答
- 教科書
Textbooks
本講義では多彩な資料を教材として使用する。
-
参考書
References
参考文献等に関しては、授業中に適宜紹介する。
- フィードバックの方法
Feedback Method
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 関大LMSの「メッセージ」機能を使って連絡して下さい。
- 備考
Other Comments