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学部・研究科
Faculty/Graduate School
法/文/政策/外/人間/シ/環/化
時間割コード
Course Code
00507
科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle
論理学を学ぶ
授業形態/単位
Term/Credits
クラス
Class
/2
B 1
担任者名
Instructor
有安 和人
曜限
Day/Period
月3
授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives

授業種別 / Teaching Types

講義(対面型)

言語 / Language

日本語(Japanese)

授業概要 / Course Description

キーワードは、記号論理学、数理論理学。講義のテーマは、「数学の論理・言語を学ぶ」です。数学は国や文化や時代に関係なく、ほとんどの人が共有します。例えば幾何学の定理が国によって異なるということはありません。また、ピタゴラスの定理は2000年経っても正しい定理です。その理由は数学の論理・言語にあります。この「論理・言語」が講義の考察対象です。数学に挫折した人に受講を勧めます。題材は日常文です。講義では、言語能力と思考力の向上を目指します。

到達目標 / Course Objectives

定義や証明といった概念を理解する。階層を区別して言語を使用できる。推論の妥当性を判定できる。言語能力を向上させる。

授業手法 / Teaching Methods

・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック

授業計画
Course Content

授業計画 / Course Content

1. 詭弁と駅弁の違い  第1回
詭弁と駅弁の違いを考えることによって、「証明・論理・公理」といった概念を学習する。
2. ウソのウソは本当か(パラドクスを考える)  第2-3回
「この言葉はウソである」という言葉はウソか本当か。パラドクスの考察から、「言語の階層」や「言語の区別」といった問題を考える。
3. 言葉の意味を考える  第4-6回
否定文は誰でも作れるだろう。では、否定(〜でない)の意味とは何だろう。
4. 証明の「正しさ」とは?  第7回
数学の定理は常に正しい。「ピタゴラスの定理が成立しない三角形が発見された」ということは起こらない。その理由は?
5. 証明を判定する  第8-9回
文の意味を分析すること、証明を分析することを考察する。
6. 数学の文は7種類の言葉で表現される 第10-14回
数学の文は、7個の言葉で表現できる。ほとんどの日常文も、7個の言葉で表現(翻訳)できる。「日本一」「日本で二番目」を翻訳することに挑戦。記号への翻訳練習は、言語能力の向上も目的としている。
7. AIから人間を考える  第15回
AIを題材にして、人間の思考について考える。

授業時間外学習 / Expected work outside of class

論理学は練習しないと、技術が習得できない。練習問題は必ず自分で解くこと。

成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria

方法 / Grading Policies

定期試験(筆記試験)の成績で評価する。
成績評価割合は定期試験100%。
記憶を問う問題(暗記で解ける問題)ではなく、「考える力」を問う問題でテストする。

基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy

講義で用いる例題・練習問題と同じレベルの問題(同じ問題ではない)でテストする。

教科書
Textbooks


教科書なし。解説・例題・練習問題をプリントで配布する。

参考書
References

戸田山和久  『論理学をつくる』  名古屋大学出版会  
小島寛之  『数学的推論が世界を変える』  NHK出版新書  
野崎昭弘  『不完全性定理』  日本評論社  

その他の参考書は講義の中で紹介する。

フィードバックの方法
Feedback Method

担任者への問合せ方法
Instructor Contact

メールまたは関大LMSメッセージ機能を利用して下さい。
メール:p985018@kansai-u.ac.jp 

備考
Other Comments

B1組、B2組は講義内容が異なる。