- 学部・研究科
Faculty/Graduate School - 総情
- 時間割コード
Course Code - 70285
- 科目名
Course title
サブテーマ
Subtitle - 数学科教育法(一)
- 授業形態/単位
Term/Credits - クラス
Class -
- 春/2
- T
- 担任者名
Instructor - 武藤 寿彰
- 曜限
Day/Period - 木1
- 授業概要
Course Description
到達目標
Course Objectives -
授業種別 / Teaching Types
講義(対面型)
言語 / Language
日本語(Japanese)
授業概要 / Course Description
この授業では,日々の授業を構想するに当たり,どんな意図を持って何を意識すればよいかを理解し,その実現に向けて主体的に学ぶことで,数学教員になるための基礎的な力の育成を目的とする。
1.中学校・高等学校『学習指導要領解説 数学編』の内容を,関連する2つ以上の他の資料を検索し,対比させてまとめるとともに,小グループでの交流と全体発表,議論により,学ぶべき考え方について,受講者自身が内的に構成する。
2.テキスト『数学教育 スパイラル指導』の要点や応用可能性を批判的にまとめ,小グループでの交流と全体発表,議論を通して自己の理解度を確かめるとともに,多様な考え方や数学教員として外せないポイントを学ぶ。
3.ICTを活用した教材の作成例として,GeoGebraの操作方法や活用方法を学ぶ。
4.これらを通して,常に問いを持ち,全員が参加・発信する授業を体験し,数学科教員になるための基礎的な知識と技能(ICT活用の効果的な活用法を含む)を習得し,主体的に研鑽する姿勢を身に付けることを目指す。到達目標 / Course Objectives
①知識・技能の観点
・中学校・高等学校の「学習指導要領解説数学編」の目標や内容,指導上の留意点や評価の考え方,社会での数学の活用例を理解している。
・ICTを活用する良さと基本的な操作方法を理解している。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・中学校・高等学校学習指導要領解説数学編の内容やテキストの主要点を外さず,適正に重みづけして,まとめ,発表し,議論に参加できる。
・ICTを活用して,生徒が試行錯誤する場面や概念を説明する場面をイメージして,適宜活用できる。
・学修を通して,探究する価値のある統合・発展的な問いや発想を持ち,表出できる。
③主体的な態度の観点
・数学的探究を楽しみ,積極的に問い,さらに探究しようとする姿勢がある。
・粘り強く学修に取り組み,課題解決と数学理解・数学教育理解を深めようとする。授業手法 / Teaching Methods
・教員による資料等を用いた説明や課題等へのフィードバック
・学生による学習のふりかえり
・学生同士の意見交換(グループ・ペアワーク、ディスカッション、ディベート等含む)
・プレゼンテーション(スピーチ、模擬授業等含む)
- 授業計画
Course Content -
授業計画 / Course Content
第1回 オリエンテーション/中高学習指導要領解説:改訂の経緯及び基本方針
第2回 中高学習指導要領解説:数学科改訂の趣旨及び要点/ICT活用①
第3回 中高学習指導要領解説:数学科の目標/小テスト⑴
第4回 高校学習指導要領解説:数学Ⅰ 数と式,図形と計量/ICT活用②
第5回 高校学習指導要領解説:数学Ⅰ 二次関数,データの分析/ICT活用③
第6回 高校学習指導要領解説:数学Ⅰ 課題学習,数学A 図形の性質/小テスト⑵
第7回 高校学習指導要領解説:数学A 場合の数と確率,数学と人間の生活/ICT活用④
第8回 高校学習指導要領解説:数学Ⅱ いろいろな式,図形と方程式/ICT活用⑤
第9回 高校学習指導要領解説:数学Ⅱ 指数関数・対数関数,三角関数/小テスト⑶
第10回 高校学習指導要領解説:数学Ⅱ 微分・積分の考え,課題学習/指導計画作成について/ICT活用⑥
第11回 高校学習指導要領解説:数学B 数列,統計,数学と社会生活/ICT活用⑦
第12回 高校学習指導要領解説:数学Ⅲ 極限,微分法/指導計画作成と評価/小テスト⑷
第13回 高校学習指導要領解説:数学Ⅲ 積分法,課題学習/指導計画と評価/ICT活用⑧
第14回 高校学習指導要領解説:数学C ベクトル,平面上の曲線と複素平面,数学的な表現の工夫
第15回 個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に関する参考資料/本講義の振り返り授業時間外学習 / Expected work outside of class
予習:各回の予習課題(指導要領解説・テキスト等)の作成と提出
復習:各回の授業振り返りシート作成と「問い」の記入・提出,小テスト
- 成績評価の方法・基準・評価
Grading Policies /
Evaluation Criteria -
方法 / Grading Policies
定期試験を行わず、到達度の確認(筆記による学力確認)と平常成績で総合評価する。
毎回の予習課題の提出内容(15%),授業時の発表・議論への参加(35%),振り返りシートへのまとめと「問い」(35%),小テストの成績(15%),を総合的に評価する。
*履修者数が多数になった場合には、成績評価方法を「定期試験(16週目)」に変更することがあります。成績評価方法が変更になった場合は、インフォメーションシステム等で連絡します。基準・評価 / Evaluation Criteria・Assessment Policy
①知識・技能の観点
・学習指導要領解説やテキストの内容を理解した発表ができる。
・小テストにおいては8割を合格点とし、不合格者は再テストで合格できる。
・基本的なGeogebraの操作方法を理解し,全体発表の場で適宜活用できる。
②思考力・判断力・表現力等の能力の観点
・予習課題や振り返りにおいて,学習指導要領やテキストの内容の要点を的確にまとめ,自身の経験も踏まえてわかりやすく考察し表現できる。
・生徒と授業者の両方向から授業と評価をイメージし,ICTを効果的に活用した事例につながる議論や説明ができる。
・学修内容と関連した統合・発展的な問いや発想を,3割以上の授業で記述できる。
③主体的な態度の観点
・提出物は期日と形式を厳守し、趣旨に合った内容である。
・授業振り返りシートにおいて,学修内容を的確にまとめ,関連した新たな問いや発想を記述している。
- 教科書
Textbooks 文部科学省 『高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 数学編 理数編』 学校図書 978-4-7625-0535-5
文部科学省 『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編』 日本文教出版 978-4-536-59012-9
明治図書 数学教育編集部 『教育科学 数学教育 2024年 12月号』 明治図書出版 4910054431247
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参考書
References 各出版社編集部 高等学校数学教科書(令和4年以降に発行のもの) 各社出版社
酒井淳平 高等学校新学習指導要領 数学の授業づくり 明治図書出版 9784183041296
武藤寿彰 中学校数学科 学び合い授業スタートブック 明治図書出版 978-4181844103
国立教育政策研究所教育課程研究センター 「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料 高等学校 数学 東洋館出版社 978-4491047034
・高等学校の数学教科書(Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,A,B,C)はどの出版社のものでも可
・『「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料 高等学校数学』はweb上にあるものを利用する。
- フィードバックの方法
Feedback Method 各授業後に記述する振り返りシートを評価・コメントし,優れた問いや発想を次の授業で紹介する。
- 担任者への問合せ方法
Instructor Contact オフィスアワー
授業前後の1時間程度
その他
- 備考
Other Comments PCを必携