- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 法/文/政策/外/人間/シ/環/化
- 時間割コード
Course Code - 00688
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 倫理学を学ぶ
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- A 1
- 担任者名
Instructor - 品川 哲彦
- 曜限
Day/Period - 月2
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
倫理学(道徳哲学)とはどのような学問かということを説明する。法学、政治学、経済学と倫理学の関係にふれる。本講義は、たんに倫理学だけの入門をめざすよりも、むしろ、この授業を受講したひとたちが、いろいろな学問領域がたがいにかかわりあっていること、そしてまた、学問の営みは歴史的に変遷してきたことについての意識をとぎすますことができるようにすることを教育目標のひとつにかかげる。
この講義でとりあげる内容は、倫理学についての一般的説明、近代の重要な倫理理論、現代の倫理的問題のうち生命倫理学、環境倫理学、ロボット倫理学、政治哲学の問題からなる
到達目標 / Course Objectives
この授業の到達目標は、①倫理学の基礎知識の的確な理解であり、②それをとおして倫理的問題を考察する能力の習得にある。
授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 ガイダンス:授業の進め方。成績評価の方法。過去年度の成績評価、等の説明
<倫理学とはどのような学問か>
第2回 倫理学とは何か
第3回 倫理と法
第4回 倫理と政治、経済
第5回 倫理と宗教
<現代の最も重要な倫理理論>
第6回 倫理を「作る」 社会契約論
第7回 倫理は「自然」に根拠をもつ 共感理論
第8回 普遍的道徳法則 義務倫理学
第9回 人間の幸福 功利主義
<現代の倫理的諸問題>
第10回 現代の倫理的問題① 人体実験と人間の尊厳
第11回 現代の倫理的問題② クローン人間を作ってよいか
第12回 現代の倫理的問題③ AI搭載ロボットと倫理学
第13回 現代の倫理的問題④ 国家は何のためにあるのか
第14回 現代の倫理的問題⑤ 環境倫理学入門
第15回 まとめと試験
*「現代の倫理的問題①~⑤」の内容は、場合によって変わることもありうる。授業時間外学習 / Expected work outside of class
復習: インターネットを介した学習システムであるWeb Class(関大LMS)を用いた小テストを、毎回、行う予定。内容は、授業のポイントの確認で、質問の形式はほとんど選択式問題で、1回5点を配分します。この小テストは、原則として、授業日(ないしは、その翌日)から、次週の授業日の前日(ないしは、その当日)まで受けられるようにします。インターネットにつながる環境であれば、自宅からも受験が可能ですし、もし、自宅にインターネットにつながるパソコンがない場合には、学内のITセンターなどから受験することができます。
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、平常試験(小テスト・レポート等)で総合評価する。
関大LMSによる小テスト(60%)、最終授業日(以後)に関大LMSで行う試験(40%)基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
講義概要に記した到達目標①②のうち、①については、関大LMS(Web Class)の小テストによってその知識の正確さに応じて、②については、最終授業日(以後)に予定している試験によって問題関心の深さ、問題の説明能力、論理的思考力によって到達度を査定する。
- 教科書
Textbooks
-
参考書
References 品川哲彦 倫理学入門――アリストテレスから生殖技術、AIまで 中央公論社
品川哲彦 倫理学の話 ナカニシヤ出版
宇都宮芳明・熊野純彦(編) 倫理学を学ぶ人のために 世界思想社
市川浩・小島基・佐藤高晴・品川哲彦(編) 21世紀の教養1 科学技術と環境 培風館
ロバート・ヴィーチ著、品川哲彦監訳 生命倫理学の基礎 メディカ出版
- フィードバックの方法
Feedback Method 関大LMSの小テストでは、試験期間終了後に自習に切り替え、正解、解説が読めるようにしてあります。
参考書にあげてある、品川哲彦『倫理学入門――アリストテレスから生殖技術、AIまで』中公新書(中央公論新社。紙媒体の書籍のほか、電子版もあります)は、本授業の内容とかなり重なるので、自習(予習・復習)に使えます。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact 関大LMSの質問箱を設置します。
- 備考
Other Comments 授業担任者への連絡や質問: 関大LMSのメッセージや質問箱を利用できます。
これまでの受講生から受けた反応は、「話の内容は興味深く、わかりやすい。しっかり講義を聴いてノートをとり、小テストを受けること」とのこと。できるかぎりわかりやすく説明することを心がけるが、緊張感をもって授業に臨まない学生がたやすく理解できる内容ではありません(どんな学問でもそうですが)。
倫理学という学問や担当者についての情報は、担当者のウェブサイト(http://www2.itc.kasai-u.ac.jp/~tsina/)を参照。